安倍政権を見極める⑲
安倍晋三は嘘をついて出世してきた

日本で首相をしている安倍晋三。

彼が嘘を連発すること、ほとんど嘘しかつかないことは、皆さんがよくご存知なはずです。

『安倍晋三は嘘つきである』。
この事実は、ある程度以上の関心を政治に持つ人ならば、常識として理解しているでしょう。

先日にウェブサイト「リテラ」を見たところ、面白い記事がありました。

安倍さんが、政治家として出世する過程でも、嘘をついてきたというのです。

本日は、それを取り上げることにします。

(以下は、ニュースサイト/リテラにある記事からの抜粋です)

北朝鮮に拉致された被害者・蓮池薫の兄で、「家族会」の元副代表である蓮池透。

彼は、2015年12月9日の辻本清美・議員のパーティで、「安倍さんは嘘つきだ。拉致問題を利用して、総理大臣になった。」と暴露した。

蓮池透

「安倍さんがどういう風に喧伝したかというと、こうだった。

『小泉首相の訪朝に同行した際に、北朝鮮側から謝罪と経緯の報告がなければ、日朝平壌宣言にサインせず席を立って帰るべきだと、自分が小泉首相に進言した』と、彼は主張した。

だがそれは嘘。
その考えは、訪朝した皆の共通認識だったんだから。」

安倍晋三のこの武勇伝は、全くのデマである。

日朝首脳会談の立役者である田中均(当時は外務省のアジア大洋州局長)は、安倍の進言をはっきりと否定している。

「金正日が拉致を認めて謝罪しなければ、平壌宣言に署名しない」というのは、関係者全員の基本認識だった。

ちなみに、このデマを流したのは、安倍晋三本人である。

蓮池透の話は続く。

「弟たちが一時帰国という事で(日本に)帰ってきた時、2週間で(北朝鮮に)帰ることになっていた。

この時に『安倍さんが北朝鮮に戻るのを体を張って止めた』という話になっているが、真っ赤な嘘!
止めたのは私なんだから!」

このデマも流布しており、安倍自身はフェイスブックに「帰さないという自分の判断は正しかった」と書き込み、自分の手柄として語っている。

蓮池透

「安倍さんの美談がはびこっている。
すごく拉致被害者に寄り添っている、みたいなイメージ。

その美談を利用して総理大臣になった。」

こうしたデマ武勇伝は、安倍晋三の「闘う保守政治家」というイメージ形成に、大きく寄与している。

さらにいえば、排外ナショナリズムの機運を一気に高めた。

安倍は、拉致問題を利用して、闘う政治家のイメージを作り上げ、排外ナショナリズムを煽り、それを武器に総理大臣になったのだ。

蓮池透

「安倍さんは、掛け声だけ。

自分の在任中に拉致問題を解決すると言ってますけど、何をもって解決とするのか、安倍さん自身わかってない。」

『安倍晋三は掛け声だけ』、これは彼の政治姿勢のすべてに当てはまる。

アベノミクス、積極的平和主義、一億総活躍。

すべては掛け声だけで、その先に問題解決がない。

菅直人・元首相は、福島原発事故時の対応について、『安倍晋三・首相がメルマガで事実と異なる記事を掲載した』として、名誉毀損の訴訟を起こしていた。

問題のメルマガでは、安倍は「やっと始まった海水注入を止めたのは、菅総理です。これが真実です。」と語った。

翌日には、読売新聞と産経新聞はこれを一面で報じた。

だがこれは、全くのデマだ。

海水注入を止めるように指示したのは、東電の武黒一郎である。
吉田昌郎・所長は、それを無視して注入を続けた。

吉田所長も証言している。

菅首相や官邸から、東電に電話を入れた(指示した)事実はない。

だが、菅の訴えを東京地裁は棄却した。

司法担当の記者

「明らかに異常な判決です。
裁判所としては、現役の総理大臣(安倍)に対して違法との判断を下せなかったのでしょう。」

海水注入の命令は、海江田大臣から出されると、変更はなかった。

菅首相、海江田大臣、武黒フェローを交えた打ち合わせでも、海水注入への反対意見はなかったと確認されている。

注入の中断は、武黒フェローの独断だった可能性が高い。

海水注入におけるニセ情報は、安倍が政敵を陥れるための捏造だった。

2001年に9.11テロが起きると、息子ブッシュ政権はアフガン攻撃を始め、小泉政権に「日本も支援しろ」と迫った。

この時、キーワードとして日本で流布された言葉が、「ショー・ザ・フラッグ」だった。

「自衛隊を派遣することで旗を見せろ」と迫られたと、日本のメディアは報じた。

このキーワードの発言の主は、アーミテージ国務副長官とされ、「柳井俊二・駐米大使との会談で発せられた」と報じられた。

だが、これは事実ではないと判明している。

実際には、当時は官房副長官をしていた安倍が、マスコミに嘘のリークをしていたのである。

田畑正(テレビ朝日)

「日本で最も早く『ショー・ザ・フラッグ』を口にしたのは、安倍である。

彼は私たちのインタビューに対して、「柳井氏の公電を読んだのは、だいぶ後になってからだ」と答えた。

柳井氏からの公電には、ショー・ザー・フラッグは出ていない。」

この時の情報操作は、安倍晋三と外務省ナンバー2だった高野紀元の合作だったといわれている。

このニセ情報の拡散は、テロ特措法が成立する要因となった。

安倍を長く見てきた全国紙の政治記者は、こう語る。

「安倍さんって、マスコミを裏で動かすのが意外に上手いんだよ。

自分に都合のいい情報を、嘘を交えて巧みにリークする。

彼が注目を集めた拉致問題の時から、そうだった。」

○ 村本のコメント

この記事を読み、「安倍晋三は、日本の重要問題についても、自分の為ならば平気で嘘をつく。国益よりも自分の利益を優先してしまう、政治家にしていてはいけない人物だ。」と改めて理解できました。

私は、自民党では河野太郎と野田聖子を評価しています。

この2人は、TV番組に出た際、質問に対して誠実な回答をしていたし、これからの日本の在り方についてビジョンを持っていた。

「こんなにマトモで優秀な人がいるのに、何で自民党は安倍のような無知で我儘な人物を担ぐのだろう?」と、番組を見ていて思いましたよ。

安倍さんは、首相の器ではないです。

彼は、地元に帰り、チンピラ風のおっさんと白い目でみられつつ一市民として暮らすのが、一番よいです。
本人のためにも、日本のためにも、それが良い。

容赦なく首相の座から引きずり降ろそう。

野党だけでなく、自民党や公明党の人も、この方向で一緒に頑張ろうよ。

発言の知的レベルが、河野や野田と安倍では10倍くらい違う。

何であんなにアホで自分勝手な人を、首相にしてしまうのか。

そろそろ国政に、理性や大人な感覚を復活させようじゃないか。

「チンピラに国政を委ねるとどうなるのか」という実験は、もう沢山です。

(2015年12月23日に作成)


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