(毎日新聞2013年11月13日から抜粋)
○ 国境なき医師団 胡元けいさんの話
TPPが現状のまま進めば、患者が安価なジェネリック医薬品(後発の医薬品)を入手できなくなり、多くの命が脅かされる恐れがあります。
TPP交渉では、アメリカは『大手製薬会社による市場の独占』を狙っています。
アメリカの条項案では、新薬の特許の保護強化が行われる事になり、ジェネリック医薬品の製造・販売は難しくなります。
ジェネリック医薬品は、アジアで暮らす何百万もの人々にとって、生命線です。
ジェネリック医薬品の登場で、医療費は格段に下がりました。
例えばエイズ治療費は、10年間で1万ドル→120ドルに下がりました。
新薬の特許権の強化を目指すアメリカの主張は、医療・衛生活動を台無しにしかねません。
大手製薬会社の利益と引き換えに、多くの生命が無視される可能性があります。
日本や他の国々は、アメリカの条項案に反対して下さい。
(2013.11.21.)