水道について

(以下は『毎日新聞 2012年8月20日』から抜粋)

国連の報告によると、世界で上水道が整備された地域に住む人の割合は、2006年時点で54%だ。

1人当たりの生活用水使用量が多いほど、乳児死亡率は低く、水道整備は急務である。

水道の整備で欠かせないのが、漏水の防止である。

漏水率はイングランドのロンドンで20%以上とされ、2.7%の東京都は世界でも トップクラスだ。

東京の水道は、1950年には30%が漏水しており、1964年には「東京砂漠」と呼ばれる大渇水も経験した。

都の水道局は、水道管を鉛からステンレス製に替え、作業員が調査する事で漏水を減らした。

昨年にタイのバンコクで、都と同じ対策で実験をしたところ、28%→3%に漏水率が改善した。

2007年に36兆円だった水ビジネスは、2025年には87兆円に達するという。
日本は高い技術を持ちながら、後れを取ってきた。

各国で受注を伸ばしてきたのは、フランスとイングランドだ。

東京都の猪瀬・副知事は、「そもそもビジネスになるという発想かなかった」と指摘する。

日本で流れが変わったのは、2010年6月の政府の新成長戦略からである。

(2025年1月26日に作成)


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