政治家の汚職事件

(以下は『毎日新聞 2014年10月16日』から抜粋
2019年7月27日にノートにとった)

🔵小渕優子・経済産業相

小渕優子・経済産業相の資金管理団体である「未来産業研究会」。

ここが、彼女の姉の夫が経営するブティックなどに、「品代」として5年間で38回、 計362万円を政治資金から支出していると分かった。

小渕優子の姉はデザイナーとして店を出しており、その夫が代表を務めるブティックがある。
そこに未来産業研究会は339万円を支出した。

さらに姉が代表を務めるデザイン事務所にも、23万円を支出している。

未来産業研究会からは、ベビー用品や化粧品、デザイナーズ・ブランドへの支出もあり、疑義をもたれる支出は1000万円を超えている。

衣料品を政治資金で買うべきではなく、ましてベビー用品や化粧品だと私的流用である。

ちなみに支出先には、バッグ売り場、紳士服売り場も含まれる。

領収書のただし書きが「品代」となっているものは、使途の詳細が明らかでない。

そもそも小渕優子は、父・恵三が死去してから、後継者で出馬し当選した。

恵三の資金管理団体が解散した時、残金1.6億円のうち1.2億円が、2つの政治団体を迂回して優子の未来産業研究会に引き継がれた。

自民党では2006年に、存在しない事務所に光熱費や事務所費を計上して、佐田玄一郎・行政改革相が辞任した。

翌07年にも、松岡利勝・農相が嘘の光熱費などを計上した。
(※松岡は釈明できず自殺した)

同年に赤城徳彦・農相も、嘘の計上をして更迭された。

また民主党政権でも、荒井聴・国家戦略相が政治資金でコミックやCDを買い、問題となった。

(以下は『毎日新聞 2014年10月17日』から抜粋)

🔵小渕優子・経済産業相

小渕優子・経済産業相は、自らの政治資金の不正使用疑惑について、「調べている」「確認できていない」との説明に終始した。

新たな疑惑である、支援者向けの観劇会については、小渕優子は「会費を1人1人から集めている」と述べた。

しかし、「小渕優子後援会」の収支報告書を見ると、計3381万円が「入場料・食事代」として明治座へ支払われている。

これに対し観劇会の収入は、742万円のみだ。

差額の2639万円は、公職選挙法の禁じる「有権者への利益提供」と見られる。

2011年の観劇会では、バス会社に313万円が支出されており、差額はさらに膨らむ可能性もある。

小渕優子後援会は、プロ野球の観戦会も実施しており、2年で111万円を支出しているが、収入は19万円しかない。

(以下は『しんぶん赤旗日曜版 2022年12月11日号』から抜粋)

🔵薗浦健太郎・衆院議員

自民党の薗浦健太郎・衆院議員が代表をつとめる、資金管理団体の「新時代政経研究会」。

その収支報告書は、収入を約4千万円も少なく記載していた疑いが持たれている。

東京地検特捜部は、薗浦氏の秘書を任意聴取した。

秘書は過小記載を認め、「薗浦氏にも報告していた」と語った模様だ。

薗浦氏の闇パーティは、ライズ・ジャパン社が深く関わっていた。

ライズ・ジャパン社は、社長は仲井力で、自民党議員の勉強会を開いて高額な会費を集めつつ、2017~19年に3760万円を自民党議員に渡していた。

同社は、多額の献金を薗浦氏にしている。

薗浦氏は、安倍政権で首相補佐官をしていた2019年4月に、政治資金パーティを開いたが、162万円の収入や、ホテルへ支払った46万円を、収支報告書に記載してなかった。

これをしんぶん赤旗日曜版がスクープし、薗浦氏は収支報告書を訂正した。

複数の人が、「ライズ社から5~10枚のパーティ券の購入を頼まれたが、領収書はもらっていない」 と証言している。

(2024年6月12日に作成)


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