(『しんぶん赤旗日曜版2022年12月11日号』から抜粋)
農家は、米や野菜を出荷する場合は、販売価格を自分で決められない。
価格はセリで決まる。
その結果、経営が赤字になることがしばしばある。
農家の9割は、売り上げは1千万円以下で、消費税の免税事業者である。
インボイス制度が導入されると、農家はこれまでは仕入れの消費税を控除できていたのが、インボイスがなければ控除できなくなる
このため売り上げが小さくても、課税事業者になってインボイスの登録するよう迫られている。
そうしないと、経営が赤字でも、消費税を納税しなければならなくなる。
小規模事業者の納税義務の免除は、消費税法9条に定められている。
インボイスの導入を口実に、その権利を奪うことは許されない。
(2024年6月12日に作成)