日本政治いろいろ

(以下は『毎日新聞 2012年10月10日』から抜粋)

🔵日韓議員連盟

「日韓議員連盟」は40年近い歴史を誇るが、弱体化している。

議連の会長は福田赳夫、竹下登、森喜朗らが務めてきたが、民主党政権になって弱体化した。

世代交代の影響も大きい。
日本語を話せない韓国人が増え、日本語だけで意志疎通ができたのは遠い昔の話となっている。

🔵東日本大震災の復興予算の流用

法務省は、北海道と埼玉県の刑務所で行う職業訓練の経費2765万円を、復興予算として計上した。

小型建設機械の運転資格を取らせるのを目的としている。

予算の内訳は、1台500万円の小型油圧ショベル4台の購入費が中心で、出所者が被災地でがれき処理に携わることを期待しての訓練と言う。

(以下は『毎日新聞 2012年11月7日』から抜粋)

🔵日本の男女格差

スイスのシンクタンク「世界経済フォーラム」の発表によると、男女平等において日本は世界で101位。

日本の労働者の42%は女性だが、半分以上が非正規雇用だ。
賃金平均も男性の半分。
女性の課長職は7.2%にとどまる。

単身女性の3人に1人が貧困状態である。

(以下は『毎日新聞 2012年11月27日』から抜粋)

🔵国家公務員の宿舎半減・家賃は2倍に

財務省は、今後4年で全国に1万684ヵ所ある国家公務員宿舎のうち、5046ヵ所を売却すると発表した。

売却収入は、東日本大震災の復興財源にあてる。

割安との批判が強い宿舎の賃料は、2014年4月から2倍に引き上げていく。

これにより、新しい建設や維持・改修の費用は、全額賃料だけで賄えるようになる見通しだ。

各省庁の局長など幹部クラスは、4LDKの宿舎に住んでいる。

家質は6万円ほど増えて14万7千円になるが、都心部にあるので民間相場なら50万円を超える場所もある。

(以下は『毎日新聞 2012年12月5日』から抜粋)

🔵官房機密費と外務省 (佐藤優の解説)

2001年1月に発覚した、外務省の元要人外国訪問支援室長による内閣官房報償費(官房機密費)の詐取事件をきっかけにして、外務省の改革が行われた。

外務省では、外務事務次官の経験者が駐米大使となり、ドンとして君臨してネットワークを作る慣習があった。
それを資金的に支えていたのが要人外国訪問支援室長だった。

この腐敗体質をなくすために、事務次官が最終ポストになるという改革がなされた。

しかし今秋に、11年ぶりに佐々江賢一郎が事務次官から駐米大使になってしまった。

(以下は『毎日新聞 2012年12月6日』から抜粋)

🔵官房機密費

民主党は野党時代に、「官房機密費の原則公表」を主張した。
だが与党になってから方針が一転した。(非公開にした)

鳩山首相は2010年3月に、「すべて公開するよう準備に取りかかる」と表明したが、いまだに実現していない。

(以下は『毎日新聞 2012年12月3日』から抜粋)

🔵未来の党の公約「未来への約束」

未来の党は公約を発表したが、10年以内に全て原発の廃炉にするため、その工程表を盛り込んだ。

また消費増税法を凍結し、子供1人に月額2万6000円を支給する。

目玉となる「卒原発カリキュラム」では、原発の再稼動を認めず、大飯原発を即時停止し、大間原発の建設を中止する。
もんじゅや六ヶ所村の再処理施設も、即時廃止する。

当初の3年間は、電気料金の値上げをしないために、電力会社に現金化ができる「交付国債」を給付する。

さらに発送電の分離、東京電力の法的整理を行う。

TPPは、交渉入りしないと明記。

最低保障年金を創設するとした。

高校の授業料の無償化と、農業の戸別所得補償は維持する。

財源については、「ムダをなくす」としただけ。
嘉田由紀子(かだゆきこ)代表は、「財源の組みかえで対応する」とした。

(以上は2025年2月4日に作成)

(以下は『週刊文春 2024年11月21日号』から抜粋)

🔵石破政権

石破茂・首相は、高市早苗を「右翼」と評して嫌っている。

石破は「高市氏を支持する保守層ではなく、中道層を取り込むことが重要で、国民民主党と組めばいいんだ。」と語っている。

自民党の幹部は次のように話す。

「(自民党の)参院の改選組には不記載議員(裏金議員)が15人いて、来年夏の参院選は厳しいだろう。

高市氏は先の総裁選で支援してくれた議員の多くが、先日の衆院選で落選した。

高市氏を支える萩生田氏も、裏金事件で脛に傷を持つ。

石破首相だと参院選は厳しいので、参院選の前にワンポイント・リリーフの首相をつくるといい。
林芳正氏ならば経験豊富な実務家なので適任だ。

それで参院選をのりきり、その後に本格的な政局を迎えることになりそうだ。」

(以上は2025年5月9日に作成)


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