(以下は『毎日新聞 2013年1月16日』佐藤優の記事から抜粋
2014年4月30日にノートにとり勉強
2026年7月16日に作成)
東郷和彦(外務省の欧亜局長だった人)は、北方領土について重要な証言を行った。
彼は、1992年3月の日露外相会談において行われた、ロシア側の秘密提案を明らかにした。
当時のコズイレフ・ロシア外相は、日本の渡辺美智雄・外相に対して、『平和条約の締結以前に、歯舞と色丹の2島を引き渡す』と提案した。
このときロシア側は、4つの流れを提案した。
① 歯舞・色丹を引き渡す手続きについて協議する
② 2島を日本に引き渡す
③ 続けて、国後と択捉についても協議する
④ 以上で合意すれば、平和条約を締結する
この時の提案に日本側が応じれていれば、正式なものとなる可能性があったと、東郷は言う。
この返還のやり方は、日ソ共同宣言(1956年)とは違った内容である。
東郷は、「平和条約の前に2島を返すという譲歩を、ロシア側はしている。そして日本側にも 『四島一括の返還』の看板を取り下げる譲歩をするよう要請している」と指摘する。
上記の秘密提案については、日本側にも手書きの記録が残っている。
外務省のロシア課には、公式には存在しない文書や記録も保管されている。
だから廃棄されていなければ、まだ文書はあるはずだ。