タイトルジャニー喜多川の性犯罪とジャニーズ事務所

(以下は『週刊文春2023年8月31日号』から抜粋)

元ジャニーズJr.の大島幸広氏(38歳)が、ジャニー喜多川から受けた性被害を明かした。

1998年に中学2年生の大島氏は、ジャニーズ事務所に履歴書を送った。

すると1ヵ月後にジャニー喜多川氏から電話があり、NHKでのダンスレッスンに呼ばれた。

この時にジャニー氏は、「ユー、今日、家泊まっちゃいなよ」と、自宅へ誘ってきた。

レッスンが終わるとジャニー氏の車で、自宅に運ばれた。

大島氏は言う。

「途中でコンビニに寄りましたが、『ユーはタバコ吸うの?』 と訊かれて、『みんな吸ってるよ』と言われました。

実際に、ジャニーさんの家では、ジュニア達がパカパカとふかしてました。」

ジャニー氏の自宅で夕食後に、大島氏は「お風呂入っちゃいな」とジャニー氏に言われた。

バスルームに入ると、ジャニー氏が服を着たまま入ってきて、「洗ってあげる」と体を触ってきた。

風呂から上がると、ジャニー氏は「マッサージしてあげる」と言う。

少しすると、「脱いじゃいな」とパンツをずり下げられた。

大島氏は言う。

「まず手で始まりました。
ジャニーさんに『寝ちゃいな』と言われて、目をつぶったんです。すると口で咥えてきました。

終わると『寝ちゃいな』と言ってジャニーさんは部屋を出て行きましたが、寝られるわけないですよね。

恐怖を感じました。」

翌朝にジャニー氏から、「はい、これ」と1万円を渡された。

さらに「ユー、今日、雑誌の撮影あるから」と告げられた。

大島氏は、「ヤラれると仕事をもらえるんだ。これがこの世界のルールなんだと考えました。」と回想する。

大島氏はその後、中学2年の夏休みのほとんどをジャニー氏のマンションで過ごした。

「イヤだったんですが、周りのジュニアも同じことをされていると聞き、だいぶ心が楽になったというか…」

夏休みが終わり、大島少年が家庭の事情で栃木に引っこすと、 性行為のあとに渡される金額が5万円にアップした。

5万円という金額から、ジャニー氏が大島氏を気に入っていたことが分かる。

大島氏が先輩ジュニアに、「(ジャニー喜多川の性犯罪に)もう耐えられるか分かりません」と相談すると、こう言われた。

「お前は気に入られてるから我慢したほうがいい。
もしかしたらグループではなく、ソロでデビューできるかも。」

だが大島氏はジャニー氏の自宅にいる時も、トイレに隠れるなど、ジャニー氏から逃げることばかり考えるようになった。

結局、2000年夏にジャニーズ事務所を退所するまで、約200回の性被害を受けた。

大島氏は今でもフラッシュバックするなど、後遺症に苦しんでいる。

(以下は『週刊文春2023年7月13日号』から抜粋)

週刊文春は1999年10月に、ジャニー喜多川の性加害問題を中心とする報道を、14週にわたってスタートした。

するとジャニー氏とジャニーズ事務所は、本誌と文芸春秋を名誉毀損で提訴した。

一審では元ジュニア2人が証人として出廷したが、2002年3月の判決で本誌は敗訴した。

だが2003年7月の東京高裁では、ジャニー氏の性加害が認定された。

ジャニー喜多川氏は性加害が判決で認定されてからも、少年たちへの性加害を続けた。

2008年にジャニー氏は、青山のマンションの最上階2部屋を買い、ぶち抜いて自宅とした。

そこから500mの所に、プール付きの別宅も構えた。

ジャニーズ・ジュニアたちは、そこに呼ばれて性被害を受けた。

本誌は、被害者のうち3人に取材して、被害内容を聞いている。

1970年代から2010年代まで、恒常的にジャニー氏が性犯罪をしてきたと分かった。
対象者はすべて未成年である。

ジャニー氏は少年たちをデビューさせてスターにしたが、それは少年たちへの性加害と一体のものだった。

ジャニー氏は、自分の欲望を満たすため、芸能事務所を作ったようにも見える。

(2024年6月28日に作成
2025年2月8日に加筆)


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