(毎日新聞2013.7.11.から要約)
先日に、自民党がTBSの報道内容に不満を持ち、取材や番組出演を拒否する事件があった。
翌日になって自民党は措置を解除し、一応は収拾したが、権力とメディアの在り方において重大な事件である。
自民党が問題視したのは、6月26日のTV番組『NEWS23』だった。
国会の与野党の攻防の末に、電気事業法の改正案などが廃案になった事に対しての、報道部分である。
改正案の成立に期待していた関係者が、「与党が(自民党+公明党が)もしかしたら、法案を通す気がなかったのかも。残念です。」と話した。
自民党は、この発言の前後も含めて、「廃案の責任が与党にあると受け取れる」として、公正さを欠いているとTBSに抗議した。
自民党は、29日に『NEWS23』番組内での謝罪と訂正を求めた。
TBSは7月3日に、「番組全体はバランスがとれている。謝罪と訂正はしない。」と応えた。
このため自民党は、4日に取材拒否を発表した。
TBSは5日に、「指摘をうけた事を重く受け止める」との文書を提出した。
自民党は、謝罪をしたと解釈して、取材拒否を解除した。
TBSは、「謝罪と訂正をしたわけではない」と言っている。
自民党の行為は、行き過ぎである。
言論には言論で応じるのが、民主主義のルールだ。
参院選の前に取材拒否をしたら、国民の知る権利を阻むことにもなる。
テレビ放送は、放送法によって政府の許認可事業になっている。
そのため、権力側が影響力をおよぼす事も可能になっている。
だからこそ、自民党は高圧的な態度ではなく、器量を示さなければならない。
○村本尚立のコメント
読めば分かると思いますが、完全にいちゃもんをつけている形です。
『世の中には、様々な意見の人がいるし、それでいいのだ。」という、基本的な認識が自民党には無いですね。
「こんな幼稚な事を、よくやれるなあ」と思います。
自民党や安倍内閣は、大人げない態度をする事がとても多いです。
そこを、もっと国民は見る必要があります。
自民党だけだったら、あまりの彼らの幼稚さに皆が失望して支持率は下がるはずですが、公明党が横からフォローするので誤魔化せてしまうんですよね。
公明党のフォローの上手さには感心しますが、それによって自民党のダメな部分に国民が気付けないならば、大局的には良くない事です。