楠木正成について(以下は『週刊文春 2023年9月28日』清水克行の記事から抜粋
2026年10月18日に作成)
🔵楠木正成の出自
楠木正成は、実像を語る史料が少ないため、出自について様々の説がある。
河内国の悪党という説、散所(さんじょ。賤民集団のこと)の頭目という説、山伏と結びついた金剛山の辰砂商人という説がある。
辰砂(しんしゃ)とは、水銀のことである。
近年では、楠木一族は鎌倉幕府の執権・北条氏の家臣で、駿河国が本拠地だったが河内国に土着した武士、との説が有力だ。
つまり楠木正成は、先祖は鎌倉幕府の者として西国に天下りしたのに、古巣の幕府を裏切って戦った武将ということになる。
とはいえ、正成の前半生はまだ完全に解明されていない。