(『しんぶん赤旗日曜版2023年3月19日号』から抜粋)
細田正晴さん(80歳)の話。
「私の実家はコメ農家でしたが、戦争中は新米は供出米として、全て持っていかれました。
だから通常は、麦、アワ、キビ、サツマイモを食べてました。」
(以下は『しんぶん赤旗日曜版2022年9月4日号』から抜粋)
依田篤三さん(94歳)の話。
「私が中学校に入学した年に、太平洋戦争が始まった。
ほどなく一般教科の授業は削られて、軍事教練や体育、勤労奉仕の活動が増えた。
そして生徒たちの心は、次第にがさつになっていった。
その一方では、私の住む町に、都市から工場が移転してきて、そこで働く工員の振る舞いを真似る生徒も多くなった。
やがて生徒たちは、工場へ通年動員になった。
不良の生徒は、休日に街でいきがっていたところ、ヤクザの工員に囲まれて力で脅され、逃げてくることもあった。
戦争はこのように、若者の精神に大きな影響を与えることも、見落としてはならない。