衆院解散後の、各党の動きについての感想
(2012.11.28.)

衆院の解散から半月近く経ち、だいぶ政界再編も進んできました。
その動きを見ていて感じた事を、書きます。

昨日に結党した未来の党は、別ページに書いたので省略します。

まず『民主党』ですが、世襲議員を認めないなど、自民党との違いを打ち出そうとしていますね。

今日の新聞にマニフェストが出ていて、一通り見ました。
野田党首のコメントは、自民党を意識して攻撃しているので、けっこう笑えました。

マニフェストの全体の感想は、「やや分かりにくい。目玉が無いので、もう一つ。」です。
民主党は以前から子育ての支援に注力しているのですが、それについては大賛成です。

一番いいなと思ったのは、政治改革の分野です。
具体的な数字が出ています。
列記するとこんな具合です。

「特別会計の数を17会計51勘定から、11会計26勘定に減らす」

「独立行政法人を、102から65に統廃合する」

「国家公務員の総人件費は、2割削減を堅持」

「衆議院の定数は75削減、参議院は40削減」

これについては、選挙後に各党と協力してぜひ実現して下さい。
おそらく国民で反対する人はいないでしょう。

地味な所ですが、「閣僚の国会出席義務の緩和」に私は賛成です。
議題に関係のない閣僚は、出席しないで役所などで仕事をした方がいいですよ。

少し異なりますが、大相撲の千秋楽などに首相その他が来るのも、全く必要がないと思います。
イベント等への出席は部下に代理させて、首相や大臣は国務に専念する方がいいです!

次に『自民党』です。
こちらはどうしようもないです。

最大の問題は、当人たちは「自民党は生まれ変わった、新しくなった」と言っていますが、傍から見ていて、何も変わっていない事です。

このままだと、惨敗するでしょうね。安倍さんは勝った気でいますが、そういう驕りや油断を国民は見ていますよ。国民を舐めないほうがいいです。

政策は、憲法改正とか原発復活とか、国民の求めるものと完全に乖離しています。

一番だめだなと思うのは、その事に気づいていない事です。
こんな状態だと、長くはないですね。民主党の次には自民党の分裂があるかもしれないです。

自民党と組んでいる『公明党』は、政策はそこそこですが、自民党に合わせてコロコロ変えてしまうので、こちらもだめですね。

はっきり言って、こんなに自民党と政策が異なるのに、一緒にいる意味が分からないです。

今すぐに別れた方がいいですよ。
離婚したいのに、経済的に自立できないので我慢している女性みたいに見えます。

次に『維新の会』です。
こちらは、野合そのものです。

橋下さんは、もともと政策で注目された人なのに、いつの間にか政局のみの人に変身しました。

「選挙で勝つためには手段を選ばない」という心理がひしひしと伝わってきますが、最低の発想だと思いますよ。

はっきり言って、石原慎太郎さんと組んだのは大失敗だったと思います。

石原さんは、10年以上の期間に渡って都知事をしたのに、ほとんど実績がありません。
政治家としては三流だと思います。

そういった人物を、票を得るために担ぎ上げるという事自体が、愚策だと思います。

生活の小沢さんたちも石原さんに接触していましたが、くっつかなくて正解でしたよ。

橋下さんは、みんなの党と一緒になるために、「じゃんけんで選挙区割りを決めてもいい」と発言しました。
どんどんボロが出てきていますね。

橋下さんには、このままでは勝てないという危機感があるのでしょう。その認識は正しいです。
おそらく維新の会は、大した票を取れずに終わるでしょう。

選挙後に、大した勢力になれなかった事について、石原さんは反省を全く見せずに、「日本国民はバカばかりで、やんなっちゃう」なんて言うのではないでしょうか。

橋下さんの総合的なブレーンには、竹中平蔵さんと堺屋太一さんが就いています。
この事から、彼が目指しているのは小泉政権の頃の政治だと判断できます。
私としては、もうお呼びでない感じですね。

『社民党』と『共産党』は、このままだと存在感を示せずに、惨敗するでしょう。

『私の提案』のページに記事を書いて、詳しく説明しましたが、この二党は生まれ変わる必要があります。

生まれ変わって党員以外の人にも開かれた党になるか、政策の近い未来の党へ合流するか、このどちらかをお勧めします。

『みんなの党』は、維新の会との合併を模索していましたが、一緒にならなくて正解だと思います。

アメリカ的自由主義を主張する党の中では、硬派なイメージをキープしていますね。

『緑の党』、『みどりの風』は、ややこしいです!
お互いに光を消し合っている気がします。

両党が最大の政策にしている脱原発は、国民の多数が求めているので、支持される可能性はあります。
ですが、ここにきて未来の党が出来たので、危うくなってきました。

思い切ってどこかと提携しないと、何も出来ずに終わるかもしれません。

以上が私の感想・選挙予想です。

各党の動きが目まぐるしいので、把握するのが大変ですが、多くの政治家が真剣に国の将来を模索しているのが伝わってくるので、私はとても楽しんでいます。

国民の多くも、今回の選挙には関心が高そうですね。

震災・原発事故を経験して、日本人はより高い意識に目覚めてきていると思います。
選挙結果が楽しみです。


日記 2012年10~12月 目次に戻る