劇団500歳の会「いつか見た男達」が、面白かった
(2012.12.20.)

最近の日記は、政治のテーマばかりになっていてちょっと重いので、今回はテレビで見た舞台中継を取り上げます。

劇団500歳の会が公演した、「いつか見た男達」というタイトルのお芝居です。

コメディものですが、お芝居を観て久々にマジに笑えました。
これは、おすすめですよ。

この劇団は、50歳くらいの役者が10人集まって結成したもので(だから劇団500歳の会)、これが初めての公演みたいです。

これからも活動をしていくのかは、不明です。
この公演の面白さからみて、活動を続けていったらいいのではないかと思います。

10人の中には、私でも知っている方が半数を占めており、マイナー感はないですね。

衛星劇場という有料チャンネルでの放送なので、視聴できる人が限られていると思いますが、12月28日の朝7:30から再放送があるので、良かったら見てみて下さい。

ここからは、どこが面白かったかを書いていきます。
再放送があるので、なるべくネタばれ無しに書きます。

ストーリーは、コメディ90%、ミステリー10%で、楽しく笑うのが基本となります。

主人公たちは皆が幼馴染みで、子供から大人になっていく過程の前半部分と、数十年ぶりに皆が再会して事件が起こる後半部分に分かれています。

後半部分がメインなのですが、私は前半部分の方が、笑えるし弾けているし面白いなと思いました。

役者たちは前半の最初から飛ばしていて(そういうストーリーです)、「後半までこのテンションでいって、体力が持つのか?」と心配になりました。

案の定、後半にはやや失速しました。ペース配分は難しいですね。

本当はずっと全力でいけるのが理想なわけで、「役者は体力が大事だなー」と改めて感じました。

この作品で良いなと思う点は、主人公たちは「社会からあぶれた者たち」なのに、『暗くなったり、いじめにや暴力に走らない』ことです。

そのため、人物に魅力があるし、見ていて不快になりません。だから、素直に笑えるのです。

ストーリーが良く出来ていて、「人物の一人ひとりに個性がしっかりとある」のも、魅力です。

ストーリでは前半部分が特に面白く、「これが後半も続いたら、凄い作品になるぞ」と思いました。
しかし、後半はやや失速しましたね。

後半は、いくつかの真実が明らかにされるのですが、その真実がどろどろしていて暗いんですよ。
これにより、私は何だかがっかりしてしまいました。

全体を通して一番面白いと感じたのは、『前半部分での渡辺いっけいさんの演技』です。
すごいですよ!

渡辺さんがすばらしい役者だとは知っていましたが、ここまでやれる人という認識は無かったです。
一皮むけた気がします。

作品全体を通して、「役者たちが楽しんで演じている」のが伝わってきます。
これが心地いいんですよ。

『表現者がまず楽しむ』、これは本当に大事なことですね。


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