1週間ほど前に、パソコンのキーボードがおかしくなり、Nなど4つのキーが反応しなくなりました。
Nなどのキーを押しても、入力できないのです。
以前からたまに、Nあたりのキーが効かなくなる事があったのですが、少し時間を置くと復活してました。
しかし今回は、時間を置いてもだめでした。
インターネットで調べたところ、いくつかのキーだけが効かない場合、接触不良もしくは断線と分かりました。
ノート・パソコンだとキーボードが一体化されているので、解体が難しいみたいですが、私のキーボードはデスクトップ用で独立しているので解体も楽です。
そこで、キーボードをひっくり返して、12本くらいあるネジを外し、中の状態を見てみました。
初めての体験です。
一応言いますが、もし真似をする場合は、必ずパソコンの電源を落してコンセントを抜くとか、パソコンとの接続を切り離すとか、無線キーボードは電池を外すとか事前の準備をして、電気の通ってない状態で行って下さい。
キーボードの裏蓋を外したところ、リモコンやゲーム機のコントローラーと同じに、キーにはゴム製の板が装着されてました。
で、ゴムはほとんどへたっていません。
今まで使っていて、キーの押し具合からゴムのへたりは感じてなかったのですが、それを目視と触診で確認できました。
私はキーボードが汚れないように、キーボード上の全体にかぶせるビニール製のカバーを常時使用してきました。
それはへたって2度も破れてしまい、今では3枚目を使ってます。
そのビニール・カバーを装着することで、キー打ちの感触がかなり変わるのですが、その分キーボード内部のゴムは劣化が最小に抑えられているようです。
ゴムのへたりでキーが効かなくなったわけではないのが確認できたので、いよいよ電気の通る回路を見てみました。
断線した所があるかを、ペラペラのプラスチック製の2枚の回路を見て探しました。
2枚は重なっていたので、慎重に1枚を持ち上げて、下の回路も確認しました。
電気回路というと、パソコンやオーディオ機器の回路みたいに、厚さが2mmくらいの丈夫で固い基盤上に構築されているイメージがあります。
しかし、私は色んなものを分解して掃除するのが好きなので知ったのですが、ペッラペッラの薄~いプラスチックを使った安上りな電気回路もあります。
ペラペラなので、「これで大丈夫かいな」と心配になるのですが、意外に壊れないようです。
そのコストカット最優先が見て取れる回路を慎重に凝視しましたが、どこにも断線はなさそうで、単なる接触不良と思われました。
とりあえず、回路の部分をウェットティッシュで拭いて汚れを取り、それから乾いたタオルで拭いて水分を完璧に取りました。
水分が残っていると、電気を通した時にヤバイので、念入りに拭き取りました。
見たところ回路部分は生きており、掃除しただけで復活しそうな雰囲気でした。
前述しましたが、キーボードにカバーを常時着けて使用してきたので、長く使っているのに埃が内部に全く溜まっていませんでした。
綺麗な状態を保っている内部を見て、「掃除したから、これでキーが復活しそうだな」と感じました。
前述したキーボード内部にあるキー用のゴム板は、完全に取り外せたので、水洗いして汚れを取りました。
これは複雑な形をしているので、タオルで拭いても水分が若干残りました。
なので時間を置くことにし、完全に乾くのを待ちました。
上記の掃除作業を完了した後、全てを元に戻してネジをとめ、パソコンに繋いでキーが効くか試しました。
すると、効かなくなっていたNなどのキーが見事に復活しました。
それ以外のキーも反応が良くなり、キーを弱く押しても入力できる状態に戻り、文字打ちが楽になりました。
このキーボードは、もう8年くらい使ってます。
すごい使い慣れているので、ぜひとも復活させたかったのですが、予想以上に簡単に復活しました。
キーのアクション自体にへたりが見られないので、大事に使えばあと10年くらい行けるかもしれません。
大柄のキーボードで場所は取りますが、打ち込みがしやすいのでまだまだ使っていこうと思います。
(以下は2022年8月29日に追記)
掃除して復活したキーボードですが、その後3ヵ月くらいしたらまたNなどのキーが効かなくなり、結局新しいキーボードに替えました。
回路を見ると問題なさそうなのですが、どこかが切れてるようです。
ユーチューブの動画で、回路を修理する方法を知ったので、そのうちやってみようと思い、キーボードは捨ててません。