安倍晋三・暗殺事件の勉強④
自民党と統一教会とCIAの繋がり②
(2022.7.29~30.)

「安倍晋三・暗殺事件の勉強」シリーズでは、②と③では自民党と統一教会とCIAの繋がりを書きました。

その内容を補う情報を、一月万冊というYouTubeのチャンネルが語っていたので、今回はそれを取り上げます。

一月万冊というチャンネルは、清水有高という人が何人かの決まった人と、毎日のようにテーマを決めておしゃべりするもので、テーマによってはかなり面白いです。

それで、今は佐藤章というジャーナリストが、自民党と統一教会の繋がりを熱心に解説しており、それをよく見ています。

今回取り上げるのも、佐藤章さんが出演した回のものです。

〇「安倍晋三は何故撃たれたのか? 真の原因は70年前から続く歴史の闇に隠れていた!」YouTubeの一月万冊の動画から抜粋

佐藤章

統一教会のフロント組織である『天宙平和連合(UPF)』が主催した「神統一韓国のためのTHINK TANK2022 希望前進大会」において、安倍晋三は演説をした。

そしてUPFつまり統一教会に対して、「敬意を表します」と述べた。

青沼陽一郎の書いた、「統一教会は反社的」自ら起こした訴訟でそう論じていた世耕参議院議員、という2022年7月18日付のweb記事がある。

そこでは世耕弘成・自民党議員に訴えられた中野・教授が反訴した件が、取り上げられている。

青山学院大学の中野昌宏・教授は、「世耕は学生時代に(統一教会の下部組織である)『原理研究会』に関係した」ツイートした。
(※正確には「原理研究会の出身だそうですね」とツイートした)

すると世耕弘成は、何の反論や警告もせずに、いきなり訴訟を起こした。

それで中野のほうは、いきなり提訴してきたので、「これはスラップ訴訟だ」と考えた。

つまり権力者による恫喝の訴訟だと考えたのだ。

中野昌宏はいま、反訴している。

そうして、反訴の訴状が非常に良くできていて、統一教会と自民党の関係を岸信介の時代から記述している。

その訴状を、上記の青沼陽一郎の記事では、箇条書きでまとめてくれている。
ぜひ紹介したい。

この訴状を書いたのは、中野の弁護士の海渡雄一で、海渡は社民党の福島みずほの事実婚のパートナーである。

(※ここから動画は青沼陽一郎の書いた記事の引用に入ります。

私は同記事を読んでみましたが、とても面白い内容でした。
なので、ここからしばらくは一月万冊の動画から離れて、その記事を私が抜粋して紹介します。)

現在の統一教会(世界平和統一家庭連合)は、教祖の文鮮明が死去したため、鮮明の妻である韓鶴子が主宰者となっている。

その韓鶴子が総裁となって、2005年にニューヨークで設立したのが、『天宙平和連合(UPF)』である。
(※正確には、まだ生きていた文鮮明と韓鶴子の2人が創設者である)

また、統一教会の学生組織として、『原理研究会』がある。

原理研究会は、大学のサークルとして活動し、信者になるよう勧誘している。

なお、中野昌宏・教授を訴えた世耕弘成は、第一次・安倍政権では首相補佐官をし、第二次・安倍政権では経済産業大臣をした。

世耕は、安倍晋三の側近だった。

海渡雄一・弁護士の書いた訴状には、こう書いてある。

統一教会は、韓国で1954年に創設された。

統一教会の宣教師が初めて日本に来たのは1958年だったが、密入国だったので逮捕された。

これを救ったのが日本船舶振興会・会長の笹川良一で、笹川を通じて岸信介が統一教会を支援するようになった。

1964年には統一教会の本部は、東京都渋谷区南平台の岸信介の家の隣りにあった。

その後に本部は渋谷区松濤に移ったが、岸はしばしば訪れており、1970、71、73年には講演をした。

1967年に笹川良一が、本栖湖の湖畔の施設に、文鮮明、白井為雄(児玉誉士夫の代理)、久保木修己(日本統一教会の会長)を招いた。

その翌年に、日韓の共同で反共団体の『国際勝共連合』を設立し、笹川良一が日本支部の名誉会長になり、久保木修己が会長になった。

(※『国際勝共連合』は、現在では統一教会の下部組織と見られている)

1974年に行われた、岸信介が名誉実行委員長をした「希望の日晩餐会」において、福田赳夫・蔵相が「アジアに偉大な指導者が現れた」と文鮮明のことを激賞した。

1992年に文鮮明は来日した。

本来ならばアメリカで1年以上の刑を受けた文鮮明は、入国管理法で入国できないが、自民党議員の団体の要望で特別に入国できた。

2004年3月に、中曾根康弘・元首相は、統一教会の関連団体である『世界平和連合』の大会に出席し、憲法改正について講演した。

この時は民主党の議員9名も参加し、その中には鳩山由紀夫もいた。

2005年10月4日に、安倍晋三は、『天宙平和連合』の行事に祝電を送った。

安倍晋三は2006年5月の内閣官房長官の時にも、天宙平和連合の行事に祝電を出した。
この時は、行事は全国12都市で行われ、数十人の国会議員が祝電を送ったり、出席したりした。

2009年に自民党が野党に転落すると、自民党議員たちが統一教会の関連団体で講演する回数が増えた。

関連団体である『世界平和連合』と『世界平和女性連合』で、稲田朋美が講演した。

安倍晋三も、同じく統一教会系である『世界戦略総合研究所』で講演した。

『世界戦略総合研究所』の定例会では、下村博文、中川秀直、衛藤晟一、石破茂らが講師を務めている。

2013年には、『世界戦略総合研究所』の所長である阿部正寿は、著書『日本[精神]の力 安倍政権の強みがわかる』を出版した。

その出版記念会には、下村博文、中川秀直、上野通子、磯崎仁彦らが出席した。

(※『日本[精神]の力 安倍政権の強みがわかる』は、著者名はエマヌエル阿部有國になっている。

エマヌエル阿部の経歴は、フリージャーナリストとして英国で活動、貿易会社を設立して英国を中心に全ヨーロッパで事業を展開、1996年にイスラエルに移住してエルサレム市にシンクタンクを設立、とある。

フリージャーナリストや貿易会社員という肩書は、世界中を移動するのに都合が良く、CIAなどの諜報・謀略機関の正規職員や契約職員(スパイ活動をする者)がよく使う肩書である。

エマヌエル阿部が英国とイスラエルを活動拠点している事実は、ロスチャイルド財閥のような英国とイスラエルを支配する勢力との繋がりを感じさせる。

そして阿部は、統一教会の幹部と言われている。)

阿部正寿の著書『日本[精神]の力 安倍政権の強みがわかる』には、次の記述がある。

「(日本に)保守政権を樹立すべく努力してきた。
そしてその中心人物は安倍晋三でと決めてきた。

安倍晋三は、天(ユダヤ系財閥のことか?)が選んだ人物である。」

2013年7月の参院選挙では、安倍晋三の地元である山口県から立候補した北村経夫について、選挙支援が統一教会に要請された。

北村の著書『誇り高き国へ』の出版記念パーティには、『世界戦略総合研究所』の小林幸司・事務局長が招かれている。

2016年にアメリカでドナルド・トランプが大統領選挙で勝つと、トランプとのパイプの無い安倍官邸は、統一教会に頼って「トランプ・安倍の会談」にこぎつけたと見られている。

2017年に統一教会の幹部たちが来日したが、安倍政権は彼らを自民党本部や官邸に招待した。

安倍晋三は首相時代に、『国際勝共連合』の月刊誌である『世界思想』において、2013年3月号と9月号、2017年12月号、2018年6月号で表紙に登場した。

(※青沼陽一郎の記事の抜粋はここまで)

佐藤章

孫崎享の著書『アメリカに潰された政治家たち』に書いてあるが、清和会(現在の自民党・安倍派)からは逮捕された(検察に起訴された)首相経験者や有力政治家は出ていない。

「検察が動いて逮捕する場合、アメリカの指令がバックにある」と、孫崎は述べている。

別の言い方をすると、清和会の後ろにはアメリカ政府がいるので、逮捕されずに守られてきた。

前述した青沼陽一郎の記事に出たきた、1974年に行われた福田赳夫らが出席した「希望の日晩餐会」は、出席したのは統一教会、日本の右翼、自民党議員だが、その後ろにいるのがアメリカ政府のCIAである。

清和会の後ろには、ずっとCIAが居る。

アメリカの権力者たちが日本を統治するにあたり、一番の手先に選んだのが岸信介だった。

私はアメリカに行って、公文書館で岸信介とCIAの関係を調べた事がある。

だが岸のファイルにあったのは5枚の紙だけで、6枚目には「これから先は非公開」とあった。

納得できない私は、アリゾナ大学のマイケル・シャラー教授を訪ねた。

マイケル・シャラーは『「日米関係」とは何だったのか』という著書があり、彼は公文書のどれを公開してどれを非公開にするかを判断する役職をしていた人だ。

だから岸信介ファイルも全て目を通している。

私はシャラーに、「CIAから岸信介にカネは流れていますか?」と質問した。

シャラーははっきりと、「カネが流れていると明かす文書を見ました」と証言した。

どのようにCIAから岸にカネが渡されたかというと、経団連の企業などを通じてだった。
(つまり日本の大企業からの献金という形で、裏金が渡されたのである)

岸信介はCIAからもらったカネで、自民党を結成し、清和会をつくったのである。

清和会の歴史は、こうして始まっている。

1980年代に、統一教会の「霊感商法」という悪質なビジネス手法が大問題になった。

しかし元首相の福田赳夫らは、統一教会のイベントに祝電を出し続けた。

1992年の文鮮明の来日は、文鮮明がアメリカで1年以上の刑を受けていたので、法律により不可能のはずだった。

それを自民党の金丸信が法務大臣に働きかけて、入国を許可させた。

これは法律違反なので、国会で取り上げられている。

同じ1992年に、元首相の中曾根康弘は統一教会のイベントで祝辞を述べている。

1991年にソ連が崩壊して、共産主義の陣営が総崩れになった。

そうなると反共を掲げる『国際勝共連合』の存在理由が無くなった。

そこで文鮮明は、北朝鮮に大接近し、(北朝鮮の独裁者である)金日成と会談して、共同声明を出した。

その後に文鮮明は、北朝鮮の経済支援をした。
金日成に巨額のカネを送ったり、首都・平壌のホテルを買収したりした。

北朝鮮に対するアメリカなどの経済制裁が始まってからも、統一教会は朝鮮総連と共に在日の北朝鮮人を支援した。

その資金源になったのが、霊感商法で稼いだカネだった。

現在では、北朝鮮の金政権と統一教会は一体となっている。

そして自民党がそこに繋がっている。

さらに言うと、統一教会はKCIA(韓国の諜報・謀略機関)を通じて、韓国政府とも合体している。

つまり、統一教会、金政権、自民党、韓国政府は、ぐちゃっと繋がっているのだ。

(※その背後にはCIAやアメリカ政府がおり、さらにその背後に世界的なユダヤ金融大資本がいると見ていいでしょう)

そのサークルには、日本の民主党なども一部が入っていたりする。

北朝鮮の日本人拉致問題でも、交渉の窓口は統一教会だったと強く推測される。

安倍晋三は拉致問題で、ますます統一教会と結びついたといわれている。

(※一月万冊の動画からの抜粋はここまで)

かなり世界の裏の人脈が分かる内容で、勉強になりました。

重要なことは、汚い利権を持つ権力者たちにとっては、どこと繋がって結びつこうが関係ないという事です。

一言でいって、彼らはカネと権力の事しか考えてないです。

普通の人達はそういう価値観をしてないので、このサークルから排除されており、騙す対象にされてます。

普通の人達の感覚や価値観が政治に使われれば、政治は変わります。
だから「政治のことは政治家に任せる」みたいな逃げ口上をせず、政治に深い関心を持ちましょう。


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