本日の毎日新聞は濃くておすすめ・ネットカフェ難民について
(2012.12.2.)

我が家は毎日新聞を取っているのですが、今日はかつてない内容の濃さです。

何かあったのでしょうか。このレベルが毎日続いたら、世界一の新聞になれますよ。

あんまりすばらしいので、思わず日記に採り上げてしまいました。
これを見て興味を持ったら、ぜひ買って読んでみて下さい。

具体的に記事をあげると、「ネットカフェ難民」、「日米地位協定」の記事がすばらしいです。

その他に、TPPと各党のマニフェストについても、大きく扱っています。

特にネットカフェ難民の記事は、読んでいて衝撃を受けました。

とてもリアルな話を取材できていて、読んでいて「本当かよ…。これはまずいよ…。」と、何回かつぶやいてしまいました。

ネットカフェに家の無い人が住み着いている話は、多少は耳にしていましたが、この記事を読み、現状は想像をはるかに超えていると気づかされました。

こういった貧しい暮らしを強いられている人の状況を知ると、心が折れますね。
「日本は世界でも屈指の豊かな国とされているが、豊かさって何なんだろう」と考えてしまいます。

やっぱり、正社員になりたがっている人を、いつまでも派遣社員のままで雇える今のシステムは、根本的に差別的な制度ですよ!

こんなやり方(労働者を使い捨てるやり方)で利益をあげて、それで満足できる経営者の心が理解できません。
「金に魂を売っている」と言われても、仕方ないと思いますよ。

それにしても、日本人の大半が誠実に働いているのに、何でここまで生活が上向かないのですかね?

一般的には「不況」「円高」「高齢化」あたりが原因とされています。
でも、『日本企業による海外企業の買収・合併(M&A)が、最高件数を更新した』と、先日に報道されていました。

「円高で買収が容易になっている」と解説されていましたが、それってお金に余裕があればこその話ですよね。

日本企業は、金に余裕が無いと連呼していますが、余裕が無かったら海外企業を買収するのも出来ないのではないでしょうか?

冷徹に見つめると、このような事をして海外に進出していく企業は、口では何と言っていても、日本人の雇用を守る事は考えていないです。

出来るだけ安い人件費の国を選んで、そこに支社を作り、利益は株主と正社員だけに還元する、そういう魂胆が見えますよ。

アメリカ的な合理的経営手法なのでしょうが、それで幸福になるのはごく一部の人だけなのは、今のアメリカの貧富の差を見れば明らかです。

日本は、別の道を進んだ方がいいと思います。


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