『特定秘密保護法案』には様々な問題点・欠陥がありますが、その1つがここで取り上げる「国会(国会議員)の力が弱まる」というものです。
以下は、毎日新聞からの抜粋です。
(毎日新聞2013.11.27.から抜粋
一部は私が補足しています)
『特定秘密保護法案』では、「国会(国会議員)が特定秘密の提供を受けるには、傍聴を認めない『秘密会』でなければならない」となっている。
さらに、秘密を話したら(国民に公開したら)、その人は罰を与えられてしまう。
そして、特定秘密の指定は、『行政機関の長』がする事になっている。
(実際には、大臣ではなく、官僚たちが行う事になるでしょう)
このため、「国会の国政調査権(行政を監視すること)が、機能しなくなる」との懸念がある。
この法案は、「国会は、政令に検討を加える」という、国会が従属的な立場になるものだ。
この法案では、国会議員は、政府(行政)の秘密指定や解除について、検討(助言)しか出来ない。
○ 元自民党議員の山口敏夫のコメント
「安倍内閣は、官僚のしたたかさを知らな過ぎる。
多少おおげさに言えば、大統領や首相が持つはずの核ミサイルのボタンを、自衛隊に預けるようなものだ。
官僚に秘密指定の権限を委ねる怖さや、官僚をどう抑止するかの発想が抜けている。
今の安倍内閣は、6年前のお友達内閣と似ている。
要所にお友達を配置しているが、機能していない。
彼の政権基盤は強くなく、本人が自重しないとつまづくし、いったん躓いたら脆い。
そもそも、政策の優先順位が違う。
最重要なのは経済政策だが、(アベノミクスの)三本の矢は永田町からスカイツリーまでも届いていない。」