石破さんは自衛隊法改正を打ち出しているが、
そうじゃないんですよ
(2013.1.25.)

先日に起こったアルジェリアでのテロで、日本人が10人殺されました。

その事実は悲しいことですし、日本はこの事件から学ぶ必要があります。

ただ、自民党の石破茂さんが主張している、「自衛隊法を改正して、有事の時に自衛隊を現場まで派遣できるようにしよう」という解決策は、間違っています。

自民党の人達は、問題解決のためにする事の方向性がずれていて、もどかしいです。

今回は、日本がどうしていけばいいかを、書きます。

まず言いたいのは、日本人が犠牲者を出さないようにするには、軍事力に頼らないほうが良い(有効だ)、という事です。

石破さんのような方達は、「軍事力を強化すれば、安全を確保できる」と思っているのですが、完全に勘違いです。

アメリカは世界で最大の軍事力を持っていますが、アフリカや中東でアメリカ人は安全ですか?
そうじゃないでしょう。

もし石破さんが言うかたちで自衛隊法が改正されて、有事の時に自衛隊が現地にどんどん入ったら、テロリスト達を刺激してしまいます。

テロをしている勢力は、「日本はここまで軍隊を進めてきた。完全に我々の敵である。」と認識してしまいます。

なぜ、それが分からないかなー。

考えてみて下さい。

例えばオウム真理教が、日本でかつてテロをしました。

もしその時に、テロが中国人街に及ぶなどして何人かの中国人の犠牲者が出て、中国が軍隊を日本に送り込んできたら、どう思いますか?

一般の日本人もいい気持ちはしないし、オウムでテロを実行していた者達は「中国は明白に敵だ。倒さなければならない」と思うのは明らかです。

石破さんは、どうして何かがあるたびに「自衛隊をもっと強化・拡大しよう」と言うのでしょう?
そんなに自衛隊が好きなのですか。

でも自衛隊員には、「専守防衛に徹したい」と思っている人の方が多いのです。
当たり前ですよ。誰でも戦争の機会を増やしたくないし、死にたくはないですからね。

石破さんの自衛隊への愛は、相手に届かない片想いの愛ですね。
それは、相手の事を考えていないので、本当の愛ではないです。

日本として最優先で行うことは、『他国と良好な関係を築くこと』です。

それに、『新鮮な情報を、常に入手し続けること。そのために多くの国と友好関係を築き、情報交換をすること』です。

今回のような悲劇は、「起こしたら負け」なんです。
「起こさないようにすること」を考えるべきであって、「起こった時に、どう相手に対処するか」は重要ではありません。

「起こった時に、どう相手に対処するか」を考えていくと、きりがありません。
アメリカみたいに世界中に軍隊を駐留させるはめに陥ります。

だいたい、「起こった時に、どう相手に対処するか」という発想は、相手を敵として見ている事です。
本当は、『相手に手を差し伸べること』が大切なのですよ。

それが分からないから、おかしな事になっていくのです。

今回の場合、『「テロが起きそうだ」という情報を入手できなかった事』が、一番の課題なのです。

オウムのテロがあった時だって、そうですよ。

テロが起きる前に「テロの原因となる社会問題を解決する」のがベストだし、「テロが起きそうなら、そこから避難しておく」のが次善の策です。

私が日本人を見ていて「良くないなあ」と思う点は、「テロリスト=極悪人」と単純に信じきっている事です。

今回のアルジェリアのテロでも、テロリスト達は「自分達は自由と正義を守る者だ」と信じています。
そして、アルジェリアの最近の歴史を学ぶと、その考えが100%間違っているとは言えないと、理解できます。

何が言いたいかというと、テロリスト達は極悪人なのではなく、『自由と正義を実現させる方法を、間違えてしまっている人達だ』という事なのです。

私が「手を差し伸べることが大切」とすぐ上で書いているのは、そういう意味なのです。

テロリスト達は、「方法論を間違えてしまっている、未熟な子供の様な存在」なのですよ。

この真実が分かれば、彼らの悪事について別の見方ができるはずです。

日本では、子供の年齢の者は、犯罪を犯しても減刑されますよね。
同じ気持ちで、テロリスト達を見ればいいのです。
彼らを見かけで判断してはいけません。

日本では幕末に、長州人が沢山のテロを行いました。
伊藤博文などは後に元勲となりましたが、幕末にはテロをした事があります。

みんなの好きな坂本龍馬だって、当時は「テロリスト」と認識されていたんですよ。
だから、幕府の見廻組に殺されたのです。

これを考えれば、「テロリスト=極悪人」という短絡的な思考から、抜けられるでしょう。

私は、テロを認めているのではありません。
問題を武力・暴力で解決しようとするのは、根本的に未熟さの印です。

ただ、「テロリストにはテロリストの理屈があること」「テロリストは性根が腐っているのではなく、方法論を間違えているのだということ」、これを知って認めないと、先へ進めないと考えているのです。

『私の提案』ページの「アフリカにもっと関心を持とう」で詳しく書きましたが、日本人はアフリカ諸国に関心が無さすぎです。
それは、人類全体への愛が無いからだと思います。

もっと愛を持ちましょう、愛を。


日記 2013年1~3月 目次に戻る