麻生副総理の失言についての感想と助言
(2013.1.29.)

1月21日の会議で、麻生太郎・副総理が失言をしました。

野党から叩かれそうな気配ですが、内容をよく見ると、言っていることは頷けるものなんです。

まずその内容を、毎日新聞から書き出してみます。

○ 死が近い末期の患者に投じる、高額な医療費についての、麻生太郎さんの発言。

麻生

「死にたいと思っても生かされると、かなわない。
政府の金で(高額な医療を)やってもらうと思うと、ますます寝覚めが悪い。
さっさと死ねるようにしてもらうなどしないと解決策はない。」

そして患者を「チューブの人間」と表現し、さらに次の発言をしました。

麻生

「私は、そういう事をしてもらう必要は無い。
さっさと死ぬからと、(遺書に)書いて渡してある。」

どうでしょうか?

言い方が最悪なために、失言と認識されてしまうのですが、言っている内容には頷けるものがあると思いませんか。

私が思うに、麻生さんは相手を応援するつもりで「お前は駄目だ。もっと努力しろ。」などと言ってしまうタイプなのではないでしょうか。

『不器用かつ空気の読めない人だが、根は良い人』なのではないかと推察します。

麻生さんは失言癖があり、何度も問題になっているようです。
確かに私の記憶をたどっても、失言をして追及されている場面がいくつか思い浮かびます。

失言を繰り返すのは、麻生さんの性格的な欠点という部分も大きいのでしょうが、もしかすると忠告をしてくれる友人が居ないのかもしれません。

そこで私は、麻生さんへの友情として、「こんな風に発言すればいいんだよ」という模範例を示そうと思います。

麻生さん、ぜひ参考にしてみて下さい。

「末期の患者さんには、もう充分に生きたから苦しい思いをしてまでこれ以上生きる必要は感じない、という方も居られます。

人には、死を選ぶ権利もあるのではないでしょうか。

最近は、医療費が国の財政を圧迫しています。

私がもし末期の患者となり、高額な医療費をかけて生かされ続けたら、申し訳ない気持ちでとても安眠できないでしょう。

限られた国家予算の中から様々な分野に支出をしているのですから、医療費の増大を防ぐ何らかの手立てが必要です。

末期の患者さんが死を選ぶなら、それを認める事も必要なのではないかと考えます。

自力では生きられない人が、チューブなどで外部から措置をされて生きているケースがあります。

私は、自分がそのようなかたちで生かされるのは望みません。
延命措置を取らなくていいと、遺書に書いて家族に伝えてあります。」

このようにしっかりと丁寧な言葉で説明をすれば、「なるほど、麻生さんの言う事には深い洞察がある。患者が自らの意思で延命を行わないことについて、もっと理解を広げる必要があるのかもしれない。」と、皆も納得すると思います。

発言が与える印象をじっくりと考えてみると、「言葉の力って大きいのだなー。同じ意味でも、発言の仕方で全然違って聞こえるものなのだな。」と実感させられます。


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