ローマ法王退位の報道から感じたこと
(2013.2.19.)

2月11日に「ローマ法王が退位を発表」しました。

私は、かなりの衝撃を受けました。
というのも、これが600年ぶりという出来事だったからです。

先代のヨハネパウロ2世は、長期に渡って在位していたために、存在感がありました。

その反動もあり、現法王は印象が薄かったです。
就任する時に「保守派」といわれていたので、「特に何も起きそうにないな」と感じていました。

それなのに、この大決断! 衝撃ですよ、これは。

カトリックのような歴史がある組織において、慣例を破るというのは、とてつもない信念が必要だと思います。

私は、尊敬の念を一気に持ちましたよ。

ここからは、退位に至った経緯についてを、私のとっている毎日新聞の2月13日から抜粋してみます。

抜粋した後に、私の感想を書きます。

(毎日新聞から抜粋)

12億人の信者の頂点に立つローマ法王「ベネディクト16世」は、11日に退位を発表した。

事実上終身制の法王が、自ら退位するのは、600年ぶり。

新法王は、コンクラーベで3月末までに選出される。

異例の退位の背景には、バチカンの「不透明な体質や閉鎖性」があるらしい。

バチカンに詳しいマッシモ・フランコ氏は、「取り組んだ教会改革が実現できなかったことに、法王の不満がたまった」と分析する。

法王が目指していたのは、①資金面の透明性 ②女性の役割の強化 など。

バチカンでは、「マネー・ロンダリングが表面化」している。

ビガノ大司教が調査を進めていたが、駐米大使に転出させられた。

これらの経緯を記した書類を、法王の元執事がジャーナリストに渡し、バチカンを揺るがす事件に発展した。

イタリア銀行は今年初めに、バチカンのマネー・ロンダリングへの対策が生ぬるいとして、電子決済を停止した。

バチカンでは今、ATMが使用できない状態となっている。

法王は終身制のタブーを破ることで、今後の法王の存命中退位の先駆けとし、神格化されがちな法王を現代社会に適するものに近づけたかったようだ。

コンクラーベ(法王選挙会議)とは。

コンクラーベは、新法王を選ぶための「秘密会議」。

選挙・被選挙権があるのは、80歳未満の枢機卿で、現在は117人。
バチカンのシスティーナ礼拝堂に鍵をかけて、選挙をする。

(抜粋はここまで)

皆さんは、どんな感想を持ったでしょうか?

私は、「こんなアホな事を、まだ続けていたのか!」と思いました。

バチカンのマネー・ロンダリングについては、今までも数々の事実が発覚してきました。
何度も何度も、問題になってきています。

全然改善しない体質を見ると、自浄解決は無理なのかと思います。

冷静に考えると、教会が大金を保持している時点で、アウトだと思います。

余ったお金があるなら、貧しい人に与えるのが筋なんですよ。
それをしないで着服しようとするから、マネー・ロンダリングを考えるわけです。

倫理観が、完全に破綻しています。

法王の元執事が情報を流したわけですが、これは実際は「法王が内部告発をした」という事です。

これは大統領や社長などが、「私達の組織は、腐敗しています」と告発するのと同じであり、もう組織として終わっている状態です。

それをした法王の勇気にも驚嘆しますが、そう告発をせざるを得ない位に、もの凄い腐敗具合なのでしょう。

皆の手本とならなければならない組織が、マネー・ロンダリングのためにATMの使用を停止されているって…。

これで何の疑問も感じなかったら、人としてヤバイです。
ATMの使用を禁じられるなんて、マフィアとかテロ組織くらいです。

コンクラーベが「秘密会議」というのも、古すぎです。

この情報公開、民主主義の時代に、何をやっているのでしょうか?
12億人の信者の意見ができるだけ反映されるシステムを、早急に考える必要がありますよ。

現在のカトリックの指導者たちを見ていると、当人の救済がまだ全然できていません。
本人達が、迷える子羊です。

厳しい言い方になってしまいますが、現在のカトリック組織を全体として分析すると、「盲人が盲人を導いている」と言っていいと思います。

カトリックのような長い歴史のある宗教は、「歴史がある」という事を自慢する所があります。

「長く続いているのは、すばらしい教えだからだ。新興の宗教とは、格が違う。」などと言います。(はっきりとは言いませんが、態度に出ています)

私自身も、「歴史があるという事は、すごい部分があるからだ」と、盲信していました。

しかし、『神との対話シリーズ』の中で次の教えを読み、目から特大のうろこが「ドサッ」と落ちました。

「その宗教が長く続いているのは、有能だからではなく、
 無能だからだよ。
 本当に人々を救えるのなら、もうとっくに人々は救われて、
 その宗教は役目を終えているはずだ。」

私はこれを読み、「なるほどー!」と感心しました。

もちろん、長く続く宗教がすべて無能だとは思いません。
ただ、「長く続いている宗教は、無条件に評価に値する」との固定観念(世間の常識)から、脱却することが出来ました。

ずっと厳しいことを書いてきたので、最後に褒める文章も書きます。

私が思うに、現在のカトリックで最もすばらしい点は、「非暴力を貫いていること」だと思います。

カトリックも昔は、「聖戦」などと言って「暴力を正当化」していました。
(今のイスラム教やユダヤ教と同じでした)

そこからは、完全に卒業しています。
この点は、イスラム教やユダヤ教よりも先をいっています。

こういったすばらしい所を、伸ばしていってほしいです。
伸ばすためには、法王も主張していますが、『女性の役割の強化』が有効だと思います。


日記 2013年1~3月 目次に戻る