サッカー日本代表 ブルガリアとの親善試合の感想
(2013.6.1.)

5月30日に、サッカー日本代表・男子の、ブルガリアとの親善試合がありました。

楽しく観たのですが、0対2で負けてしまいました。

色々と感じる事があったので、それを書いていきたいと思います。

翌日の新聞を見たところ、日本の試合内容がかなり厳しく批判されていましたねー。

でも、敗戦はしましたが、基本的には日本が押していました。
全般的には、悪くなかったと思いますよ。

失点の場面が、
「それほど難しくないフリーキックを、キーパーの川島さんがきちんとはじけずにゴールに入れてしまった」
「相手のコーナーキックに、長谷部さんが上手く合わせて、自らのゴールに流し込んでしまった」
という、ショッキングなものだったので、0対5くらいで負けたような気になってしまったんですよ。

新聞には、「セットプレイでやられてしまう弱点が、改善されていない」と書いてありましたが、その通りだと思います。

でも日本人は、背は低いし身体は細いしで、セットプレイが苦手なのはなかなか克服できそうにないです。

マークの付き方を上手くしたり、キーパーのスキルを向上させる必要があるのですが、一朝一夕にはいかない問題です。

私が気になったのは、次の3点でした。

① ボールをもらった時に、前が向けるのに向かない時がある

② ボールをもらった時に、ドリブルを仕掛けられる状態
  なのに、仕掛けない時がある

③ パスを回す際に、受け手が展開しやすい位置にパスを
  出していない

この3点を、細かく解説していきます。

ここからの記事は、かなりマニアックです。
サッカー・マニアじゃないと、ついていけない可能性があります(^-^)

まず、①『ボールをもらった時に、前が向けるのに向かない時がある』についてです。

最近は日本のパス回しが早くなってきたので(ここは明らかに進化している)、パスをもらった選手が前を向ける(フリーになっている)場面が、かなりあります。

要するに、敵のマークがはずれる場面があるのです。

しかし! 実に勿体無いことに、せっかくフリーになっているのに、前を向かずにそのままパスを出してしまう事が、しょっちゅうあるのです。

私が「今だ! 前を向け!」と思うのに、パスを出してしまうので、がっかりする瞬間が何回もありました。

これを改善するには、パスをもらう前に、状況把握をもっとする必要があります。

周りの選手が、「お前は今フリーだぞ」と伝える事も必要です。

次に、②『ボールをもらった時に、ドリブルを仕掛けられる状態なのに、仕掛けない時がある』についてです。

試合の中で、「前を向いた状態でボールを受け、前にスペースがある」という、「今ドリブルをせずに、いつドリブルをする」という最高の状態が、何度かありました。

それなのに! なぜかドリブルをしないのです。

WHY? 私には、理解できません。

私は思うのですが、今の日本代表には、「こいつで勝負をする」という明確な意思がないです。

バルサならメッシ、レアルならロナウドなど、「こいつが良い状態でボールを持った時には、勝負に出る」という選手がいると、チームに活力が出ます。

こういう選手は、1人は必要だと思うのです。

おそらく香川さんがその選手なのだと思うのですが、いまいちはっきりしません。

日本代表は、「ここがストロング・ポイント、ここで勝負をする」というものを、持ったほうが(創ったほうが)いいと思います。

そうすれば、選手全員が本気で攻めるタイミングを共有できます。

「よし、香川がフリーで前を向いたな。いま攻めるぞ。」などと、皆が思えるのです。

最後に、③『パスを回す際に、受け手が展開しやすい位置にパスを出していない』です。

これが、一番深刻な問題だと、私は思います。

日本は、パス・サッカーを目指しています。
これは正しいと思うし、私は応援しています。

だからこそ、「パスの精度」にはこだわりたいのです。

ブルガリア戦を見ていて思ったのは、「パスのスピードはいいが、最良の位置に出していない」という事でした。

特にディフェンス・ラインでパスを回すときに顕著だったのですが、パスを出すときに「受け手にピタッと合わせる」か、「受け手よりやや後ろの位置に」パスを出していました。

本来は、ディフェンス・ラインでパスを回す場合は、「受け手よりも1m~7mくらい前方に(相手のゴール寄りに)」パスを出して、ディフェンス・ライン全体を押し上げないといけません。

敵のマークが付いていない場合は、受け手が走り込んで(前を向いて)ボールをさばけるように、『1m~7mくらい前に』パスを出してやる必要があるのです。

(どのくらい前に出すかで、その選手のセンスが問われます)

これが、日本の選手たちは、全然出来ていませんでした。

エジルとかディ・マリアなどの素晴らしいパサーになると、受け手の利き足や、受け手の走力まで考えて、最良の位置にパスを出します。

日本がパス・サッカーで世界の頂点を目指すならば、そこまで考えてパスを配給していく必要があります。

日本人は、基本的なパスの技術はあるので、あとは頭を使う事です。

「どこに出せば、受け手は楽に展開できるのか」

「グラウンダーで出すのか、浮かすのか」

「味方は触れるが、敵が触る事はできない位置はどこか」

「受け手の利き足は左足だから、ここに出せばプレイしやすいだろう」

 と、頭を使ってパスを出していく事が、ここから先には大切になってきます。

最後に、ブルガリア戦で日本が良かった点を書きます。

まず、「選手の連動性」がありました。
これは、かなり進化してきています。

あと、パス・スピードが早くなってきています。

攻撃のバリエーションも、増えてきていると感じました。

「中央突破、サイド攻撃、カウンターなどを、上手く織り交ぜているなあ」と感じました。

相手のカウンターへの対処も、だいぶ上手くなってきていると思います。

ブルガリアはカウンター狙いで戦ってきましたが、それにきちんと対応していたと思います。


日記 2013年4~6月 目次に戻る