SHM-CDを聴いたが、かなり凄いぞ
(2013.6.13.)

先日に『SHM-CD』を購入して、聴きました。

これは、CDを改良して音質を上げている、ニュータイプのCDです。

正直、聴くまでは全く期待していませんでした。

ですが聴いてみたら、どっこいかなりの良いサウンドをしています!
驚きました。

私は音楽が大好きなので、色んなサウンドを聴いた経験があるのですが、CDには失望する事ばかりでした。

CDでは、16bit→20bit、20bit→24bitなど、様々な音質向上の技術が開発されてきましたが、私にとっては五十歩百歩なのでした。

SACDという、CDの上位規格も聴いた事がありますが、「CDよりは細かいニュアンスが出ているけど…、大きな違いはないな」と思いました。

レコード盤のふくよかでまろやかな音を知っている私にとっては、CDの音質改善は蟻の競争みたいな感じだったのです。

CDに大きな失望しているので、『私の提案』のページに「CDに替わる、高品質の音楽規格を創ろう」との記事を載せたくらいです。

いろんなCDを聴いてみて大差が無かったので、今回のSHM-CDについても期待できなかったのです。

軽い気持ちでCDプレイヤーに入れて、プレイ・ボタンを「ポン」と押したのですが、
最初の音が出た瞬間に、「おい! これは今までと違うぞ」とドキッとしました。

買ったのは『ゲッツ/ジルベルト』というボサノバの超名盤なのですが、息遣いや生ギターの繊細な音が出てきて、びっくりしました。

この『ゲッツ/ジルベルト』は、レコードではすでに持っていて愛聴しているのですが、
それと比べてもかなり近いところまできています。

一番驚いたのは、人間の声や生ギターなどの「繊細で柔らかい肌触りの音」が再現されていた事です。

あと、音場の拡がりが自然で、無理のない奥行き感があります。

こうした要素は、今までのCDからは感じられなかったんですよねー。

今までのCDに比べて、あまりにも劇的に変化していたので、「一体どこが違うのさ、何なのさ」と思い、急いで解説書を読みました。

そうしたら何と! デジタル的な事(オーバー・サンプリングなど)ではなくて、「CDの材質を良い素材に変えた」と分かりました。

「えーー!!」ですよ。

今までさんざん、オーディオ界やソフト会社は、「デジタル処理の高度化」「CDプレイヤーの剛性アップ」、あげくの果てには「マスタリング時に使うケーブルの高品質化」など、色々と手を打ってきたのです。

メーカーたちは、「今度は凄い技術を投入したから、音が違うぞ」と言って、製品を売り続けてきました。

でも、大して音は変わらなかったのです。

それが、ソフトの材質を「液晶パネル用のポリカーボネート樹脂に変えた」だけで、ここまで進化してしまうなんて…。

普通のCDだって、ポリカーボネート樹脂なんですよ。

「液晶パネル用だと透明度が違うから、レーザーが正確に当たって、情報の読み取り精度が上がった」という事が、解説書に出ています。

「そこでこんなに違うなら、最初から透明度の高い素材の開発に力を入れておけよ」と思います。

「今までのデジタル技術の開発競争は、何だったのだ! 空しいーー!」と、心の中で絶叫しました。

私は、「ガクッ」ときてしまいました。

CDの材質変更で、ここまで音が劇的に向上するならば、これからしばらくはそこに注力してほしいです。

もっと透明度の高い素材を開発すれば、さらに音が良くなる事が、ほぼ確定的ですから。

音質については、デジタル技術の開発よりも、アナログ的な方向での開発の方が、向上につながるんじゃないですか。

SHM-CDは、しばらく前までは3000円くらいで、いいお値段でした。

だから私も買わなかったのですが、ここ1~2年で2000円くらいに価格が下がりました。

興味のある方は、買ってみて下さい。
音がかなり向上しています。

音質を具体的に言うと、LPレコードの音を100とすると、65くらいの所にまで来ています。

正直な話、今までのCDは20くらいでした。

ちなみに、一番初めにCDが出たころ(1980年代の頃)は、5でした。

まあ、レコード再生の技術も向上し続けているから、比較は難しいのですけどねー。

SHM-CDは、今までのCDに特有の「ギスギス・キンキンした感じ」や「聴き疲れる感じ」があまり無いです。

安心して長時間聴けるところが、非常に改善していると思う点です。

ミュージシャンの心を、かなり表現できる所にまで、到達していると思います。

今のところ、ビクター系の音楽会社しか、SHM-CDの技術を採用していないようです。

ぜひ、すべての会社が採用して下さい。 お願いします。

(2014年7月20日に追記)

この記事を書いてから1年ほど経ちますが、プラチナSHMという新しいソフトも出たし、
SHM-CDはどんどん普及して、ソニーからは似た技術を使ったブルースペックCDも出ています。

私も聴いていますが、進化しています。

音楽ソフトの音質は、ここ2年ほどで大きく前進していますね。素晴らしい事です。

音質は、音楽の感動を伝える上でとても大切なものですから、技術者は妥協してはいけません。

ソフト素材の開発に努力すれば音質向上するのは明らかだし、そこに精魂を傾けてほしいです。


日記 2013年4~6月 目次に戻る