サッカー日本代表 W杯最終予選
イラク戦(セカンド・レグ)の感想
(2013.6.14.)

6月11日に行われた、サッカー日本代表・男子のW杯最終予選、イラク戦(セカンド・レグ)を観ました。

あまりいい内容じゃなかったと思いますが、とりあえず1対0で勝ったので、よしとしますか!

いつも通りに、感想を書いていきます。

まず得点シーンですが、ゴールを決めた岡崎さんは素晴らしかったです。

スライディングをしながら、ボールをゴールに流し込みましたが、あのシュートはかなり難しいです。

岡崎さんは、いい得点感覚を持っていますね。
パス・センスとトラップ・センスが向上したら、世界でも有数の点取り屋になれるかもしれません。

アシストをした遠藤さんも、長距離を走って、良いパスを出しました。

遠藤さんは、運動量が多くて感心してしまいます。

この試合は、相手のイラクが、気合の入ったいいサッカーをしていました。

敵ながら、あっぱれでした。

日本はほとんどの時間で、得意のパス・サッカーを出来ていませんでした。

解説の山本さんも言っていましたが、ピッチの状態が悪かったのは影響していたのでしょう。

気温の高さもありました。

でも一番の原因は、「ディフェンス・ラインからしっかりとパスを回せていなかった事」じゃないかと思います。

後方からの組み立てが、まったく出来ていなかったです。

私が気になったのは、ボランチの細貝さんのポジショニングの悪さです。

細貝さんは、攻撃の時も守備の時も、「ここにいて欲しい」という場所から、いつも2mくらいずれていました。

「そこじゃないよー」と何度も思いました。

細貝さんが良いポジションを取り続けていたら、ボールの回り方が全然違ったと思います。

ボランチの位置取りって、パス・サッカーにはめちゃくちゃ大事ですね。
細貝さんを見ていて、それを痛感しました。

センター・バックの伊野波さんは、守備は素晴らしかったです。
守備への熱い気持ちが、伝わってきました。

その一方で、攻撃の時はほとんど貢献していませんでした。
本当は、もっとボールにタッチして、ゲームの組み立てに参加しないといけないです。

伊野波さんのスタイルは、5年くらい前までなら十分に通用したと思うのですが、今の日本の目指す高度なパス・サッカーでは攻撃面で物足りないです。

清武さんと香川さんは、あまり機能していなかったです。

特に清武さんは、良い所を見せられなかったです。

ポジショニングの問題なんですかね? いい状態でボールに触る場面が無かったです。
たぶん本人は、すごい消化不良でしょうね。

もっと大胆に、いろいろな位置に動いてもいいような気がします。

監督の戦術の問題があるので難しいのですが、清武さんはいろんなポジションへと動きまわった方が活きる選手の気がします。

試合とは関係ないのですが、1つ気になった事があるので書きます。

本田さんの発言なんです。

本田さんは5日の会見で、「日本のストロング・ポイントはチームワークだが、僕らはそれを生まれ持っている」と発言しました。

「ストロング・ポイントはチームワーク」というのは全くその通りだと思うのですが、「生まれ持っている」というのは違うと思います。

今の代表が、仲が良くて良い雰囲気なのや、ピッチ内での連携が素晴らしい事は知っていますが、それは「作り上げたもの」です。

2006年W杯の頃の日本代表は、海外組と国内組の対立など、チーム内がぎくしゃくしていました。
それが、ピッチ内にも出ていたと思います。

日本のチームワークの良さは、決して生まれ持ったものではないです。

日本人が、献身さや周りと連動していく能力に長けている事は間違いないですが、磨かなければ錆びついてしまいます。

この真実を忘れて、当たり前だと思っていると(努力しなくてもチームワークを維持できると思っていると)、落とし穴に陥ると思います。

明日から、コンフェデレーションズ・カップが始まります。

皆さんが指摘していますが、今回は相手に恵まれています。
まじに、凄い相手と試合が出来ます。

私は、大変に楽しみにしています。

日本が対戦するブラジル、イタリア、メキシコは、いま世界でベスト7に入るチームだと思います。

ですから、この中に入って1勝1敗1分けの、イーブンの成績を挙げられたら、世界でベスト8に入ると見ていいと思います。

もし2勝できたら、W杯でベスト8には入れるし、へたをするとベスト4にいけるかもしれません。

もし3勝したら、W杯で決勝までいける実力といっていいです。

日本はW杯の優勝を目指しているのだから、3勝したいですね(^-^)

今回の相手たちは、本物の強豪なので、イラク戦のように引いてしまったら絶対に負けます。

強気に攻め込む勇姿を見せてほしいです。


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