最近の株価下落から思うこと
日経平均株価で一喜一憂する必要はない
(2013.6.18.)

先日の新聞に、「アベノミクス政策による金融緩和後に生まれた株価上昇は、このところの株価下落で帳消しになった」と出ていました。

私は、「当然の結果だ。実体の伴わない金融操作だけの株価上昇なんて、幻みたいなものだ。こんなに早く幻が消えて、とても良かった。夏の参院選挙の前に株価が下落に転じたのは、本当に嬉しい。」と思いました。

一部の人々は「株価が上がれば景気回復する」と主張するのですが、私はそれが正しい理解とは思えないのです。

だから、株価に一喜一憂して、株価で景気を測ろうとするメディアなどの報道に、すごい違和感がありました。

そんな中、『最近の日本株は、外国人の行う取引が6割であり、外国人が取引の中心だ』との情報を得ました。

外国人が取引に占める割合は、どんどん上がってきているのですね。

2000年の頃には、4割くらいだったと思うのですが、今や6割にまで上がっているわけです。

私はこの情報に接して、「日経平均株価(株式市場)は、『市場』などと安易に呼ばれて、日本国民の生活や景気にリンクしているように扱われるが、実際はリンクしていないのだ」という真実に到達しました。

なぜなら、日経平均の6割を占めているのは外国人投資家だからです。

日本の一般の人々の考え方や生活状況が、日経平均に反映されていないのは、この数字から見て明らかです。

さらには、取引の6割を占めている外国人は、「世界中の一般の人々」ではなく「機関投資家にお金を預けて運用させている、一部の富裕層」です。

世界全体を見渡せば、株を持っていない人の方が、圧倒的に多いです。

冷静に見るなら、『日経平均は、外国人の一部の富裕層が主導して動かしている』と言っていいでしょう。

そんな数値に、あまり神経質になる必要はないです。

日経平均の上下で一喜一憂するのは、自分の足元を見失うだけだと思います。

まあ最近は、年金などの運用を株の売買でするパターンもあるので、個人で株を持っていなくても実質的に株を持っている人はそれなりにいるのかもしれませんが。

少し話は脱線しますが、年金などを株取引で運用するのって、正しいと思いません。

将来のために少しづつ積み立てるものを、リスクのあるものに委ねる感覚が分かりません。

株で運用させようとする人々は「株価は、長い目で見ると右肩上がりになる。だから安心だ。」と言うのですが、運用する人のセンスでどこに投資するかが変わる以上、株価の平均と完全にリンクするとは思えません。

さらに言うなら、長い目で見ても右肩上がりにならない事だってあります。
ここ20年くらいの日経平均株価を見るだけでも、それは明らかですよ。

話を戻しますが、今の日本で盲信されている(崩壊しつつありますが)「日経平均株価=市場であり国民の生活に直結する数値」という価値観は、ほとんど妄想だと思います。

冷静に自分の生活を見つめてほしいのですが、安倍政権が発足してから半年あまりですが、その間に日経平均は7割ほども上昇し、その後下落に転じて2~3割くらい下げました。

ものすごい動きがあったのです。

その中で、日本の一般の人々の生活や景気は、大きく変わりましたか?

「ほとんどあるいは全く変わっていない」というのが、多くの人の答えですよ。
それは、世論調査から見て取れます。

こう考えれば、『日経平均株価は、単なる数多くある指標の1つにすぎない。そして、ほとんど一般の人々の生活には影響しない』という考え方に到達します。

日本人の多くは、「そうは言っても、外国人が投資をしてくれれば、日本の景気は良くなるはず」と考えるでしょう。

しかし、これらの外国の富裕層は、日本に投資して日本を盛り上げようとしているのではなく、「お金儲けをしたいだけ」です。

ここを、勘違いしない方がいい。

今回に株価が下落に転じた事から分かるように、ちょっとでも自分の意に沿わない展開になれば、すぐに離れていきます。

彼らは決して、日本人の生活を良くする事は考えていません。

極端な話、お金を儲けられるならば、日本人の生活が苦しくなる選択をもしてしまうと思います。

株価が大幅に動く展開が続くと、「ここに参加して株取引をすれば、お金を儲けられるかも」と思う人が出てきます。

でも実は、「株取引は、お金持ちになればなるほど早く有益な情報を得られて、有利に取引できる」というのが実情です。

普通の人々が取引に参加しても、なかなか上手く行きません。

定期的に証券会社などがインサイダー取引で摘発されるのを見れば、それが理解できます。

私が思うに、一般の人々は、株価なんて無視すればいいです。

せいぜい、自分の会社の株を気にするくらいでいいと思います。

株価に気を取られるよりも、皆が団結をして、自分達の生活に直結する「給料」「教育」「医療」「食」などを、改善する道を創り上げた方がいい。

その方が、はるかに確実かつ早く、自分の生活が向上しますよ。

株価に注目して、「人生はマネー・ゲームだ。この世界には、勝ち組と負け組があるんだ。勝ち組になるために頑張らなくちゃ。」と思うのは、精神衛生的にあまり良くないです。

それよりも、「皆で力を合わせて、世界の在り方や生活を良くしよう」と思う方が、気分良く生きていけますよ。


日記 2013年4~6月 目次に戻る