安倍首相の原発推進の外交は、常軌を逸していると思う
(2013.6.18.)

安倍晋三首相は、このところ外交に力を入れていて、積極的に海外に行き各国の首脳と会っています。

外交に力を入れるのは素晴らしい事ですが、その内容に私は疑問を持っています。

なぜかと言うと、一番力を入れている事の1つが、「日本の原発の輸出」だからです。

沢山の方が指摘されていて、改めて私が指摘する必要はない気もしますが、あまりにもひどい行いだと思うので、ここで言います。

『福島であれだけの原発事故があり、甚大な被害が出て、その後の始末が進んでおらず、事故原因についても完全に解明されていない状態』で、原発を各国に売り込んでいくのは、どこから見てもおかしい。

安倍晋三さんの原発商人になったかのような行動は、常軌を逸していると思うし、日本の国益を大きく損なっていると思います。

福島の原発事故は、世界中で報道されて、世界で情報が共有されています。
どの国も、日本がものすごい事故を起こした事を知っています。

それなのにこのような原発商人ぶりを見せたら、各国は「日本人は何てバカなのだろう、事故から何も学んでいないのか?」とか「日本人はお金の事しか考えていない。カネの亡者だな」と思ってしまいます。

そして最終的には、「日本人は尊敬できないし、信用も出来ない」と認識するでしょう。

晋三さん達は、「原発を売り込む事は、国益になる」と思っているのでしょうが、それは目先のお金の事しか考えない、浅はかな了見だと思います。

晋三さん達は、なぜこんなにも原発を外国に売り込むのでしょうか。

彼らが無理矢理に原発を売り込むのは、日本ではもう原発を推進できる状況にないので、外国に原発を造ることで、原発の利権構造と原発技術(核開発の技術)を維持しようとしているのだと思います。

日本の多くの人にとっては、「原発の利権構造の維持」も「核開発の技術の維持」も、大切なものではないです。

そんな事をするよりも、各国と再生可能エネルギー(クリーン・エネルギー)の技術をサポートし合ったりする方が、はるかに日本の未来に役立ちます。

私は1人の日本人として、あんなにむごい原発事故を起こしたのに、それを完全に無視して原発を売り込むという厚顔無恥ぶりに、耐えられません。

自国の首相が、「日本の原発は安全・安心です」などと言って売り込む姿を見るのは、本当に恥ずかしくてつらいです。

すぐに止めて下さい。お願いします。


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