サッカー東アジア杯 日本対韓国を観た感想
(2013.8.14.)

少し前になりますが、サッカー日本代表・男子の、東アジア杯『日本対韓国』を観ました。

韓国のホームで行われた中で、日本は2対1で勝利し、東アジア杯での優勝を決めました。

そのため、よくやったと評価されているみたいですが、試合内容は最悪に近かったです。

日本は、まったくボールを保持できず、ゲームの組み立てが出来ていませんでした。

試合を観ていて、「海外組じゃないと、ボール回しが格段に落ちるな。MFとDFは、周りが見えていないし、とりあえず蹴っているだけじゃないか。」と思いました。

「ボールキープできる場面なのに、なぜ闇雲に蹴ってしまうんだよ!」と、30回くらい怒りが沸きました。

いくら相手のホームでも、あそこまで攻められ続けるのは、みっともないと思います。

あのサッカーでは、もっと強い相手をやった時には、ボコボコにされてしまいます。

私にとっては不満だらけの試合でしたが、柿谷曜一朗さんのプレイには感銘を受けました。

彼のプレイを本格的に見たのは初めてでしたが、彼は『インサイド・キックがとてつもなく上手い』です。

ボール・タッチの柔らかさと、ボールをコントロールする時の身体の重心の低さに、可能性を感じました。

柿谷さんは、『得点感覚にも優れている』のが素晴らしいです。

正直に言って、得点能力については香川さんよりもありますね。

2人はライバル視されていますが、香川さんは本質的には「ドリブラー兼パスの繋ぎ役」だと思うんです。
FCバルセロナのイニエスタに近い選手だと思います。

イニエスタのように、DFラインの崩しを担当して、ラストパスを出すタイプだと思います。

柿谷さんは、このタイプと違い、得点をしていく力があると感じました。
そういう意味では、2人の共存は十分に可能だと思います。

柿谷さんは、代表に定着させてもいいだけの実力があると思います。

柿谷さんの課題は、『ポストプレイ』です。

この試合では、1トップだったのに、まったくポストプレイが出来ていませんでした。

逆に言うと、もし彼がポストプレイをしっかり出来るようになれば、もう前田遼一さんの居場所はないです。

他には、GKの西川周作さんと、原口元気さんは、良いプレイをしていました。

西川さんは、精神的な落ち着きでは、川島さんよりも良いですね。
川島さんのようなリーダーシップとか気持ちの強さが出てくれば、正GKになれるかもしれないです。

原口さんは、攻めに転じるタイミングが良いです。
攻守の切り替えの能力が高いと、感じました。

あとの選手たちは、良い点を見つけ出せませんでした。

私は、ああいう引きまくるサッカーが、大嫌いなのです。
あの内容で勝っても、まったく嬉しくないです。

引きまくって勝利し、「どうだ、見たか」みたいな顔をされても、「それは違うだろう」と思ってしまいますねー。

考えてみると、私はブラジルのサッカー・ファンみたいな感覚をしているのですね。
守備一辺倒だと、それだけでイラついてしまいます。

ザッケローニさんは、ここしばらくは新しい選手を試すみたいですが、『佐藤寿人』さんをぜひ試してほしいです。

良い選手なんですけどねー。
Jリーグで活躍を続けているので、呼ばれないのは可哀相です。

私がもし彼の立場なら、「俺を使わないなんて、ザックはアホだよ」と言ってしまうと思います。
よく我慢していられるなあと、感心してしまいます。

ザック・ジャパンのスタイルに合わないとの指摘がされていますが、スーパーサブとして使うのも有効だと思いますよ。


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