安倍政権が目指す「解釈変更による集団的自衛権の行使容認」について
憲法違反だし、国民は同意していない
(2014.1.16.)

特定秘密保護法案の強行可決、靖国神社への参拝、と続いたことで、「安倍内閣は暴走している」との指摘が出始めています。

私は、この指摘は正しいと思います。

国民にきちんと説明しないで、勝手に重要な事を決めていく安倍内閣は、民主主義を理解していないし、国民をバカにしていると思います。

安倍晋三・首相は、2014年に入ると、「憲法の解釈を変えて、集団的な自衛権を行使できるようにする」と、強く打ち出し始めました。

多くの人はこの方針について、問題があると認識しながらもはっきりと自分の意見を言わないので、私が言いましょう。

これは、明確な『憲法違反』です!

憲法で「戦争を放棄している」のに、外国軍と共に行動し、時には他国で軍事行動をするなんて、有り得ませんよ。

今の日米同盟ですら、ギリギリ・セーフ(本当はアウトだと思いますが)なんです。

どうやって解釈を変更しても、「戦争を放棄する」から、ほぼ180度の転換となる「時には戦争をします」には変えられません。

安倍さんの態度は、「私は、憲法を守る気はない。解釈という名の下に、自分の好きなように変えちゃうよ。」と、宣言しているような状態なんです。

国民の共有財産である憲法を、ドブに投げ捨てるようなこの行為は、それだけで首相の座を追われるくらいの犯罪的な行いです。

私は、心底から怒っていますよ。

どんな憲法も、絶対不変のものではありません。

だから、安倍さんが現在の憲法に不満を持つ事も、変えたいという意思を持つことも、問題はありません。

でも、憲法を変えるには、きちんとしたルールが設定されています。

そのルールに則るのが、日本国民の全員の義務なんです。

国のトップである首相が、自ら国民共有のルールを破ろうとするなんて…。

呆れてしまい、言葉を失うほどです。

安倍政権は、真正面から「憲法を変えて、集団的自衛権を合法化しよう」と言っても国民が納得しない(支持しない)と分かっているので、裏口からこっそりと集団的自衛権を進めようとしています。

せこいと思うし、誠意も感じないし、もっと言うと国民を欺いていると思います。

私は、安倍さんの行動を見てきて、「この人は、日本の首相の器ではない」と確信しました。

彼は、国会で第5党の野党勢力のトップくらいが、ちょうど合っていると思います。

彼が首相である限り、私が安眠できる日は来そうにありません。

ですので、彼が首相の座から降りる日まで、『反安倍』を貫きます。

ほぼ間違いなく、彼が軌道修正をして、国民の目線に立った温かく庶民的で弱者に寄り添う政治を行う事は無いです。

私が思うに、安倍内閣の政策のうち、国民の多数から支持を得ているのは、『経済政策』だけです。

その経済政策(アベノミクス)も、識者が賛否で分かれているように、長期的に見たら良いものかは分かりません。

安倍政権は政策にあまり魅力が無く、支持基盤も一部の保守層から広がりを見せていません。

実は脆さを抱えているし、国民から飽きられたら退陣までは短いでしょう。

私は、安倍政権の大黒柱とも言える『経済の好調さ』についても、懐疑的なのです。

つまり、本当に景気回復をしているとは思っていません。

私は、最近の景気回復と呼ばれるものの8割くらいは、『消費増税の前の駆け込み需要の効果』だと見ています。

財界人や経済アナリストなどには、「景気はしっかりと回復してきており、消費税が上がっても好調を持続する」という人が多いのですが、私はそう思えないのです。

以前に消費税が上げられた時も、増税前には景気が上向きましたが、施行後には急降下しました。

このところ、「住宅の売り上げが伸びてきた」などと浮かれている論調がありますが、駆け込み需要がメインであり、4月に増税されたら失速すると思います。

私は、4月に3%の増税が行われたら、すぐに影響が出始めて、今年中には景気低迷期に入ると思います。

オリンピック景気でも、3%増税を吸収しきれないと思います。

私の見立てが当たるか、財界人や経済アナリストの見立てが当たるか、今年の年末には明らかになるでしょう。とても楽しみです。

私は自信がありますが、もし年末になっても景気が失速していないならば、謝罪をしますよ。

今回の消費増税については、「今は上げる時期ではない(先伸ばしした方がいい)」とか「1%づつ細かく上げた方がいい」との意見もありました。

それを押し切って、安倍さんが3%の増税を決めたわけですから、景気が失速したらその責任は彼一人で取るのが筋です。

どうなるのかを、興味深く見守りますよ(^-^)

要するに私は、安倍内閣は「経済でも、もうすぐ失速を始める」と思うのです。

そして経済にしか魅力のない安部内閣は、消費増税後には下降線を描き、さらに今までの傲慢で強圧的な政策や手法から、支持率は回復しないまま一気に退陣まで行くと思います。

放っておいてももう長くないと思うのですが、「1日でも早く首相の座から降りてほしい」と思っているので、これからも安倍さんの行動を注視し、いかに愚かな事をしているかを指摘しようと思います。

とりあえず、沖縄の米軍基地の移転問題を、金で解決しようとしているのは、新たに見せている愚かな行動ですね。

憲法解釈の変更よる集団的自衛権の行使容認も、愚かな発想です。

原発の再稼働をすすめる方針や、原発を外国に売り込むことも、本当に愚かだと思います。

評価できるのは、アフリカなど多彩な国々と交流・貿易をしようとしている事くらいです。

こんな事は言いたくないのですが、先の民主党政権の方が、今の自民党・安倍政権よりははるかにマシだったと思います。

民主党政権は、内部対立で崩壊し、その崩壊ぶりは浅ましいものでしたが、今の『軍国主義時代を理想とするような危険な政権』を見ていると、「民主党時代は素晴らしい時代だったなあ」とすら思えてしまいます。

本当に、困ったものです…。
もう自民党に票を入れるのはやめましょうよ。


『日記 2014年1~3月』 目次に戻る

『日記 トップペ-ジ』に行く

『サイトのトップページ』に行く