ソチ五輪が始まりましたね。あなたは見ていますか。
私は基本的には、見ていません。
勉強で忙しいからと、見ていて心が燃えないからです。
せっかくなので、『心が燃えない理由』について詳しく説明してみます。
開催中の今、メディアは称賛一色ですが、それでは大切なものが失われると思うので。
まず、『冬季五輪があまり好きではない』というのがあります。
私は寒いのが苦手なので、雪の中や氷の上でスポーツをしている姿に、いまいち共感できないのです。
見ていると、「寒そうだな、俺はやりたくないな…」と思います。
次に、『ソチ五輪の舞台裏を知ったので、白けてしまった』というのがあります。
NHKでソチ五輪についての番組を見たのですが、以下の事を知りました。
「ソチは地中海の方にあり、暖かい場所で、冬でも10度くらいの気温があり雪が降らない。」
「ソチは自然環境の豊かな場所だったのに、五輪開発のために破壊されてしまった」
「莫大な開発・建設費用が投じられた(新聞によると、五輪史上で最大の5兆円という)」
番組を見ていて、「ロシアは雪の降る場所が多く、零下40度になるような所すらある。なぜ、わざわざ雪の降らない場所で五輪を行う?」と思いましたねー。
もの凄い利権が絡んでいる感じがします。
雪の降らない場所のため、五輪後に施設をどうするかが問題になっています。
当然の事ですよ。
そして、『マイナーすぎる競技が多い』ことも挙げられます。
今回から、さらに種目がだいぶ増えたのですが、「競技人口が千人もいないのではないか?」と思えるものが散見されます。
ソリみたいなので、かなりの距離の専用道を猛スピードで滑降する種目があるのですが、日本人でやっている人はいるのでしょうか?
あれを行える場所は、世界でもあまり無いと思います。
あとはスキーで、コースに設置された縦長の棒などに乗ったり跳んだりしつつ、派手なアクションを決めていく種目には、すごく違和感を持ちました。
あれは、通常のスキー場だと絶対にやってはいけない、最悪の滑り方なんです。
「それだけはやらないでくれ」という滑り方であり、それを五輪種目にしてはいけないと思います。
スキー板が傷つくと思うし、怪我をしかねない危険な競技ですよ。
(まあ、他の競技も怪我をしかねないのが沢山ありますけど)
スノーボードでも、あれは駄目だと思います。
最後に、『会場が盛り上がっていない。何しろ観客が少なくて、空席がたくさんある』というのがあります。
これは、ソチが人口の少ない観光地だったのですから、当然です。
地元の人がたくさん来ることが、成立しないのです。
周りに人が住んでいないので、観客は遠くから来ている人ばかりなのでしょう。
会場の空気が、しら~としているんですよね。
はっきり言って、ソチ五輪は失敗だと思います。
こんなに盛り上がらない(見る気がおきない)五輪は、珍しいです。
しばらく前の北京五輪もそうだったのですが、社会主義を掲げていた国は、五輪などのお祭りを開催するのが下手ですね。
肩に力が入りすぎていて、お祭りの雰囲気にならないのです。
ほとんど見ていないソチ五輪ですが、いくつか感動する場面もありました。
最大の感動は、フィギュア・スケートの団体戦で登場した、ロシアのリプニツカヤ選手です。
彼女はまだ15歳なのですが、信じられないほどのクオリティです。
彼女は、滑りや踊りに滑らかさと繋がりがあり、見ていて飽きません。
普通の選手だと、回転ジャンプばかり目について、それ以外の部分が退屈なんです。
彼女は、ジャンプ以外のクオリティも高くて、穴がないです。
この長所は、男子・個人で金メダルをとった羽生選手にも言えて、彼も回転ジャンプ以外の場面でも魅せますねえ。
ただ、この種目は女性の方が映えます。
動きや魅せ方から、男だとオカマみたいな感じがしてしまうので、私はどこか引いてしまいます。
バレエの影響が濃い種目なので、そうなのでしょう。
バレエも、男が踊るとオカマ臭くなりがちです。独特の動きをしますから。
リプニツカヤさんで一番すごいと思う所は、片足で立ち、もう片方の足を高く上げている状態で、回転をし『回転スピードをどんどん上げられること』です。
あの体勢で回転スピードを上げるのは、物理的に不可能だと思うのですが…。
あんな動きは、見たことが無いです。神技です。
インチキをしているのではないか、と思うほどです。
彼女は、フィギュア・スケート史上でも伝説として語られる、そういう選手になると思います。
今回の個人戦でも優勝候補だし、まだ15歳なので次とその次の五輪にも出て、優勝していくと思います。
そういえば、葛西さんがラージヒルで銀メダルを取りましたね。
おめでとうございます。
私は、彼がノーマルヒルで入賞した時のジャンプしか見ていないのですが、41歳で進化し続けるのは凄いなあと思います。
最近は、人間も進化してきて、モチベーション低下と怪我の慢性化さえなければ、40歳をすぎても現役選手でいられます。
そのうち、60歳とか80歳でも金メダルを取る人が出てくると思います。
葛西さんはまだまだ現役を続ける気持ちのようですが、充分に可能だと信じています。