先日にJリーグが開幕しましたが、開幕戦の1つである「セレッソ大阪対サンフレッチェ広島」をTV観戦しました。
私は基本的にサッカーは、スペインリーグ、チャンピオンズリーグ、日本代表戦しか観ません。
いつもならスルーする所なのですが、「フォルラン選手」がセレッソに加わったので、それに魅かれて観る事にしたのです。
私のような者をターゲットにしたのでしょうが、NHKが生放送を敢行し、他の試合も同時中継する熱の入れようで放送していました。
それを観ながら、「Jリーグが始まった当初は、これ位の(これ以上の)熱気でメディアは放送していたなあ…」とノスタルジーを感じましたね。
この試合を観たもう1つの理由は、「好カード」だったからです。
セレッソは若手に日本代表に入っている選手が何人もいるし、サンフレッチェは昨年に優勝したチームです。
素晴らしいサッカーが繰り広げられるのを期待したのですが、結果としては「煮え切らない試合」でした。
くわしく感想を書いていきます。
まず、「フォルランさんの活躍、特に柿谷さんとのコンビネーション」が、私が期待した事です。
しかし、フォルランさんと他の選手の連携はまだまだで、ボールがほとんどフォルランさんに渡らないのでした。
相手チームが警戒してマークをきつくしているのもあると思いますが、フォルランさんがボールにタッチ出来ない状況には失望しました。
セレッソの選手たちは、フォルランさんともっと話して、どういうパスを出せばいいのかとか、どこに動こうとしているのかを、聞いたほうがいいです。
セレッソの試合ぶりを観ていて感じたのは、「攻撃時にディフェンスラインの押し上げが遅い事」と「パス・ワークが安全パイすぎる事」です。
この2つのために、攻撃に迫力が無く、結果的には無得点に終わり、敗戦しました。
セレッソは、個々の能力は高いのですが(代表選手を3人も抱えている事でそれは証明されている)、それを活かしていません。
一言で言って、「消極的すぎ」です。
パスを後ろに戻しすぎているし、無意味なパスが多すぎる。
良いパスワークが出来ていない最大の理由は、ディフェンスラインの動きが緩慢だからです。
もっときびきび動かないと。
攻撃時になると、「ふうっ、少し休めるな」といった感じで、ディフェンス陣は動きを止めるのですが、勝っている場面ならともかく、同点や負けている状態でそれは怠慢ですよ。
あと気になったのは、柿谷さんのポストワークです。
彼はボールを受けると、ほぼ100%の確率でノートラップでパスを戻すのですが、前を向ける局面や、ボールを保持した方がいい瞬間もありました。
つまり、その場面で最適の選択ができていないです。
フォルランさんはポストプレイも上手いので、これからはフォルランさんにもポストプレイを担当してもらい、柿谷さんはフォルランさんの周りでボールをもらう動きをする事も大切だと思います。
セレッソについてはこの位にして、サンフレッチェに移りましょう。
実は私は、サンフレッチェの試合ぶりには、激怒しました。
これを話さずにはいられません。
サンフレッチェは、1点取ってリードをすると、そこからは守りに入り、『全員が自陣に深く引いて守る』という、非常に消極的なサッカーをしました。
これにより、この試合を詰まらないものに堕落させました。
「点を取ってリードしたら、全員で守備をして、とにかく失点を防ぐ」というのは、サッカーの定石の1つですが、基本的に中位~下位のチームが採る戦術です。
前年度の優勝チームで、良い選手をたくさん抱えているのに、あれはないですよ。
サンフレッチェの守り主体の戦い方には、「いい加減にしろよ、お前ら」と、怒りがふつふつと湧いてきました。
1対0で試合を終えて、選手や監督が満足そうな表情を浮かべているのを見た時に、怒りは頂点に達しました。
「お前らには、プライドが無いのか!?」と、忍耐の限界にきました。
私がもし、チェルシーのアブラモビッチさんのような、独裁的なオーナーとしてサンフレッチェに君臨していたら、試合後にすぐさまロッカールームに行き、森保監督に、
「ばかやろう! こんなひどい試合を観せて恥ずかしくないのか!
これ以上こんな試合をするなら、お前はクビだ!」
と、どなりつけますよ。
選手層が薄くて下位にいるチームや、カップ戦のような一発勝負のものならば、勝つ事だけを考えて試合をするのもOKです。
しかし、サンフレッチェはJリーグで上位の常連だし、これはリーグ戦です。
リーグ戦のおいては、強いチームは『面白いサッカーをする責任』があります。
「見応えのあるサッカーをして、お客さんを納得させ、観客動員に貢献する義務」があるのです。
ここの所が、サンフレッチェのスタッフには、ぜんぜん理解できていません。
ボランチの青山敏弘さんは、日本代表にも選ばれており、先日のニュージーランド戦では素晴らしいパスを配球していて、私は感心しました。
彼のパス・センスは、サンフレッチェの消極的なサッカーにより、全く活かされていませんでした。
もったいなさすぎです。
あと、佐藤寿人さんが太りすぎているのも、気になりました。
佐藤さんは、一瞬の抜け出しを得意にしている人だし、あれでは一瞬のスピードを失い、活躍できなくなると思います。
たぶん当たり負けをしないように筋肉を付けたのでしょうが、あれは付けすぎというか、逆効果だと思います。