安倍首相が今しているのは、クーデターだ
安倍政権の本性とは (2014.4.17.)

今、安倍首相の強力な要請の下で、『集団的な自衛権の行使』を行える体制作りが進められようとしています。


この『集団的な自衛権の行使』については、世論調査で国民の6割が「必要ない」と答えており、戦後の日本政治も一貫して「それは違憲である」と解釈してきました。


安倍さんは、こうした国民の意識や、戦後政治の流れを、無視しています。



安倍さんは、自分と同じ価値観を持つ人物たちを「私的な懇談会」として集め、そこで出た結論を国の安保政策に反映させようとしています。


本来ならば、安全保障のような事については、国民ときちんと対話をし、数多くの専門家の
意見も聞きながら、議論を進めていかなければなりません。


1国の首相が、国の政策の指針としたいと思うものを考えるにあたって、幅広く人材を招くの
ではなく、自分の知り合いばかりを集める時点で、安倍さんの底が知れます。

こんな事を発想するのは、独裁者くらいのもので、まともな政治家なら考えもしないですよ。


この一事だけでも、安倍さんが『器量のない坊ちゃん』だと分かります。



結局のところ、幅広く意見を求めたら、『集団的な自衛権の行使』は憲法を変えなければ
出来ないのです。

それが、まともな憲法解釈だし、日本が戦後に続けてきた考え方です。


そうして国民の多数は、憲法を変えることよりも、日々の生活が向上するような政策に関心があります。



日本人の多くは、「現在の日本国憲法は、かなり優れている。いくつか憲法で変えたい所もあるが、それよりも変えたいのは、国民の意識と乖離しただらしない国政だ。」と思っていますよ。


安倍さんはそれを知っているから、国民的な議論をしないで、国民の声を無視して、一方的に
独断専行でやろうとしている。

『特定秘密保護法案』の時と同じやり口です。



はっきりと言うと、安倍さんのやっている事は、『クーデター』です。


国民が望んでいない事を、国民を無視して次々と行うことは、クーデターと呼んで差し支えないと思います。


「首相みずからクーデターを起こすなんて、あり得ない」と思う人は多いでしょうが、世界史を見れば、今までに何度もあった事です。

大抵は軍事力を使ってクーデターをするのですが、中には巧妙に有権者をだまして行うパターンもあります。


日本国民は、『今の日本は、クーデターが行われている最中である。それを止めないと、
日本は大きく変わってしまう』との認識をしなければなりません。





安倍さんは、「日本を取り戻す」というキャッチフレーズを、選挙の時に使いました。


日本を取り戻すという言葉は、「今の日本は、本来の日本ではない」という思想がないと成立しません。

私は、この思想に不遜なものを感じて、大変に不愉快でした。


私は、日本国民は迷いながらも、一生懸命に政治について考え、選挙を通して表現してきたと
思います。

日本人が自ら選択してきた事について、それを全否定するようなこのキャッチフレーズは、
国民の代表となる国会議員として不適格な考え方だと思います。



おそらく安倍さんやこのキャッチフレーズを支持する人々は、民主党政権について「これは日本ではない」と考えたのでしょう。


しかし、自民党政権についての深い失望があったからこそ、国民は民主党を選択したのです。

民主党時代も、日本の歴史の1ページなのです。

国民が選択したものだし、そこから「国民が何を考え、何を求めているか」を汲み取ること
こそが、大切です。

その時代を批判するならともかく、単に全否定するのは、あまりに幼稚な見方ですよ。



安倍さんの「日本を取り戻す」という思想は、根っこに『今の日本を否定する考え』があり、
「大幅に日本を変えてやろう」との意思が感じられます。


私は、今の日本にはたくさんの改善すべき点があるとは思いますが、今の日本を否定する気持ちはありません。

むしろ良い部分がたくさんあり、世界の中でもましな方だと思います。



私は、安倍さんが今の日本を否定する姿に驚き、「彼はいったい、どんな日本を取り戻そうと
しているのか」と観察してきました。



取り戻すと言っている以上、彼が求めているのは過去の日本の中にあるはずです。

「いったい、どの時代の日本を取り戻そうとしているのか?」と、私は注意深く彼の言動を
見てきたのです。


その結果、彼が取り戻そうとしているのは、「戦前・戦中の日本」および「アメリカ占領下の日本」なのだと見抜きました。



安倍さんが(安倍政権が)目指しているのは、戦前~アメリカ占領下の日本です。

彼にとっては、この時代の日本が、目指すべき姿なのです。


なぜ私がそう思うのかを、これから説明しましょう。



安倍政権の本性とは何か。


結論から言うと、

『一部のエリートたちが支配する日本』を作ろうとしている政権

『大企業が支配する日本』を作ろうとしている政権 です。



日本史を学ぶと分かりますが、戦前(特に戦中)~アメリカ占領下の時代の日本は、一部の
エリート(特権を持つ人々)が圧倒的な力を保持していて、国民を無視して国の重要な事を
決めていました。


さらに戦前は、財閥と呼ばれる一部の企業が、経済を支配していました。


安倍さん達は、これをもう一度、日本に復活させようとしています。


ぱっと聞くと、とんでもない妄想に思う人もいるでしょう。

でも、安倍政権が行っている様々な政策を見ていけば、これが事実なのだと分かります。



例えば、『TPP』です。


TPPは、日本の農業や漁業が壊滅的な打撃をうける事が指摘されており、多国籍企業に有利な内容である事も判明しています。

つまり、日本国民にとってはメリットが少ないものです。


TPPで恩恵をうけるのは、日本の多国籍企業や、アメリカなどの多国籍企業です。

TPPの推進は、多国籍企業(大企業)を優遇し、そのためには国民は犠牲になっても構わないとの考えがないと出来ない事です。


(この意見にピンと来ない方は、TPPについて勉強してみて下さい。)



『消費増税』についても、同様です。


消費税は、貧しい人ほど負担が重くなります。そのために他国では軽減税率が導入されています。

しかし日本では、自民党の反対により軽減税率が導入されていません。


そして日本の消費税は、「還付金」という制度により、大企業は実質的には免除されています。

大企業だけが免除されている状態なのに、安倍政権は「消費税による景気悪化を改善するために、法人税を10%下げよう」と言い、大企業を優遇しようとしています。



『原発の再稼動、原発の輸出』も同じ事です。


原発については、国民が嫌悪感を持ち「もう要らない」と主張しているのに、それを無視して
います。

「電力が足りない」とか「電気料金を下げるためだ」とかを推進する理由にしていますが、
それが嘘である事はもうほとんどの国民が知っていると思います。

(電気が足りているのは統計で明らかだし、電気料金が上がっているのは円安が最大の理由です)


結局のところ、安倍政権が原発に力を入れるのは、『原発利権の集団』と癒着しているからです。

電力会社や、三菱・日立・東芝の原発3大メーカーを筆頭にして、原発で儲けてきた集団がいます。

彼らはエリート層とされており、自民党と強力に結びついてきました。



そもそも自民党は、2世や3世の議員が多く、彼らの家族や親類は財界や官界の人と結婚している事が多いです。

そこを忘れてはいけません。

基本的な姿勢が、財界(大企業)寄りなのです。



『武器輸出の規制緩和』も同じです。


これについては、安全保障の観点からしか論じられていませんが、上記の三菱・日立・東芝の
原発3大メーカーは、武器の製造でも日本のトップクラスです。


武器の輸出拡大は、大企業にとっては非常にメリットがあります。

実際に、戦前の日本では、大企業(財閥)の最大のビジネスは軍事がらみだったのです。


三菱は、岩崎弥太郎が創始した財閥ですが、彼は西南戦争や日清戦争で大儲けをして、
大企業に成長させました。



今の日本では、中国や韓国の脅威が煽られて、「日米同盟を強化しなければいけない。
そのためには集団的な自衛権の行使や、武器の輸出拡大が必要だ」と政府や右派のメディアは
言います。

しかし、この論は暴論そのものですよ。


そもそも中国や韓国と仲が悪くなったのは、日本にも責任があります。

それを冷静に見つめる必要があります。


さらに言えば、中国の国力が増して脅威に思うのならば、関係の改善を重視するのが本当では
ありませんか?

強い国とは良好な関係を保つ、これは外交の基礎中の基礎です。


ほとんど関係改善の努力をせずに、軍事力の強化を目指すというのは、とても危険なやり方です。




大問題になった『特定秘密保護法』についても、同じです。


情報を統制するのは、専制政治を目指す者にとっては、基本です。

国民の反発やダメ出しにより、かなり危険性が薄まりつつありますが、この法律は使い方しだいではとんでもない悪法になる内容です。


こんな法を作ろうとした時点で、国民の事を考えずに、一部の人間で国を動かしてやろうと
考えているのは明らかですよ。



特定秘密保護法とセットになっていた『NSC』についても、同じです。


日本人の多くはNSCについてあまり知らないようですが、NSCというのは軍事や戦争についての判断を下す組織であり、
アメリカのNSCは、対外戦争を行うかどうかや、どのように戦争を遂行するかを討議して
きました。


そして重要なのは、日本のNSCでもそうですが、討議の内容は非公開であり、国民の知らないところで戦争についての重大な決断がされてしまいます。

これを「一部のエリートたちが支配する体制づくり」と呼ばずして、何と呼べるでしょうか。



『NHKへの介入』も同じです。


公共放送であり国民のお金で運営されているNHKに対して、人事介入を強行して脅しをかけ、情報をコントロールしようとする。

これも、「一部のエリートたちが支配する体制づくり」です。




ここまで説明すれば充分でしょう。

安倍政権が行っている事は、どれも庶民の利益になる事ではなく、一部の集団や大企業の利益になる事です。


安倍晋三という人物の恐ろしいところは、単に一部の集団や大企業の利益誘導をするだけではなく(それだと普通の政治家です)、
「専制政治」や「一部の人が支配する社会」を作ろうとしている事です。




彼は、自分と同じ目標を持つ人物と結びつき、きちんとしたヴィジョンを持って行動しています。

そして、本性を現したら誰も支持してくれない事も熟知しており、平気で嘘をつきます。


安倍さんについては、「ヒトラーと同じタイプの人物」と形容する人がいますが、安倍さんについて知れば知るほど、的を得ていると痛感します。

こんな人物を国のトップにしてしまった事が、悲しくて仕方ないです。



重要なことなので、最後に繰り返しましょう。


安倍政権が目指しているのは、

『一部のエリートたちが支配する日本』

『大企業が支配する日本』 です。


私は、これを見抜きました。

皆さんも見抜いて、安倍さんを首相の座から降ろしましょう。



安倍さんについては、多くの人が「これは駄目だな」と思いつつ、「他に適当な人がいない」との情けない理由で支持を続けているそうです。

確かに自民党の人材は枯渇していますが、安倍さんよりもマシな人はいます。


そろそろ、安倍さんの次の首相を考える時期でしょう。

これについては、近日中に日記に書こうと思います。


日記 2014年4~6月 目次に戻る