1ヵ月ほど前の事になりますが、引き出しを整理していたところ、長らく使わずにしまってあった、ギターの金属パーツ専用コーティング剤『サーフェイスプロテクター956』を発見しました。
こいつはフェルナンデス社が出している製品で、ギターのブリッジやペグの汚れを落とし、コーティングして汚れを付きにくくするものです。
買ったのは5年くらい前で、2回ほど使用してあまり効果が感じられなかったのでしまい込み、私は存在そのものをすっかり忘れていました。
で、「使わねえなあ、こいつ。捨てようかな…」と思ったのですが、何気なく商品説明文を読んだところ、「CDの音質向上のコーティング剤としても使用ください」との一文に目が留まりました。
「ほおー、そんな使い方もできるのか。試しにやってみるか。」と思い、ほとんど期待せずに、着なくなったTシャツの切れ端を使って、CDに塗ってみました。
そして、「ギター用の物が、CDに効くかあ?」と疑いの眼差しをしながら、CDをかけてみました。
すると何と! はっきり分かるレベルで音質が向上しています!
その後、愛聴しているCD達に順次塗っていってますが、間違いなく音質向上しています。
そこで、この日記で取り上げる事にしました。
この『サーフェイスプロテクター956』ですが、成分は「NET」と表示されているだけで、よく分かりません。
薄緑の色をした、少し粘ついたワックスみたいなものが、歯磨き粉のチューブみたいな物体に収められています。
説明文を読むと「フッ素被膜で保護する」と書いてあるので、フッ素系の何かなのでしょう。
それを少量だけ柔らかい布に取り、CDの読み取り面とレーベル面にくるくると小円を描くようにして塗ります。
最後に仕上げとして、布のきれいな部分で磨き上げるように拭きます。
(この作業工程は自己流です。説明文に塗り方は書いてないです)
1枚に塗り終えるには、30秒くらいです。
どうという作業ではないし、塗り終えた後にCDがキレイなるわけでもツルツルするわけでもありません。
(少なくとも目視では確認できない)
それなのに、音質はかなり良くなるのです。
オーディオの世界では、音質向上のグッズが数多くあり、CDなどのソフト用の製品もあります。
私の場合、LPレコード用のクリーナーはいくつも試したし、効果があるのも確認しています。
だから、音質が良くなる事自体には驚かないのですが、ギター用のコーティング剤がここまで効くのにはびっくりです。
ちなみにオーディオ用のグッズ達は、なぜだか高値のものが多いです。
それに、塗るのに時間のかかるタイプが多い。
高値のものだと、使うのにためらいが生まれるし、使う時にも遠慮が出て少量ですませてしまったりと、気分良く使えません。
それに対して『サーフェイスプロテクター956』は千円と安いから、悩まずに使えるし、簡単に塗り終えられます。
1本で、CDを200~300枚ほどコーティングできるでしょう。
私が試した限りでは、古いCDほど効果がありますね。
「古いと汚れているから」なのか、「古いと表面の劣化があり、それを修復できるから」なのか、理由は判然としません。
音質の向上ぐあいですが、1.2~1.3倍くらいの情報量にアップします。
音に奥行き感が出て、彫りの深い音になります。
『サーフェイスプロテクター956』ですが、ネットで検索したところ、現行品です。
ちなみに、使用した方々の感想文を見ましたが、CDに使った人物はいないようですね…。まあ、それが普通でしょう。
ついでに「CD コーティング」で検索したところ、CDをコーティングするための商品がいくつか出ているようです。
ほとんどが液体タイプのようですね。
興味深かったのは、「『Mr.ハイコーティング』というプラモデル用のコーティング剤を使ったら、CDの音質が向上した」との記事があった事です。
試してみようかなー。
どうやら、CDは上手くコーティングすると音質がアップするらしいなー。
私がかつて使ったLPレコード用のクリーナーは、スプレー・タイプと液体タイプでした。
この2つのタイプって、使いづらいんですよ。
特にスプレー・タイプは、まんべんなく吹き付けるのは難しいです。
それに対して『サーフェイスプロテクター956』は、ジェル・タイプなので、ムラ無く塗れるし扱いやすいです。
オーディオ店や家電量販店には無く、楽器店に置いてある商品ですが、音質向上のグッズとしてはなかなかだと思います。
ちなみに、DVDにも塗ってみましたが、画質もアップします。