混迷を深めるイラクについて
国を3つに分けたらいいのでは
(2014.8.22.)

イラクが最近、再び混乱しています。

そして愚かにも、アメリカは空爆を実施しました。

アメリカは、過去に何度も「空爆」という本質的な解決に繋がらない愚行を、色んな国にしてきましたが、又やってしまいました。

イラクを見ていると、イスラム教のシーア派とスンニ派の権力闘争があり、クルド人は我関せずで独自路線を行っています。

この状況を見ていると、頑張って1つの国にまとめ上げるよりも、「シーア派」「スンニ派」「クルド人」で分かれて国を創ったほうがいいのではないかと思います。

本当は、違いを乗り越えてイラクとして1つにまとまればベストですよ。

そんな事は分かっていますが、状況を見ると出来そうにないです。

そうして歴史を見ると、思い切って分かれたほうが上手くいく事もけっこうあります。

イスラム教の歴史を学ぶと分かりますが、シーア派とスンニ派の争いは、もう1000年以上も続いています。

よく「イスラム教とユダヤ教の争いは、1000年以上続いている」とか言われますが、実は深刻な争いをするようになったのは、現イスラエルがパレスチナの地で強引に建国されてからです。

つまり、この2つの宗教間の争いは長い歴史はありません。

それに対して、イスラム教の内部対立である、シーア派とスンニ派の争いは、本当に千年以上も続いています。

同じイスラム教徒なのに、教義の解釈(誰を指導者にするか)をめぐって殺し合うなんて、本当にバカだと思うのですが、どうしたものかいつまでも「俺たちのやっている事って、バカなんじゃないか?」と気付かないのです。

冷静に指摘すると、イスラム教で最大の教えの1つが「イスラム教徒を同胞・兄弟と思え」なのに宗派争いをしている時点で、どちらも間違っています。

預言者ムハンマドさんは、同じ民族や部族で争わないために(争いを減らすために)、イスラームのルールを作りました。

そういう歴史を知らないはずはないと思うのですが、イスラム教徒の方々はムハンマドさんの教えを守らず、ムハンマドさんの精神を尊重しないのです。

そうして、教えを守っていない人ほど(暴力や抑圧を行う者ほど)、「神の法(掟)を世界に徹底させなければならない」などど、自分は敬虔なイスラム教徒であると誇示しています。

本当にふざけた状況です。

こうしたイスラム教徒の方々の頑迷ぶり(迷走ぶり)を見ると、1つの国にまとまるよりも、思い切って宗派ごとに分国したほうが、いがみ合いながらも平和共存できる気がするのです。

さらには、イスラム教徒から迫害されてきたクルド人も、独立国を持つほうが嬉しいはずです。

(クルド人のほとんどがイスラム教徒なのに、彼らが少数民族というだけで差別されてきました。これもまた、完全にイスラームの教えに反しています。)

冷静にイスラム教徒の在りようを眺めると、現代に通用すること(世界の国々と共存したり、国民に豊かさを与えること)が出来ていません。

これを考えると、大幅に宗教改革をしなければ、イスラム教徒は幸福になれないと思います。

イスラム世界が、平和で民主的な社会を構築できない理由の1つには、『女性を差別していること』があると思います。

女性のほうが平和や平等を重視する傾向があるので、女性がもっと発言力を持てば社会全体が変わると思います。

これは1つの例ですが、こんな感じで宗教改革・意識改革をしなければ、いつまでも争いが続く可能性が高いです。

イラクについては、アメリカの息子ブッシュ政権が侵略して大混乱になった時も、「3国に分けたほうがいいんじゃないか」という意見が出ました。

その時は、「クルド人の住むエリアに油田が集中しているので、3国に分けたら戦争になる」と否定されました。

ところが、私がしばらく前にTVでイラクにある油田の分布図を見たところ、全土に油田があり、シーア派居住区とスンニ派居住区にもきっちり油田があります。

ですから、3国に分割するのは充分に可能だと思います。

アメリカは、何とかイラクを1つにまとめようとしていますが、結局できずに暴力(軍事力)に頼っています。

そもそも、アメリカには平和的に物事を解決させる能力はありません。

第二次大戦後の歴史を学べば、それが分かります。

アメリカは、平和的に物事を解決することに対して、「男らしくない、リーダーらしくない」との意味不明な(偏見そのものの)価値観を持っています。

そのために、すぐに軍事力に頼ってしまうのです。

この偏見に満ちた価値観は、大統領などのリーダーが平和的な方法を目指すと「弱腰だ」と批判される事や、問題が発生すると即座に銃を撃ちだすハリウッド映画群を見れば、誰でも理解できるでしょう。

私は、第二次大戦後の世界が混乱を続けている理由の3割くらいは、『平和的に物事を解決する伝統もノウハウも無いアメリカに、世界のリーダーシップを取らせてきたからだ』と思っています。

国連でも日本でもどこでもいいのですが、アメリカに「あんたには解決する能力はないでしょ」ときちんと言って、『世界の国々から智恵を出し合って、問題を解決する仕組み』を創るためにリーダーシップを発揮しましょう。


日記 2014年7~9月 目次に戻る