4月12日に行われた統一地方選の前半戦で、日本共産党が躍進しました。
私は、今の主要政党では共産党が一番良質だと思っているので、この結果に喜んでいます。
「都道府県の議会すべてで議席を獲得したのは結党以来で初めて」との事。
議席数は、道府県議選では80→111に増えました。
多くの人が、安倍政権への批判として、最もきちんと対決している共産党に票を入れました。
ここ数年の共産党を見ていると、以前よりも格段に庶民的になっていると思います。
さまざまな市民運動組織と気軽に連携しているし、政策も分かり易く説明するようになってきました。
もともと政策は良かったので、開放的になって国民から敬遠されなくなれば、自然に勢力は拡大しますよ。
今回の選挙で私が高く評価するのは、『共産党の当選者の約半数が、女性であること』です。
多くの党が「女性の活躍、女性の権利拡大」と口にしますが、実際に女性議員の比率を増やして模範を示しているのは、共産党だけです。
「やるじゃないか!! 君達は凄い、本物だ。」と思いました。
正直にいって、ここまで女性比率を増やす党が出てくるとは、思ってませんでした。
あと10年はかかると思っていました。
感動しましたよ。大きな勇気を共産党は見せたと思います。
私は、『市民に寄り添う感じは(市民感覚は)、共産党が主要政党の中で一番ある』と思います。
財界とアメリカにどこまでも寄り添う自民党とは、完全に対極にありますねー。
このところ共産党が躍進を続けていて、民主党が失速しているので、「自共の対決」とか「二大政党制にするなら、自民と共産でいいのではないか」との世論が増えてきました。
日本人の中に、共産党を素直に評価する気持ちが高まってきていると思います。
日本共産党と中国共産党を同一視する、短絡的な思考の人も、かなり減ってきました。
国会中継やしんぶん赤旗日曜版を見ると、共産党議員の頑張りぶりが分かり、自民党議員よりもしっかり勉強しているのが理解できます。
私の信頼は増してきていますよ。
私は、昨年末の衆院選で大きく議席を増やし、そこから勢いをまったく衰えさせない共産党を見て、
「潮目は変わった。これからは国民はもっと、自分の考えと乖離する自民党から離れて、考えに近い共産党を支持するようになる」と感じています。
自分の考えと異なるのに、我慢して自民党に入れ続けるなんて、元からおかしいんですよ。
長らく日本で続いたおかしな状態が、ようやく終焉を迎えようとしています。
私が共産党に求めるのは、さらに上を目指して、謙虚な姿勢で活動を続ける事です。
どんな党もそうなのですが、党勢が増していくと、そこで満足してしまったり、謙虚さを失いがちです。
そこは気をつけないといけません。
今、多くの国民が、共産党がここでどう動くかを注視していると思います。
躍進している中、驕らず油断せずに活動をしていければ、政策は良いのでさらなる飛躍ができます。
私としては、社民党との連携を深めてほしいです。
社民党とは政策が近いし、リベラル派として長年ともに活動してきた仲でもあります。
社民党が低迷する今こそ、手を差し伸べてあげないといけないと思いますよ。
党として基盤がしっかりあり、他党と結ばなくてもやっていけるのは承知していますが、他党と連携すればよりいっそう開放的な印象になり、支持を広げられると思います。
最後に、いかに共産党が躍進しているかを示す資料として、東京新聞から記事を紹介しましょう。
(以下は東京新聞2015年4月16日から抜粋)
統一地方選の前半戦で行われた『41道府県議選挙』では、自民党は前回の2011年から、75万票の減少だったことが分かった。
その一方で、共産党は62万票も伸ばして、躍進をした。
民主党は、与党だった前回から218万票も減らした。
2011年の得票数 2015年の得票数 議席の増減
自民党 1255.4万票 1180.4万票 +34
民主党 584.2 366.1 -82
公明党 254.8 238.9 -2
共産党 187.8 249.9 +31
自民党は、議席は上積みしたが、得票数は減っている。
議席が増えたのは、「無投票での当選者」が30%も占めているからである。
すべての「無投票での当選者」に占める自民党の割合は、69.5%に達した。
共産党は、唯一、前回よりも得票数を伸ばした。
公明党を抜いて、自民、民主に次ぐ3位に入った。
当選者に占める無投票比率は、公明と並んで3.6%と低い。
(記事紹介はここまで)
上記のように、自民党は「無投票での当選者」が多いです。
「棚ぼた」での議席がかなりあり、そうでなかったら議席は減っていたはずです。
ある地域が、投票なしに代表者を決めるなんて、非常に残念な事態ですね。
あと知事選だと、『相乗り』という、与党と野党が一緒になって1人の候補者を推薦する事が、よくあります。
あれは酷い。
野党が一致して1人を推薦するのならともかく、与党と野党が一緒に活動するなんて、政治の劣化そのものですよ。
あれは無くしてほしいですね。