安保法案を許さない人々が、どんどん拡大している
フィクション短編小説を発表
(2015.8.27.)

しばらく前から、安保法案と安倍政権の打倒を目指す組織が、次々と立ち上がっています。

「シールズ」「トールズ」「オールズ」「ミドルズ」という兄弟的な組織から、学者の会、ママの会、大学教員の会、芸人の会、などなど。

8月30日には、国会前でこれらの組織が集合する予定で、10万人の集合を目指している。

私も、見聞を広めるために、参加しようと思っています。

昨日には、地元の小田原で小林節さんの講演があったので、行ってきました。

安保法案や憲法については、ほとんどは知っている話で、特に驚きはなかったです。

私が驚いたのは、小林さんが想像以上に自民党に繋がりがあり、内情に詳しい事です。

彼は、かつては今の安倍政権に近い考えを持つ改憲派だったため、その時代に自民党議員と親しくして、未だに人脈があるのです。

小林さんは、「私はアメリカに留学した事があり、かつてはアメリカ的な価値観に洗脳されていたが、洗脳が解けました」と言います。

自民党やアメリカの戦略について、内部から見て知っているという意味では、非常に貴重な人物です。

小林さんは、「安保法案はアメリカと戦争するためのもの」と言い、「安倍ちゃんは、自分は天に選ばれたとの妄想にとり憑かれた病人」と説明します。

「狂気に憑かれた病人が首相をしていて、その人の言う事を何でも聞く茶坊主たちが周りを固めている。こんなに危険な状態はない。」とも言いました。

全く同感です。

小林さんは、「安保法案が違憲なのは間違いないし、反対運動が盛り上がっているが、法案は通るだろう。国政選挙を使って政権交代をした上で、法律と憲法解釈を元に戻すしかない。」と言いました。

私は、この点には同意できないのです。

30日の国会包囲に計画通りに10万人が集まったり、各地でさらに反対運動が盛り上がれば、自公の議員たちはビビッてしまい、法案は成立せずに流れる(廃案になる)と、私は考えてます。

『法案を成立させたら、次の国政選挙で自公が大敗北するのは明白』となれば、継続審議という名の自然消滅になると見ています。

この状況を分かりやすく説明するため、ここからはフィクション小説を展開しようと思います。

(セリフのみの短編です。
 細かく描写を加えていけば小説らしくなるが、めんどくさいのでしません。)

以下は、日本政府の首相である暗部汁蔵と、アメリカ財閥プッチュ・ファミリーの一員で
次期大統領候補となっているチェップ・プッチュの秘密電話会談です。

「(トゥルルル~、トゥルルル~。ガチャ。) はい、暗部です。」

「おう、俺だ。」

「プッチュ様、いつもいつもお世話になってます。」

「暗部よ。何だ、緊急の連絡とは。こっちは選挙活動で忙しいんだぞ。」

「すみません、お忙しいところ。

 実は、安保法案の事なのですが、反対運動が盛り上がりすぎていまして、強行採決をすれば
 政権交代になりそうなんです。

 ですので、今回は断念しようと思います。
 その許可を頂きたく、連絡を差し上げました。」

「状況はこっちも把握している。だいぶ盛り上がっているな。

 こうなったのは、お前らがバカだからだぞ。
 日本国民を騙すように、こっちが細部まで計画を立てて伝えておいたのに、お前らは
 民間学者や野党議員に論破されてしまった。

 『きちんと対話せず、ごまかしの答弁をし、日本が危機にさらされていると煽り続けろ』と
 指示しただろ。

 日本国民はバカなんだから、マトモに向き合うんじゃない。」

「すみません、ボス。

 マトモに向き合わないように努力し続けたのですが、それが白けムードを作らず、
 かえって国民の怒りを買ってしまい、大事に至ってしまいました。」

「ちっ、相変わらず使えないクズ達だな、お前らは。

 ……分かった、今回の安保法案は諦めよう。

 ほとぼりが冷めた頃に、また提出すればいい。

 政権交代されたのでは、やっかいな事になるからな。
 それは、葉山が首相になった時に、嫌と云うほど味わった。

 まあ、農太に変わってからは、葉山らを追い出し、もう逆らわなくなったが。

 暗部よ。
 お前らが傀儡として居るのが一番好都合だから、居させてやってるんだ。
 そこを忘れるなよ。」

「はい。承知しております。

 しかし、安保法案が成立しないとなると、日本国内の桜木よし江らが騒ぐかも
 しれません。」

「安心しろ。きちんとこちらから手を打つ。

 お前も知っているだろうが、桜木らは『中国の危険性を煽って日本人を不安にさせ、
 アメリカに従属させ続けるための、工作員』だ。

 日本の右翼たちは、我々がカネをやって育ててきた。それを忘れるんじゃない。
 お前の祖父だって、その一員だったんだからな。」

「すみません、分かってます。
 支持率が急落しているので、不安で仕方ないんです。」

「お前が傀儡として言う事を聞くかぎり、我々は守ってやる。カネもやる。

 読込新聞や酸欠新聞は、我々のコントロール下にある。
 世論を誘導できるから、心配するな。

 厄介なのは、夜日新聞、毎月新聞、当強新聞だな。

 特に当強新聞は、こちらの痛い所を突いてくる。
 だがあれは地方新聞だから、影響力は限られている。」

「NIKは、私たちが骨抜きにしましたよ。へっへっへ。」

「あいつらは、驚く位の根性なしだったな。
 あれ位に他のマスメディアも言う事を聞けば、楽なんだが…。」

「言う事を聞かせるために、特定秘密保護法を作って脅しをかけようとしたのですが、
 大勢の運動家が秘密保護法の危険性を警告したので、使用できない法律になってしまい
 ました。」

「きちんと国民を騙さないからだ。

 『安全保障の環境は激変しているから、国民の権利は制限されなければならない』との、
 嘘を信じさせないといけない。

 こっちでは、9.11テロを自作自演した上で、国民の権利を制限しまくる法律の成立を
 成功させたぞ。
 少しは見習ったらどうだ。」

「あの手法は、日本では無理です…。」

「まあ、お前らも少しづつ前進しているよ。

 戦争するために、日本版NSCも設置したじゃないか。

 NSCが秘密工作や戦争計画をするための組織だという事は、アメリカ現代史を勉強すれば
 すぐに分かる。
 災害対策をする組織だと説明するなんて、上手く騙したものだ。」

「教わったとおりにやっただけですよ、ボス。

 それにしても、やはり9.11テロはあなた方の仕業だったのですか?」

「当たり前だ。

 飛行機が1機ぶつかっただけで、あれだけのビルが跡形もなく全壊するはずがないだろう。
 物理学の常識だ。

 爆破解体したんだよ。
 しかし、綺麗に解体しすぎた。あまりに見事に崩れたので、怪しむ連中が出てしまった。

 幸いな事に、この世はバカが多いから、メディアを使って洗脳し続ければ騙せる。
 多くの者は、いまだにビンラディンのやった事だと信じているな。

 いいか、覚えておけ。
 我々は、戦争をするためならば、自国民だって殺害する。

 戦争には口実が必要だ。
 愚民どもは、戦争に賛成しない。何のおこぼれにも与れないからな。

 だからこそ、イラク戦争の時には大量破壊兵器を、アフガン戦争の時には9.11を
 でっち上げたのだ。」

「戦争はカネになりますもんね。しっかり理解しています。

 私たちも金儲けができるように、武器の輸出を解禁しました。」

「よくやったと、我々は高く評価しているぞ。
 これで念願だった『一緒に兵器開発をすること』が、やっと実現する。

 安心しろ、お前らはちゃんとおこぼれに与らせてやる。
 言う事を聞いていれば、一定の利権は回してやる。

 出来るだけ、軍事産業に関わる人間を増やすんだ。
 そうすれば、戦争に反対するのが難しくなる。」

「指示通りに、すでに政策を進めています。

 大学を兵器開発の研究に取り込むことは、戦後の日本ではタブーでしたが、それも
 変えるように国立大学に圧力をかけています。」

「安保法案では挫折したが、我々の計画は着々と進んでいるな。

 重要な事は、真意を国民に見抜かれないことだ。
 国民を洗脳し続けることだ。

 我々が危惧しているのは、最近は戦後にアメリカが日本で一貫して行ってきた洗脳工作・
 宣伝工作が、あまり効かなくなってきた事だ。

 今回の安保闘争でも、「デモをしている連中は、極左の過激派だ」と宣伝工作を実施した
 のだが、騙されたのは一部に留まった。」

「我が党の1議員も、党を代表して「デモをしている若者は左翼に騙されているし、
 利己的な連中だ」と訴えたのですが…。

 彼は詐欺を行っていたと発覚し、逆に我々の方が利己的だとバレてしまいました。」

「無塔という名だったか、あいつは惨めだったな。
 だが、すぐに奴の首を切ったのは、賢明だった。

 問題を起こした駒は、全責任を押し付けて首を切る。基本中の基本だ。

 暗部よ、お前だって手駒にすぎん。その事実を忘れるなよ。

 お前の家は、祖父の代から我々の裏金をもらってきた。
 いざとなったら、暴露できる事はいくらでもある。」

「言われた事を忠実に行っているじゃないですか。脅かさないで下さいよ。」

「無塔は、『未公開株の国会議員枠がある』と言って詐欺をしたが、あれは実在する
 のだろう?」

「はい。表に出ると大変な事になるので、無塔に『黙っていろ』と命じた上で、離党処分に
 しました。」

「お前らのやっている事は、昔からちっとも変わらんな。
 カネのことしか考えない。

 もっとも、そうだからこそ我々が支配してこられたのだが。

 改めて言うまでもないが、『アメリカのために働いていること』はきちんと隠しておけよ。
 それが最大の秘密なのだから。

 お前は愛国者を演じるのが得意だし、祖父の代からアメリカに忠誠を誓ってきたから、
 首相の地位につけてやった。
 地位を守りたいなら、秘密の厳守が肝要だ。

 お前の忠誠心を評価しているからこそ、アメリカ議会での演説も許可したんだぞ。
 感謝しろ。

 もっとも、内閣支持率はほとんど上がらず、期待した結果は得られなかったな。

 世界でのお前の評価は、『独裁制を目指す極右のバカ』で一致している。

 アメリカでもお前を嫌う者はたくさん居るから、議会演説の根回しは大変だった。」

「つい先日に70年談話を発表して、評判を上げようと努力したのですが…。

 中国と韓国が我儘なので、こっちの言い分が通じず、全く効果が上がりませんでした。」

「あんなに誠実心を感じさせない談話をして、効果があるはずないだろう。

 あれを評価するのは、日本の思考停止した右派の者だけだ。

 思考停止しているから我々は利用できるのだが、使役する側から見てもお前らの我儘さには
 呆れるな。

 『きちんと日本の戦争犯罪を認めろ。だが、アメリカが原爆を投下したり、都市を
 空爆したり沖縄県民を虐殺したことは忘れろ。』と、指示してきたじゃないか。」

「私たちは「もう70年も経ったから、すべてを忘れよう」と説いているのですが、
 中国も韓国も、広島・長崎の人も、沖縄の人も、忘れようとしないのです。

 先日には、広島と長崎で原爆犠牲者の慰霊式典に参加してきました。

 本当は「70年も前の事だから、さっさと忘れろ」と大声で言いたかったのですが、
 国会では野次を飛ばす私も、さすがに我慢しました。

 彼らは『未来志向』の考えを全く理解せず、過去の継承とか戦争体験の継承などと、
 たわ言を述べており、若者に戦争の悲惨さを語り継ごうとしています。

 こんな事では、戦争をできる体制作りが進みません。」

「あの手の『歴史の真実を伝えようとする民間運動家』は、我々にとって最も厄介な存在だ。

 戦争や独裁制を妨げてきたのは、我々の計画を邪魔してきたのは、奴らだ。

 ああいった自分の良心に従う連中は、どこの国にもいる。

 そして連中は、最近では『全世界の平和運動の連帯』を画策している。これが実現したら、
 大変なことになるぞ。

 だからこそメディアを使って、「現実離れした考えだ」とか「左翼の危険思想だ」と、
 平和運動を貶める必要があるんだ。

 重要なのは、教育だ。
 我が国では、銃を美化する国民教育を施して、戦争を肯定しやすい環境を常に整えて
 いる。」

「はい。
 私たちも、学校の教科書を修正して、戦争を肯定する思想を植え付け、権力に逆らわない
 人間を育てるために努力しています。」

「どんな教育をするにせよ、アメリカの属国であるのを認め続ける方向にしろよ。

 アメリカが支配者であるからこそ、その傀儡であるお前らが威張れるんだ。

 我々の後押しが無ければ、お前ら2世3世議員や、受験勉強のしすぎで頭がパーになった
 エリート官僚たちなんて、ただのゴミだ。

 お前らは本質的にはバカなんだから、こっちからの指示にきちんと従え。

 バカだからこそ、お前を首相の地位に付けている。
 我々が最も避けたいのは、有能な奴が首相になり日本の自主独立を本気で考えることだ。

 ……長話になってしまったな。そろそろ切るぞ。

 いいか。お前らはNSAによって、常に盗聴され、監視されている。

 変な行動をしたら、すぐに失脚させるからな。

 盗聴網は、在日米軍基地を拠点にして、日本全国に張り巡らしてある。

 そのターゲットは、おまえら傀儡政治家たちと、外務省を中心とした傀儡国家官僚だ。

 奴隷が奴隷らしく振舞っているかは、常に把握されている。それを忘れるな。」

「……了解です。

 それではまた、何かあったら連絡します。」

これは、9月下旬の出来事である。

余命いくばくもない暗部政権は、アメリカの手先として働きつつ、「日本を取り戻す」「自主独立」と、叫び続けるのであった。


日記 2015年7~9月 目次に戻る