従軍慰安婦問題の日韓合意から思うこと 
(2016.1.7.)

昨年末のことですが、長らく懸案となっていた従軍慰安婦の問題について、日韓の合意が成立しました。

この合意は、私は基本的には高く評価します。

10億円という小額ではありますが、日本政府が謝罪金を出すことになったし、政府として
反省の言葉も述べた。

この件については、「日本は謝罪も賠償もする必要はない」という強硬論を唱える人もいます。

しかし私は、その手の人々を見る度に、「何て冷たい人達なのだろう」と悲しくなるのです。

自分が逆の立場(慰安婦にさせられた人や、その家族)になったとしても、同じ事を主張できるのだろうか?

こういう戦争被害者の問題は、理屈で解決するものではない。
愛と共感を基盤にしなければならない。

そこが分からないから、延々と愚かな口論が続いてしまうのです。

韓国にある日本大使館の前に鎮座する「慰安婦の像」も、別に目くじらを立てるようなものではないです。

置物1つに口角泡を飛ばして文句を言うなんて、どこまでケツの穴が小さいんだ。

大らかな気持ちで放置すればいい。

慰安婦の像が、われわれ日本人の日々の生活に、差し障りがあるのか?

そんな事よりも、日本に駐留して迷惑を日々かけている『アメリカ軍』の方が、はるかに問題じゃないか。

これまでの日本政府の対応は、「慰安婦の問題は放っておこう。そうすれば、そのうち全員が寿命で亡くなり、うやむやにできる。」という、卑しい発想を感じました。

北朝鮮に拉致された日本人の問題では、「早い解決が必要だ。被害者と家族の高齢化が進んでおり、このままだと解決できずに終わる。」と言っておきながら、
従軍慰安婦問題では「時が経てば被害者は死ぬ、それまで待とう。」との立場。

正に、『ダブル・スタンダード』です。

私は、こういう誠意のない卑怯なやり方が、大嫌いなのです。

ダブル・スタンダードを駆使する卑怯な国は、アメリカとイギリスだけでお腹一杯です。

日本は、違う道を歩まねばならない。

だから、合意は嬉しかった。

ところが、韓国政府は、慰安婦にされた被害者達にまったく相談する事なく、合意書にサインしていた。

そのため、元慰安婦の方々とその家族は、怒り心頭となっている。

朴政権の国民を無視した暴虐ぶりには、かねてから腹が立っていた。

本人に能力がないのに、親の七光りと財界のバックアップ(財界との癒着)で権力の地位に居る姿は、安倍晋三とそっくりです。

私が本日の記事で書きたいのは、「合意、嬉しい!」ではありません。

合意で「日本が過去の過ちを認めること」と「日韓関係が良好になること」は嬉しいのだが、合意の成立理由を考えると、決して喜べないのです。

そもそも、安倍晋三も朴槿恵も、このような合意に賛成するタイプではありません。

極右の思想を持ち、坊ちゃん嬢ちゃん育ちで人情に薄く、平気で嘘をつく恥知らずで、
相手をバカにして喜ぶような幼稚で卑怯な人です。

では、なぜ合意に至ったのか。

合意の成立について、毎日新聞は「安倍政権は支持率のアップを図った」と解釈し、
東京新聞は「アメリカの強い要請があったからだ」と解釈していました。

私は、後者の解釈が正しいと思う。

安倍さんがもし支持率を重視するなら、安保法案を強行可決させる事も、原発を再稼働することも、TPPに参加してアメリカに大幅譲歩することも、米軍基地の辺野古移設を強行することも、しないでしょう。

これらの行動をしてきたのだから、支持率を(国民の意思を)重視する人でないのは明らかです。

日韓関係の改善をアメリカが求めていたのは、誰もが知るところ。

そして、上記の「安保法案」「原発再稼働」「TPP」「米軍基地の移設(基地のバージョンアップ)」は、すべてアメリカが望んでいることです。

安倍と朴は、自分の思想や信条を曲げて、アメリカの言う事を聞いたのです。

こう考えれば、行動のつじつまが合う。

安倍と朴は、とても似ています。

韓国と朴大統領をバカにしている安倍信者たちは決して認められないでしょうが、
ほとんど兄弟・姉妹と言っていいほどに、そっくりです。

国民を無視してアメリカおよび財界と結ぶ基本姿勢、強圧的で空疎な政治、極右の思想、本質的に無能だが家系から担がれているところと、瓜二つです。

私は現況を見ていて、「日本と韓国って、アメリカの属国なのだなあ」と思わざるを得ない。

属国が自立しないために、いがみ合いを計る(煽る)アメリカ。
それに乗せられる、日本と韓国の単純な人々。

いがみ合いが一定ラインを超えたら、アメリカから怒られ、すぐにシュンとなって従う従順な両国の権力者たち。

私は、今回の安倍と朴を見て、「こいつらはアメリカから言われれば、簡単に信念を曲げて言いなりになる。とんでもなく危険な人間だ。」と思いました。

今回は、私の望む方向で政治が進み、進歩的な合意がなされたのだが、喜びはなくて、危機感で一杯です。

安倍は、「お前の地位を保証する。絶対に足のつかない100億円もやる。だから韓国と戦争を始めろ。」と命令されたら、従う可能性がある。

朴は、「お前の地位を保証する。絶対に足のつかない100億円もやる。だから日本と戦争を始めろ。」と命令されたら、従う可能性がある。

2人の無節操さと我儘さを考えると、私はこの疑念を拭い去ることができないのです。

安倍と朴は、『自分の利益と保身のためならば、平気で国民を裏切ってしまう人間性』をしていると思う。

究極的な話をすると、そういう人間だからこそ、アメリカはバカにしつつも支持している。

歴史を見ると、植民地の現地官僚は、自国を裏切って支配国に忠誠を誓ったエリート層が担当することが多い。

そのエリート層は、支配国(この場合はアメリカ)に留学をし、支配国の価値観に染まりきった後に本国に戻り、支配国の意向とおりに政治をする。

実に残念なことに、日本ではこのシステムが完成されており、アメリカに留学した者が出世するシステムが政界・官界・財界にはある。

そして、属国として歩んできた日本国民には、それに疑問を持たない人も多い。

韓国の事情は知らないが、朴が大統領になるのを見ると、同じシステムが韓国の政界・官界・財界にもあるのでしょう。

朴が大統領になった選挙では、明らかに対抗馬のほうが優秀かつ民主的な人物だった。

朴は、政治家としての経歴(見るべき政策)はほとんどない人物で、どう見ても見劣りしたが、保守層と財界が強力に後押しして当選させた。

この保守層・財界とは、アメリカの支配を積極的に受け入れる人々である。
これは、日本と何ら変わらない。

そもそも、朴槿恵の父である朴正煕は、軍事クーデターで権力のトップを握り、軍事独裁政権を続けた男です。

経済発展を実現をしたからといって、そんな権力を私する男を評価し、その娘も支持する心理が、意味不明です。

まあ、CIAを通してアメリカに忠誠を誓った岸の孫を、「自主独立のプリンス」と崇める人もいますからね…。

本当は、岸はカネでアメリカに買収された男で、安倍さんはその系譜と人脈を受け継ぐ
「対米従属のプリンス」なのですが。

第二次安倍政権を冷静に回想すると、彼がアメリカの意向に逆らったのは、靖国神社に参拝した時だけでした。

靖国参拝という、本質的にはどうでもよく、日本の国益と何の関係もない所で、1回だけアメリカに楯突いてみた。

そこで怒られ脅されしたのでしょう。

以降は、忠実にアメリカの言う事を実行してきました。日本国民を無視して。

この現状は、必ず打破しなければならない。

韓国を敵視する日本人もいるが、とんでもない話で、『アメリカからの独立を目指す同志』というのが本当だ。

アメリカに忠誠を誓う、国民不在の政治をする傀儡政権の打倒。真の自主独立。

これを目指すために、日本国民と韓国国民は手を取り合う必要があります。

私は、「安倍と朴は、国民を裏切るタイプだ」と書きました。

だが、彼らを非難する気はないです。

ぶっちゃけた話、「最高権力」と「100億円」を目の前に置かれたら、多くの人が「分かりました、忠誠を誓います」と言ってしまうのだと思う。

もし私が、この2つをエサにして「身も心も差し出しなさい」と言われたら、
即座に「断る。こんな提案をするなんて、あんたは本当のクズだな。」と答えるでしょう。

世の中には、私のようなタイプも数多くいます。
そのタイプを、リーダーにする必要があります。

今の日本政界を見ると、上記の買収を断れる者は、「志位和夫」「山本太郎」「野田聖子」
です。

私は、この3人については、言動を見てきて100%の信頼ができます。

「岡田克也」と「河野太郎」も、おそらく大丈夫だ。

岡田さんは、民主党では最も骨のある人物の1人で、外務大臣をしていた時に「日米密約」を公にした。
私は高く評価しています。

こうした人物を、支持しよう。

カネでも権力でも買収できない人、それを見極めるのだ。

安倍晋三を見てほしい。

カネの事しか口にしないといっていい人物で、実に貧相な面をしている。

世論調査を見ると、「安倍の他に適当な人物がいない」との回答が多いとの事。

バカなのか?

曇りのない目で見れば、信ずるに足る人物が政界にいると分かるはず。

志位さんなんて、すごく澄んだ良い目をしていますよ。

山本さんも、いつだって誠実だ。

野田さんほどずばりとものを言う人は、男の政治家にもいない。本当に良い根性をしている。

夏の参院選までに、私が推す政治家をじっくりと観察し、安倍と比べて下さい。

見かけや口先の言葉ではなく、心底の部分まで見抜く位の気持ちで、腰を据えて観察してもらいたい。

その上で、きちんと選挙に行き、自分の信じられる人・信じられる政党に投票しよう。

「適当な人がいない」という逃げ言葉は、もう聞き飽きました。


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