なでしこジャパンのベトナム戦 見えたこと
(2016.3.8.)

昨日に、なでしこジャパンはベトナムと試合をしました。

試合の前に五輪出場の2枠がオーストラリアと中国に決まり、日本は意欲の維持が心配されたのですが、集中力の高いプレイを見せて6対1で勝ちましたね。

今予選で、ようやく1勝をあげました。

6対1で終えましたが、後半30分までは2対1だったし、楽勝ではなかった。

それでも、ピンチはほとんど無く、守備は安定していましたね。

この試合では、スタメンのボランチは川村+上尾野辺でしたが、前半の途中で川村+中島に替えた。

これが凄く良い効果を発揮しました。

川村さんが守備を主に担い、中島さんが攻撃を主に担当する。

この役割分担が、見事にはまっていた。

川村さんが守備的なポジションを取り、安定感のある守備をしてくれるので、中島さんは「水を得た魚」の状態で自由に動き、大胆に攻撃参加していた。

私は2014年10月21日の日記で指摘したのですが、中島さんはサイドに置くよりもボランチの方が良いです。

それは明らかだと思うのですが、なぜか所属するINAC神戸でも、彼女はSBやSMFで使われるのです。

神戸の試合を観るたびに、「また中島はサイドか」と思ってきた。

神戸は、ボランチをしていた澤さんが引退した今、彼女をボランチに置くのを試してほしいです。

「なでしこジャパンのボランチは、川村+阪口がベストだ」と言ってきた私ですが、この試合を観て『相性は重要だな』と気付きました。

川村さんと阪口さんは、タイプとして割と似ている。
ポジショニングが良くて、冷静なプレイを続けられるが、大胆さに少し欠けるし、周りを動かすタイプです。

これに対し中島さんは、自分からどんどん動くタイプで、パスの出し手よりも受け手に向いているし、大胆な行動を取る。

中島さんは、同じタイプと組んでボランチをしたら、危なっかしくて見ていられないけど、相棒が川村みたいな守備力とカバーリング力のある選手だとすっごい輝くね。

ベトナム戦のMVPは、中島さんでした。

この試合では、大野さんも地味ながら良かったと思う。

攻撃ではあまり目立たなかったが、チームのバランスを取るのに貢献していた。

ただし、コーナーキックで川村が擦らしたボールが、完璧な状態で目の前に来たのに、ヘディング・ミスをして得点できなかったのは痛かった。

大野さんと岩渕さんは、ドンピシャのボールをフリーの状態でもらったのに、ヘディングをミスして得点できなかった。

あれは、「おいっ!!」と、私を含めて全国の観戦者がツッコミを入れたと思う。

あと思ったのは、「宮間さんはスーパーサブが合っているぞ」です。

後半の終盤で出てきた彼女は、試合の流れをすぐに変えていた。

5日の日記でも指摘しましたが、宮間さんは今あまり調子が良くない。

だからスタメンで出すのは厳しいのだが、流れを変えたい場面で出すには最適の選手だなと。

選手に疲労が見られる場面で宮間さんが出てくると、相手チームはとても嫌だと思う。

パスのセンスが高く、相手の守備のほころびを見抜く力もあるから、運動量が落ちている時間帯に出てこられるとやっかいです。

次の北朝鮮戦では、宮間さんをスーパーサブで使うと面白いのではないか。

北朝鮮戦のGKは、山下さんを使ってほしいな。

山根、福元の出来はいまいちだったし、もう五輪出場は逃しているから、若手にチャンスを与えていいのではないかと思います。

横山さんは、だんだんとチームにフィットしてきて、良い働きをするようになってきましたね。

ベトナム戦では、大儀見さんと共に後半途中から出てきたが、高瀬+岩渕の2トップよりも遥かに良かった。

横山さんは、スピードがないのでスペースに走らせるといまいちですが、足元のテクニックは素晴らしくてパスを足元に出せば活躍します。

周りの選手が、その特徴を把握してきて、彼女がやりやすいパスを出すようになってきた。

ベトナム戦でのDF陣は、安定していました。

相手が格下だったのを考慮しても、落ち着いて対応していたし、危ない場面はほぼ無かった。

特に川村さんは、ポジショニングが抜群で、相手のカウンターの芽を次々と摘んでいた。

この試合で日本がカウンターをほとんど受けなかったのは、彼女がいち早くボールを奪ったり攻撃を遅らせたのが大きい。

岩清水さんが与えてしまったPK(これで日本は1失点してしまった)は、誤審でした。

ちゃんとボールを蹴ったのに、なぜかPKになってしまった。

最後になりますが、北朝鮮戦では、大胆なスタメン起用をしてほしいです。

初戦と同じ顔ぶれが同じポジションで並んだら、私は激しく幻滅し、「何の反省もない」と呆れてしまうでしょう。

ここまでの4試合で良い動きをしてきた選手を、スタメン起用して下さい。

お願いします、佐々木監督。


日記 2016年1~3月 目次に戻る