アーニ・ガンダーセンさんらのシンポジウムに行ってきた
内容のダイジェスト
(2016.3.9.)

3月4日に、鎌倉で行われた「いのちと原子力、私たちの未来への道」というシンポジウムに参加してきました。

私が尊敬する原発の専門家アーニー・ガンダーセンさんが、講演者の1人だったからです。

私にとって耳新しい情報は、メモしてきました。

今日は、それを書き、皆さんと分かち合おうと思います。

それにしても、「鎌倉」は歴史を感じさせる落ち着いた町で、素晴らしいですね。

シンポジウムが始まる前に、少し鎌倉を散歩したのですが、私が大好きな「歴史を感じさせる雰囲気」を持っています。

私の住む小田原も良いけど、小田原の3倍くらい洗練された落ち着きがある。

寺が多いのですが、建物が豪華なんですよ。

「やっぱり1度でも日本の首都になった場所は、豪華さのレベルが違うな」と思った。

鎌倉幕府の首都でこれだから、世界的な帝国の首都ともなれば、信じられないレベルになる。

大英博物館なんて、世界中の芸術品が集まっていますからね。

見方を変えると、それだけ多くの地域は富を搾取されたわけです。

話をシンポジウムに戻し、ここからはメモした事を列記していきます。

講演をしたのは、アーニー・ガンダーセンさん、メアリー・オルソンさん、スティーブン・リーパーさんの3人です。

○ アーニー・ガンダーセンの話

今回、私は日本に1ヵ月滞在して、各地で公演してきましたが、福島にいた1週間が一番大きな出来事でした。

福島の山にいる野生のイノシシの放射能汚染を調べたが、数値が高かった。

イノシシのいた所にあるコケを調べたら、1kgあたり50万ベクレルだった。

畑にいる牛のフンも調べたが、数値は高かった。

猿のフンは、1kgあたり5万ベクレルだった。

福島の山にいけば、放射線量は高くて、そこに住む動植物は汚染されている。

猿の目は白内障になっていたが、これも放射線の影響です。

福島では、汚染土(1つが1トン)が3千万袋もある。

南相馬の市役所の屋根は、去年に除染したのだが、そこのホコリを調べたら非常に高い数値だった。

この理由は、空中を漂うホコリです。

私たちが見た中で最大の数値のホコリは、名古屋で見つけた。

大きさは9ミクロンで、掃除機の袋から見つかり、200ベクレルの線量だった。

除染しても、ホコリ等で再び汚染されてしまう。

福島のコンビニの足拭きマットに付いている土からも、放射能が検出されました。

つまり、放射性物質は動いているのです。

私の息子や孫が福島に住んでいたら、福島から出るように言います。

ゴルバチョフは、「ペレストロイカがソ連を滅ぼしたのではなく、チェルノブイリ原発事故が滅ぼした」と語っています。

菅直人・元首相も、「福島原発事故の時、日本が滅亡すると思った」と、私に話しました。

原発の再稼働を止めて、歴史の方向を変えなければなりません。

○ メアリー・オルソンの話

世界にたくさんある放射能の基準は、全て男性を基準にしています。

本当は、小さな女の子を基準にしなければならない。

その結論に至った経緯を話します。

私は、ローザリー・バーテル博士の許で学びました。

米国科学アカデミーが出した『電離放射線の生物学的影響』(2006年刊)を見て勉強しなさいと、バーテル博士に言われました。

この論文は、広島と長崎の人々を50年にわたって調べたものを、まとめたものです。

私はこの報告書を見て、泣きました。

このデータしか、男性も女性も全て出ているものはありません。

ガンの発症率と死亡率も書いてあります。

このデータを見ていたら、あるパターンに気付きました。

1945年に(原爆が投下された時に)0~5歳だった人が、ガンになる確率が高かった。

さらに、女の子のほうが確率が高かった。女性のほうが倍の高さなのです。

20ミリシーベルトの被爆では、ガンの発症率は0歳だと、10万人あたり男性は500人、女性は1000人です。

バーテル博士は、女性のほうが発症率が高い事について、「生殖機能が関係しているかもしれない」と言いました。

理由はまだ判明していません。

○ スティーブン・リーパーの話

3.11が朝の2時に起きていたら、日本は無くなっていたかもしれません。

午後2時半だったから、技術者がたくさん福島原発にいたけど、夜中は10分の1しか居ないからです。

東北の人々と話すと、だいたいの人は知人が今まで見たことのない病気になっています。

私の知人の女性とその女の子は、ずっと西に逃げて、岡山まで行ったら体調が良くなったと言っていました。

放射能については、それぞれが直感で判断するしかありません。

逃げる人(移住する人)も尊重しなければならない。

○ アーニー・ガンダーセンの話

日本政府が被曝上限を1ミリシーベルトから20ミリシーベルトまで上げたのは、
科学的な根拠のあるものではありません。

○ メアリー・オルソンの話

高浜原発の再稼働では、MOX燃料を混ぜており、今のところは5%ですが、
30%まで上げようとしています。

○ スティーブン・リーパーの話

南相馬のある女性は、髪の毛が抜けて皮膚につぶが出ていた。

これは広島原爆の被害者と同じ症状です。

でもこの女性は、ストレスのせいだと思っています。
というのは、医者からストレスのせいだと診断されたからです。

そして福島の医者と話したところ、「放射能のせいだと言うな」との凄いプレッシャーを受けているとの事です。

○ アーニー・ガンダーセンの話

私が日本に住んでいるならば、太平洋で獲れる魚は食べないでしょう。

汚染土を包んでいる袋は、徐々に劣化します。

3千万袋(3千万トン)も汚染土はありますが、袋を焼却してしまいカスを建設材料にする計画があるようです。

もし燃やしてしまったら、放射性物質が空中にばら撒かれてしまう。

私はIAEAの人から聞きましたが、焼却すると微粒子はフィルターで押さえられず出てしまうという事です。

日本政府は「原発の安全基準を高めた」と言っていますが、変わっていません。

原子炉自体は変わっておらず、数字を操作しているだけです。

柏崎刈羽の地震では、部品が2千も壊れました。

日本の原発は、大きな地震では保ちません。

掃除の時は、乾拭きではなく水拭きをするのが大切です。

家の中のホコリを無くすのが大事で、空気清浄機も良いです。

○ スティーブン・リーパーの話

放射能汚染の問題は、日本だけでは解決できません。

外国の人々も招き入れるべきです。

原発を無くすには、節電が重要です。

福島原発の事故の後、日本では19%も節電に成功しました。

各家庭に太陽光パネルを設置するのも重要です。

菅直人さんは、アメリカでの演説で「日本では原発以上の産業利権はありません」と言いました。

アメリカの軍事産業みたいな存在が、日本の原発産業なのです。


日記 2016年1~3月 目次に戻る