3.11から、5年が経ちました。
だが、福島原発の状況はいっこうに収束に向かわず、溶け落ちた核燃料がどうなっているかすら、まだ判明していません。
福島原発の事故では、表面上だけはきれいにしましたが、原子炉にはまだ手を付けることすら出来ていません。
その中で、本来ならば原発事故の責任を負う立場である三菱・日立・東芝といったメーカー達は、「廃炉の技術を開発しています」として事故処理に関わり、莫大な利権を手にしている。
三菱・日立・東芝は、廃炉に使うとするロボットを開発し、自慢調で「最新の技術を導入しています」と宣伝する。
そのロボットには、いたる所に社名が大書されていて、気持ち悪い。
『こんな機械は全て、原発推進と原発事故が無ければ必要なかったんだぞ。なにを偉そうにしてるんだ、お前たちは?』と、見る度に怒りで震えますね。
大手電力会社たちも、反省の色は全くなく、「私たちの生命線は原発です。原発を再稼働する事がどうしても必要です。」と言い続けている。
あれだけの被害を目にしても、経営も組織も何も変わっていない。
原発利権に関わる者達の、卑しさ浅ましさは、限界がない。
そもそも日本に原発を導入したのは、アメリカから要請があったのと、核武装の道を確保しておきたかったからです。
最初から、国民の要望とはかけ離れていた。
それ故に、原発利権に関わる者達には、「国民の声を聴く」とか「国民の目線で判断する」という姿勢が根本的にないのです。
ぶっちゃけた話、原子力村の人々は、「国民生活」なんて最初から考えてない。
少し原子力の知識を持てば、危険なものだと誰でも分かるし、それでも推進するには無責任な態度を貫くしかない。
いま、多くの国民は「安全性の確保をしてから再稼働を」と云うが、安全性を確保したいなら原発をやめるしかないんですよ。
2日前に、高浜原発についての裁判で、「安全性の見地から、再稼働を容認できない」との判決が出た。
そして、同原発は停止に入った。
理性的で人間的な、素晴らしい判断だと思う。
近隣住民や国民のことを真剣に考えたら、この結論になる。
高浜原発の地元では、この決定を喜んでいない人もいる。
彼らは、「原発の再稼働がないと、生活が厳しい」と言う。
「生活が厳しい」のは、全国的な現象ですよ。
それを改善したいなら、選挙できちんと投票し、政治全体を変えなければならない。
私は、原発利権に頼る人々は、卑しいと思う。
なぜなら、「今さえ良ければいい。大事故が起きたら、誰かが何とかしてくれるはず。」と考えているのが明らかだからです。
この人達には、「長期的な目線」や「公共の概念」が見られない。
実に恥ずかしい人々だ。
誰も言わないみたいだから、ここで私が言おうじゃないか。
「原発の利権に群がる人々よ、あなた方は卑しい。恥を知れ。
もっと日本国民や、将来を担う子供たちや、日本に息づく全ての生命に、敬意を持ちなさい。」
福島原発の事故では、「あと少しで原子炉は大爆発していた。そうなれば誰にもコントロールできなくなり、東日本全体に放射性物質が降り注ぎ、東日本は人の住めないエリアになっていた。」と判明している。
吉田所長らは、その事実を証言している。
そんな状況まで体験したのに、原発を再稼働して、原発と共に暮らそうなんて。
どこまでバカなんだ、日本人よ。
私は、日本人の1人として、この知的レベルの低さと無責任な生き様が、恥ずかしくて仕方ない。
こんな醜態をさらしながら、「世界に日本の良さをアピールしよう」なんて言える人々の、思考が理解できない。
もっと生命を尊重しよう。
そもそも、すべての生命(動物、草木、山や海)に尊崇の念を持つのが、日本の古来からの思想なんじゃないのか?
「一番に尊崇しているのは、お金です。それがあれば、日本の国土が汚染されても構いません。」という今の日本人の態度は、日本に対する侮辱に等しいと思う。
そんな政策を進めて、「愛国心を養おう」なんて、よく言えるな安倍政権よ。
原発の再稼働については、「核武装できる環境を保持したい」との思惑もある。
だが、そんなものは放棄していい。
いま、北朝鮮が色々と挑発するので、韓国では核武装をしたがる国民が増えている。
そうして、米軍と一緒になって、北朝鮮との国境近くで軍事演習している。
本当のバカだと思います。
同じ民族同士でケンカし、お互いの悪口を言い合って、軍事に傾倒する。
百害あって一利なしだ。
米韓共同の軍事演習の映像を見たが、ロケット弾を山に打ち込んだり、海に打ち込んだりと、環境破壊そのものですよ。
国土を破壊しておいて、「国を守る」なんて、よく言えるな。
軍事の世界は、根本的にバカの集まりなんじゃないか?
「国民を守るため」と云うが、やっている事は、人を大量に殺すための訓練や、人類を壊滅させるような兵器の開発や、環境破壊じゃないか。
本当に朝鮮半島の緊張を解決したいなら、南北の統一しかない。
本気で「安全性を確保したい」なら、その結論にたどり着くはず。
私は思うのだが、多くの人は『安全性の確保』に真剣でない。
それよりも、いま持っている利権や価値観の維持に固執してしまう。
だからこそ、「原発再稼働」や「軍事挑発の応酬」を支持してしまうのだ。
もっと大人になろうよ。
本気で『安全性の確保』に取り組もう。