サッカー
オーバーエイジ枠がほぼ決まったが、人選にがっかりです
(2016.6.19.)

しばらく前から、サッカーのオリンピック代表については、「オーバーエイジ枠をどうするか」が話題になっていました。

枠を使うのか、使わないのか。
使うなら、誰を呼ぶべきか。

私も気になっていて、5月29日の日記ではこの問題を取り上げました。

数日前から確定情報が出てきて、『枠は3つ全てを使う。そして藤春、塩谷、興梠を呼ぶ』と決まりました。

興梠は、まだ確定していないのですが、すでにオファーを手倉森監督が出しており、彼も浦和も断らないでしょう。

この人選、どう思いますか?

私はズッコケましたよ。

藤春、塩谷、興梠。
3人とも良いものを持っているけど、フル代表に定着していないし、世界レベルで通用するとは思えない。

「このメンバーなら、入れなくても良かったんじゃないか(オーバーエイジ枠を使わなくても良かったのではないか)」との声も出てきそう。

私は上でリンクを貼った5月末の記事で、「FWは岡崎か金崎、MFは中村憲剛か青山、DFは森重が良いと思う」と書き、オーバーエイジとしてこの5人を推しました。

この選手たちなら、確実に活躍できる実力を備えているし、U-23の選手たちを引っ張ってくれるだろうと考えた。

ネット上の記事を見ると、長友とか大久保を推す人がいて、その意見には納得できた。

勝つ事を考えれば、こうした日本トップクラスの選手が自然に頭に浮かぶ。

手倉森さんと日本サッカー協会は、どこで間違ってしまったのだろうか。

どう発想したら、藤春、塩谷、興梠が出てくるのか。

今のU-23には、ゲームを組み立てたりコントロールできる選手がいません。

この事実には、有識者の多くが気付いていると思います。

正直なところ、手倉森監督には適切な指示を出せる能力はないです。

私は、アジア最終予選とトゥーロン国際大会を観ましたが、監督の指示や選手起用に目を開かされること(監督の手腕に嬉しい驚きを感じたこと)は1度もありませんでした。

こうした現状だからこそ、ゲームメイカーの中村憲剛や青山を招集した上で、ピッチ上の監督にすれば良いと考えたのです。

森重も、日本のDFでは珍しく後方からゲームを作れる。

「手倉森さんに欠けている部分を、オーバーエイジたちに補わせれば、思わぬ良い成績が挙げられるかもしれない」と思い、提言した。

だが選ばれたのは、藤春、塩谷、興梠です。

私は、虚脱感すら感じ、「何がしたいのか、さっぱり分からん。この人選で勝てると思っているのか?」と首をかしげました。

オーバーエイジ枠を3つ使うのは、明らかに勝ちにいく選択です。

U-23の選手を増やしてオリンピックの舞台で育成するよりも、結果(成績)を重視した。

その決断をしたのに、招集したメンバーがこれなのだから、「えっ!? 何これ!? バカなのか???」と思っちゃいますよ。

もしかして、藤春、塩谷、興梠の3人を育成したいのか?

実力で見たら他に良い人がいるから、「この3人に大舞台の経験を積ませる育成戦略」に出たと思えてしまうのです。

塩谷については、私は以前の日記で代表入りを薦めたことがあるし、良い選手だと認めています。
チャンスを与えて育成する価値はあると思う。

だが、藤春と興梠は…。

考えられるのは、『手倉森監督は、実力のある者よりも、自分の言う事を聞く大人しい選手を選んだ』です。

この可能性が高い。

手倉森さんは、日本人監督では珍しい「目立ちたがり屋で、選手よりも前に出てくるタイプ」です。

アクの強い性格で、メディア対応でも積極的だし、常に選手たちよりも目立っている。

彼の態度を見ていると、選手を自分の支配下に置かないと気がすまない人なのだと推測できる。

手倉森ジャパンには、自由な空気や創造性がない。

「日本トップクラスの選手を呼ぶと、俺の存在が脅かされる。そこそこの選手にしておいた方が、コントロール下に置けるので好都合だ。」

これが、手倉森さんの本音なのではないか。

私が監督だったら、実力のある選手を選び、「君達に試合中は任せるよ。経験の足りないU-23を指導してくれ」と言います。

こうやって任せたほうが、楽だし、結果も出ると思うのですが。

サッカーって、試合中に監督の指示をなかなか伝えられないじゃないですか。

だから、ピッチ上に監督の代わりができる人を入れないと、強豪相手だと(難しい判断を迫られる局面が多くなるため)選手が混乱してきて試合にならないのです。

藤春、塩谷、興梠の3人では、指導力は全く期待できない。

皆が大人しい性格で、手倉森のお眼鏡にかなう「使いやすい選手(言いなりになる選手)」なのだろうが、戦術眼と精神面で物足りない。

手倉森さんは、チャレンジできなかった。リスクを取らなかった。

チームに影響力を行使しない、「安全パイ」を選んでしまった。

このオーバーエイジの顔ぶれ、今のU-23の選手層、監督の手腕を考えると、オリンピックでは結果を残せないでしょう。

ベスト8までいけたら、御の字ですね。


日記 2016年4~6月 目次に戻る