参議院選挙が、来週の日曜日(あと8日)と迫ってきました。
私は政治に関心の強い人間で、各党がどのような理念や活動をしているか、かなり把握する状態になっています。
だから、選挙前のマニフェスト(公約)をあまり重視していません。
ここは、以前とは大きく違う所です。
正直な話、自民党と公明党は、公約を守りません。
いま選挙に向けて語っている事は、自民党と公明党は実行しません。
これは、大前提として理解しておきましょう。
民進党も、党内は混沌としており(この党は、先日に2党が合併して誕生したばかりです)、公約のうち半分は政権を獲っても実行しないでしょう。
かつて民主党だった時、政権を担っていた時期がありましたが、公約の半分くらいしか実行しなかった。
とはいえ、甘言ばかり嘘ばかりの自公よりは、だいぶマシです。
日本共産党は、公約にも行動にも、ブレがない。
そうして、訴えている政策が、私の求めている事とほとんど一致している。
だから、今回の選挙では共産党を支持し、選挙区と比例の両方で票を与える事にします。
共産党は、野党の共闘でも中心にいる。
本気で日本を変えようという、やる気を感じる。
ここが、どこか口先だけの感じがする民進党とは根本から異なるところ。
共産党は、政策は素晴らしい。
赤旗日曜版を取っているのですが、そこで訴えている政策にはとても共感しています。
実力は十分にあると思うので、あとは人々から好感を持たれる組織になっていく事ですね。
私は神奈川県に住んでいて、選挙区の枠は4人です。
前回の参院選を調べたら、共産党の候補は、4位とあまり差のない5位(落選)でした。
今回は、4位までに入れるかどうか。
近年は選挙の度に獲得票を増やしているので、可能性は十分にある。
他党では、生活の党の山本太郎が良いですね。
切り込んでいるよ、日本の問題の根っこに。
彼が若い頃に、TVタレントとして番組でやんちゃでアホな事をしているのを見ていた私は、「人間とは、ここまで変わる事ができるのか。進化ぶりが凄まじいぞ。」と刮目してきた。
今では、彼を深く尊敬するまでになりました。
TVタレントから政界入りした人は、東国原(そのまんま東)や橋下徹など、インチキ臭い人が多い。
山本太郎は、稀有な存在ですね。
ウケ狙いの政策ではなく、本当に日本を良くするための政策を訴えている。
おおさか維新は、ウケ狙いの言動が多い。
それを如実に示したのが、最近にあった。
おおさか維新は、今回の参院選では「国の無駄な支出を無くす」というのを、最大の公約にしている。
ところが、松井一郎さん(大阪府知事・おおさか維新の代表)は、イギリスのEU離脱で市場が混乱すると、こう言いました。
「この選挙が終わったら、すぐに国会を開いて、財政出動しなければ。景気対策をするための補正予算を組むべきです。」
これって、今まで自民党らが行ってきた(おおさか維新の批判する支出の多い)政治手法でしょ!
古いやり方で、長期で見たら役に立たない対策でしょ!
本当に日本を立て直すには、税制改革が必要です。
大企業と富裕層を優遇する方向を改めて、消費税は下げて(廃止が理想)、法人税と所得税の最高税率を上げないといけない。
そして、簡単に海外拠点を利用した脱税ができる現状を変えるための、ルール作りも必要です。
こういった改革で、財政再建をし、ごく普通の人々にカネが回るようにして、景気を良くしなければならないのです。
補正予算で財政出動し、大型の景気対策なんて。自民党と何が違うのか。
ぶっちゃけた話、おおさか維新は『野党ではない』んですよ。
野党のふりをした、自民党の一派です。
私は、こう認識しています。
これは、「日本のこころを大切にする党」も同じです。
自民党の外様組織のうち、おおさか維新は左翼の一派閥、日本のこころを大切にする党は右翼の一派閥。
こう認識すると、現状を把握しやすくなります。
これが理解できると、なぜおおさか維新が自公よりも民進党や共産党を非難するかが、分かるようになる。
安倍晋三らは、「民進党には、もれなく共産党が付いてきます」「共産党に政権を獲らせるわけにはいかない」などと演説し、日本共産党を悪魔や汚物みたいに扱う。
だが、どの点がダメなのかは、きちんと説明できない。
単なるプロパガンダに過ぎません。
彼らは、戦前から冷戦時代にあった、古い観念で世界を見ている。
そうじゃなかったら、日本共産党を危険視なんてしないよ。
第一、いつも一緒に国会を運営しているのだから、危険な存在じゃないと分かっているはず。
敵を(悪を)つくるために、変な思想を国民に植え付けようとするのは、やめてほしい。
卑怯だよね、そういう戦法は。
安倍政権は、3年半も続いてきたが、実績がない。
だから、どこかの党を「あいつらは悪魔だ、ばい菌だ」みたいに言って、国民の不安や危機意識を煽る事しか出来ないのだ。
実績も政策も無いのが、安倍政権(自民党+公明党)である。
だからこそ、政策論争をしようとしない。
甘言で国民を騙すことにばかり、努力している。
この真実を、しっかりと見極めよう。