バレーボール女子代表
オリンピック第3戦 次の修正はフェイントへの対応
(2016.8.11.)

本日の昼前に、バレーボール女子代表の3戦目がありました。

相手はブラジルで、0-3での完敗となりました。

ブラジルは最強のチームなので、勝ちたかったけど、ここで負けるのは仕方ない。

今は、この敗戦は気にしないほうがいいです。

この試合では、今大会で初めてセッターは田代が先発した。

私は「田代をスタメンにしたほうがいい」と助言していたので、彼女のプレイに注目しましたが、及第点を与えられる出来だったと思います。

彼女のトス・ワークで唯一気になったのは、木村をあまり使わなかった事ですね。

序盤に右の長岡ばかりを使い、長岡は厳しいマークをされて苦戦していた。

その後、調子の上がらない長岡は迫田に替わり、迫田が頑張ってくれたから日本は踏みとどまれた。

木村は、スパイクをほとんど決められず、レシーブも良くなかった。

調子が悪いのは明らかで、田代が木村をあまり使わなかったのは監督の指示だったのかもしれない。

ミドルブロッカーを積極的に使ったトス・ワークは、とても良かったです。

レシーブがもっと安定してくれば(きちんとセッターにボールが渡れば)、田代はさらにミドルを上手く使えて、攻撃力が増すでしょう。

田代は試合中に落ち着いているし、表情や態度を見ると徐々にオリンピックの舞台に慣れてきていると思う。
使い続ければもっと良いプレイを見せてくれる、そんな雰囲気がある。

次の試合も彼女をスタメンにしよう。
田代が出ている時のほうが、安心して観ていられるんですよね。

この試合では、荒木が素晴らしかった。

ブロックで活躍し、スパイクも決めていましたね。

山口も、打ちづらいトスが来ているのに、得点していた。

あれはかっこ良かったなあ。
舞ちゃんにしか出来ないスーパープレイです。

あとは、途中から出てきた鍋谷が、サーブとスパイクで活躍していた。

本当にメンタルの強い選手で、全く萎縮していない。

鍋谷の奮闘を見ながら、「これなら戦力として計算できる」と感じました。

これは、とても嬉しい事ですね。
木村と石井が頼りない今、鍋谷が信頼できるのはありがたい。

このブラジル戦では、監督の選手交代の判断が迅速かつ適切だったと思います。

私は今まで、眞鍋監督の采配に疑問を持つことが多かったけど、この試合では全く違和感を持つ瞬間はなかった。

眞鍋監督は、タイムアウト中にいつもよりも気合の入った状態で、熱い口調で指示を出していた。

あれは、とても良かったです。

日本の選手たちは大人しいから、あれ位の情熱が監督には欲しい。

試合は0-3で負けたけど、私はポジティブな印象を持ちましたね。

観戦しながら、「チームが形になってきている」と感じたからです。

それぞれの役割・個性が、明確になってきていると思う。

田代が正セッターになった事で、チーム全体に骨組みが(基盤が)生まれた。

『この方向で修正・改良をしていけば、チーム力が上がっていく』という手応えを、私は感じました。

さて。

これから修正していく点なのですが、レシーブはもっと精度を上げないといけないです。

初戦よりはだいぶ良くなったけど、まだセッターにきちんと渡せていない。

解説者の方々は(チームの内情を知る方々は)、「合宿でレシーブ練習をたくさんしてきた」と強調しています。

だから、もっと良いレシーブができるはず。

私は「根性論」が大嫌いなのですが、今の日本代表を見ていると「根性が足りない」と言いたくなる。

レシーブする瞬間の集中力とやる気が、足りないんじゃないかな。

今から技術を上げることはできないし、精神力でどうにかするしかないです。

あと気になったのは、タイトルにも書きましたが、『フェイントへの対応』です。

荒木さんの活躍により、日本はブラジルが相手でもブロックが機能していた。

そこでブラジルは、ブロックの後ろにボールを落とすフェイントを多用してきたのです。

これに対して、日本は対応できず、ボールが次々とブロックの後ろのコートに落ちた。

あれを拾えていれば、もっと接戦になっていたでしょう。

相手のスパイクに速さと力があるから、レシーバーたちはついつい後ろに下がってしまう。

気持ちは分かるけど、もう少し前に位置取りしたほうがいい。

猛スピードのスパイクに近い距離で対応するのは、怖いと思うけど、前に出ないとフェイントを拾えないです。

日本の次の相手はロシアですが、勝てる可能性はある。

こことアルゼンチンに勝っておきたい。

昨年のワールドカップでは、ロシアとも闘いましたが、フルセットまでもつれた敗戦でした。
互角の試合内容だった。

ロシアは今、ドーピングの問題があって元気がない。
だから、チャンスなのです。

最後になりますが、ブラジルは強いですねー。

日本よりはるかに身長が高いのに、日本よりもレシーブが上手い。

控え選手の質も高くて、誰が出てきても活躍し、穴がない。

特に、リベロのレイア・シウバさんが凄かった。
見ていて、「世界一のリベロじゃないか」と思いましたよ。

(同日に追記)

女子代表がどんな練習をしているのか気になったのでネットで調べたところ、ユーチューブに試合直前の練習がアップされているのを見つけました。

選手達がちんたらやっているので、不愉快でしたね。

試合直前の身体慣らしの練習とはいえ、もっとやる気が必要でしょ。

そして、レシーブ練習がひどい。

ただボールを上げているだけじゃん。
精度を高める意識を感じない…。

すっごい気になったのは、『レシーブを腕を振ってしている事』です。

もしかして、『レシーブは膝の屈伸ですること』を知らないの?

私が中学でバレーボール部に入った時、「レシーブで一番大事なのは膝だ。腕は振ってはいけない。」と最初に教わりましたよ。

そうして、1年くらい経って初心者から脱した時に、この説明がとても正しいことを実感しました。

きちんと膝を使ってレシーブをしろよ。

それがレシーブの基本中の基本だろ。

こんな低レベルの練習をしているから、いつまでもレシーブが上手くならないのだ。

全員の練習ぶりを見たけど、きちんと膝を使っているのは、現状では座安だけです。

リベロの佐藤も、レシーブの基礎が出来ていません。

膝を柔らかくして、膝の動きで飛んでくるボールの力を吸収する。

腕はできるだけ振らない。

細かいステップをさぼらずに、身体の正面で(それも出来るだけ楽な姿勢で)ボールを受けるようにする。

こういう基礎を、ちゃんと教えてくれ。

日本のレシーブが下手の理由は、これを教えてないからだと判明しました。

正直、あまりの基礎の軽視に、愕然としました。


日記 2016年7~9月 目次に戻る