バレーボール女子代表
オリンピック第4戦 お見合いがまだ解消されてない
(2016.8.13.)

本日の朝8時半から、リオ五輪のバレーボール女子・日本代表の4戦目がありました。

相手は強豪のロシアで、どうしても勝ちたい試合でしたが、0-3での完敗となりました。

2セット目はデュースでもつれて、日本の方がリードする展開になったので、あのセットを取りたかった。

このセットを落とした時点で、日本のやる気は消滅していましたね。
3セット目は、ぼろぼろでした。

この試合では、セッターは田代が先発しました。

で、それほど悪い出来ではなかったが、すぐに宮下に替わりました。

宮下さんは、今日はレシーブが素晴らしく、かなり活躍しました。

3戦目ではほとんど試合に出ていなかったので、体力が有り余っている感じがあった。

だが、3セット目に入ると、彼女のトスは乱れ始めた。

私は3セット目に入ってすぐに、「宮下のプレイが落ちてきた。田代に戻したほうがいい」と思いましたよ。

宮下さんは、強豪国が相手の場合、トスの精度が1セット~1セット半しか持ちませんね。

レシーブで頑張るからもあると思うけど、集中力が徐々に落ちて、トスが乱れてくる。

田代だと、ブラジル戦もそうでしたが、試合を通して一定のトス精度を維持してくれる。

宮下は現状では、強豪相手では1試合ずっとトスを上げ続けるのは無理ですね。
この試合を観ていて、それを理解しました。

この試合では、大事な場面で日本はミスが目立った。

それもレシーブのミスが多い。

日本が最も強化してきたレシーブで、一番ミスが出ている。

これでは強豪国には勝てません。

リベロの佐藤は、ディグは良いけど、レセプションがいっこうに改善しないです。

大会中に修正してくれるかと思っていたが、もう4試合を終えているし、ロシア戦でもレシーブのお見合いをするのを観て、「これは手を打たないと駄目だな」と心を決めました。

日本のレシーブを改善するのに、1つの策があります。

それは、『リベロ登録を佐藤と座安の2人にして、座安にレセプション、佐藤にディグを任せること』です。

昨年のワールドカップでは、座安と佐藤澪の2人で、この役割分担をしました。

オリンピック本番でいきなりこの戦術を採るのはリスクが高いけど、やってみる価値はあると思う。

座安さんは、私の予想通りに、オリンピックの舞台でも落ち着いている。

表情を見ていると、選手の中で一番メンタル面で優れている状態にあります。

この良い状態にある選手を、ほとんどベンチに置いておくのは、もったいない。

座安はVリーグの中で、竹田に次ぐメンタルの強さを持っています。

それを知っているからこそ、(さらに言えば木村のメンタルの弱さも知っているからこそ)、「代表のキャプテンは木村ではなく座安にするべきだ」と書いたこともあります。

座安はサポートレシーバーという位置にいるけど、途中で短期のサポートをするぐらいではどうしようもない程に、パスヒッター陣のレシーブは乱れています。

だったら、もうサポートは諦めて、レセプションに長ける座安を出して広いエリアを任せたほうがいい。

座安と石井は同じチーム(久光スプリングス)にいるから、連係も取りやすいはずです。

正直、これ位しかもう策はない。

守備では、ブロックとフェイントへの対応は、かなり良いレベルまで来ましたね。

前回の日記では「フェイントへの対応が修正点」と書いたけど、びっくりする位に良くなっていて、修正されていました。

この点については、感心しました。

攻撃は、ロシア戦ではミドルを使う回数が少なかったです。

あと、エースの長岡がもっと活躍してほしい。

長岡さんは、調子は悪くなさそうだが、動きが少し硬いです。

「自分が決めなければ」という気持ちが強すぎるのかもしれない。

いつもだったら、もっとコースを打ち分けたり、ブロックアウトを狙ったりすると思う。

石井さんは、顔色がとても悪いですね。

このままだと、帰国してからスランプになったり、入院したりしてしまうかもしれない。

何とか立ち直ってほしいが、周りがどうこうできる事でもないし、試合に出てレシーブで活躍するしか解決の道はない。

とりあえず、あれだけ顔色の悪い女性アスリートは、浅田真央と宮間あやしか最近は見ていないな。

次の対戦相手はアルゼンチンですが、日本では「楽勝だろ」という空気になっています。

でも、油断したら危ない。

全力をもって試合にいどんでほしい。

(以下は同日に追記)

リベロの登録可能人数は、通常だと2人なのですが、オリンピックだとルールが違うかもしれないと思い、ネットで調べてみました。

でも、情報がなかった。

たぶん2人までOKだよね、今はそれが基本だから。


日記 2016年7~9月 目次に戻る