森友学園、安倍政権、大阪府が一体となって行なった不正事件(森友汚職事件)。
それを私の日記で取り上げてきましたが、ついに6回目まで来ました。
森友問題は、各メディアで大きく取り上げられました。
これに対して、主に安倍政権の支持者からですが、「他にもっと重大な問題がある、いつまで森友問題にかかずらっているのだ」と言う人が出ています。
一理ある意見だとは思うけど、1つの事を丁寧に深堀りし、きちんと全体像を把握する事が、進化するには大切だと私は思っています。
なので、この問題を取り上げ続けます。
なんと言っても、『国有地という国民の財産が、皆の知らない所で格安で売却されていた。そこには安倍夫妻が深く関わっていた』という事について、まだ全容が解明されてないですから。
核心に到達していない、モヤモヤ感がある。
ここで終わりにしたら駄目でしょ。
いつも通りに、勉強したことを書いていきます。
1ヵ月近く前の話もあるけど、読んで復習(思い出す)をしましょう。
(以下は日刊ゲンダイweb2017年4月7日の記事から抜粋)
森友学園に小学校設置の認可を出した、大阪府の私学審議会。
その私学審に、安倍昭恵が影響を与えていた可能性が浮上した。
奈良県の私大「奈良学園大学」の2015年9月4日付のニュースでは、次の一文が出てくる。
「この日は、梶田叡一・学長も参加して、ゲストには重心道の顧問をつとめる総理大臣夫人・安倍昭恵さんも駆けつけてくださいました」
重心道とは、スポーツ・イベントなどを手掛ける「一般社団法人・重心道」のこと。
そして梶田叡一は、森友問題で府議会が参考人招致をした、私学審の会長だ。
しかも「2015年9月4日」は、近畿財務局、国交省の航空局、工事業者が会い、森友学園に貸している国有地の値引きを相談した日である。
翌5日には、昭恵は塚本幼稚園で講演し、新設される小学校の名誉校長に就任している。
(以下は日刊ゲンダイ2017年3月25日の記事から抜粋)
国有地が8億円も値引きされた事について、全容を知っていると見られるのが、森友学園の顧問弁護士だった酒井康生だ。
籠池理事長によると、酒井は土地取得の交渉を担った。
酒井康生は、3月10日に籠池理事長が小学校設置の申請を取り消すと、直後に辞任してしまった。
籠池は証人喚問で、「申請の取り消しは、酒井氏の提言をもとにした」と明かしている。
酒井は、1979年に大阪の豊中市で生まれた。
(豊中市は森友学園が格安で買った国有地のある場所です)
彼は維新の会に近いらしく、維新の足立康史・衆院議員がフェイスブックで彼を絶賛している。
籠池は、『問題の発覚後に、財務省から10日間身を隠してくれと頼まれた」と語っている。
この依頼をしたとされるのが、財務省・理財局の嶋田賢和・課長補佐だ。
嶋田は、国会で佐川宣寿・理財局長が質問に答える時、いつも後ろにいる小太りの男だ。
(以下は日刊ゲンダイweb2017年3月18日の記事から抜粋)
籠池理事長の証人喚問をすることが3月17日に決まったが、決まり方がマトモじゃない。
これまで安倍自民党は、野党が籠池の参考人招致を要求しても、「民間人だから」「違法性がないから」と言って拒否してきた。
ところが籠池が「安倍首相から(小学校の建設費として)100万円の寄付をもらった」と告白した途端に、安倍自民党は参考人招致を飛び越えて「証人喚問」を提案したのだ。
政界関係者
「証人喚問はバタバタ決まった。
100万円発言に慌てたのは間違いない。
『籠池理事長と個人的な関係はない』という安倍首相の国会答弁が崩れてしまうから。
(証人喚問して)偽証罪に問われる立場に追い込んだほうが口を塞げると考えたに違いありません。」
自民党の竹下・国対委員長は、証人喚問を決めた理由として、「総理に対する侮辱だ。籠池氏をたださなければいけない」と説明した。
安倍首相を侮辱したから証人喚問なんて、この国は独裁国なのか。
国のトップに逆らったら吊し上げるなんて、北朝鮮と同じである。
山口幸人(弁護士)
「いきなり民間人を証人喚問するのは、乱暴すぎる。
しかも『総理を侮辱したから』とはムチャクチャです。
これって戦前の不敬罪と同じですよ。
対象が天皇から安倍晋三に変わっただけです。
自民党は、自分たちの異様さに気付いていない。
一線を越えはじめています。」
安倍自民党は、籠池以外は参考人招致もしようとしていない。
関係者のうち籠池しか呼ばないので、「懲罰」目的なのは明らかだ。
五十嵐仁(政治学者)
「森友学園の疑惑を解明するには、迫田英典(当時の理財局長)と松井一郎・府知事は欠かせない。
昭恵夫人の招致も不可欠です。
籠池理事長しか呼ばないなら、証人喚問の私物化ですよ。
この国は民主国家と呼べなくなっています。」
安倍首相は、最近では野党が気に入らない質問をすると、「その質問はやめていただきたい」と言って答弁を拒否する始末だ。
(私は国会中継を見ているから分かりますが、これは本当です)
霞が関の関係者
「自民党の狙いは、証人喚問して籠池理事長から嘘を引き出すことです。
国民に『あの男は嘘つきだ』との印象を植え付けて、森友問題を終わらせるつもりです。
『偽証罪で告発するぞ』と脅して黙らせてもいいと考えているようです。」
しかしハシゴを外されたと不満を強めている籠池は、喧嘩をするつもりでいる。
彼は途中までは「安倍夫妻からしていただいた事はない」とかばっていたが、安倍が国会で「しつこい人」と言う(仲間の切り捨てにかかる)のを聞いて、吹っ切れたという。
金子勝
「安倍自民党が、籠池理事長ひとりを悪者にしようとしても、国民の多くは『国有地のディスカウントは籠池だけの力ではない』と分かっています。
森友学園の教育方針に賛同した勢力が、力を貸したのは間違いない。
名誉校長と引き受けた昭恵夫人も、その一人でしょう。
安倍首相に近い仲間内で、国有地が私物化されたのではないかと、国民は疑っている。」
(以下は日刊ゲンダイweb2017年3月9日の記事から抜粋)
森友学園の問題では、登場人物のほとんどが右派団体の「日本会議」に関係している。
籠池理事長が、国会議員や地方議員に口利きを依頼していた事も明らかになった。
これまで(3月9日)までに、土地取引については鴻池祥肇・参院議員に依頼し、学校認可では中川隆弘・大阪府議に依頼したことが分かっている。
そして中川は、「山口県防府市の松浦正人・市長の紹介で、籠池理事長に会った」と話している。
松浦正人は取材に対して、「2014年10~12月ごろに、中川府議ら知人の数人に籠池氏を紹介した」と認めた。
その理由は、「学園の教育理念に感銘をうけたから」という。
松浦正人は、育鵬社の教科書の採択を目指す『教育再生首長会議』の会長をしている。
菅野完(ジャーナリスト)
「日本会議の別働隊である『日本教育再生機構』でも、松浦市長はキーマンと呼べる存在です。」
愛国教育(実体は日本人に臣民の意識を植え付ける教育)を進める「教育再生」は、安倍政権の要となる政策だ。
大阪府の会社経営者
「松浦市長は、『安倍晋三記念小学校』の寄付金もえらく熱心に集めていましたよ」
松浦市長の活動報告誌「青眼」では、たびたび安倍晋三とのツーショット写真が登場する。
2014年1月15日号では、こう書かれている。
「約35年のお交き合いになります安倍総理は、日本を取り戻す苦しい日々を闘っておられます」
山口県政の関係者
「山口県議時代の松浦氏は、佐藤栄作・元首相の次男で大臣もした佐藤信二の系列でした。
安倍首相の実弟である岸信夫・衆院議員の後援会を大阪につくるのにも奔走していました。
籠池理事長も、その後援会のメンバーだったと聞きました。」
その岸信夫の後援会は、東京・大阪を中心とした土建企業でつくられた「維新クラブ21」だという。
籠池が会員だったかを岸の事務所に問い合わせたが、「分かる者がいない」との返事だった。
(以下は日刊ゲンダイweb2017年4月7日の記事から抜粋)
安倍昭恵が行った(自民党候補者への)選挙応援に、『首相夫人付の職員が同行していた』問題。
内閣官房は、2016年7月の参院選で3回、職員が公務で同行した事を認めた。
職員が同行した事は、昭恵らのツイッターやフェイスブックで映像が残っている。
その画像では、夫人付き職員が写真撮影したり候補者と握手したりしている姿もある。
昭恵は多くの国政選挙で応援していて、内閣官房が認めた3回以外も、職員が同行していた可能性がある。
この点について、福島みずほ議員が内閣総務官室へ質問しているが、いまだに回答がないという。
金子勝(立正大学の名誉教授)
「夫人付き職員には国から給与が支払われているので、公務中に選挙応援に同行したと受け取られても仕方ない。
公務員の政治的中立のルールに反するので、国家公務員法に違反です。
応援を手伝ったなら、真っ黒です。」
※ここから下の記事は、直接的に森友事件とは関係ありませんが、なかなか興味深い話なのでサイドストーリーとしてお愉しみ下さい。
(以下はNEWSポストセブンweb2017年4月3日の記事から抜粋)
稲田朋美・防衛大臣について、「裏切られた」と後援会の元最高幹部が証言した。
元最高幹部
「我々は、初当選の時から稲田さんを応援してきた。
稲田さんは『貧乏弁護士なんです』と言っていたけど、大臣になって資産公開を見たら何億円もの資産を持っている。
『こりゃ、やられたわい』と言いながらも支持していた。」
稲田の後援会から幹部が次々と離れていったのは、2013年の参院選挙がきっかけだった。
彼女の地元である福井県では、福井選挙区の自民党公認を求めて、金井兼と滝波宏文らが党員投票で争った。
金井兼は当時、稲田の後援会「稲朋会」の会長で、彼は福井工業大学などを経営する学校法人・金井学園の理事長だ。
前出の元最高幹部
「金井さんの出馬は、稲田さんの後見人の山崎正昭(前参院議長)が推したもので、県連会長だった稲田さんも当初は『がんばって』と言っていた。
それが途中から稲田さんに連絡が取れなくなり、挙げ句に『応援できない』と一方的に言ったんです。」
梯子を外された金井は党員投票に敗れ、稲田後援会は解散、山崎も顔に泥を塗られた。
(この記事で私が興味深いのは、稲田朋美の後援会長だった人物が学校法人のトップだったことです。
森友学園や加計学園のように、自民党の大物議員は学校法人と繋がりが深い。
ここにおいしい利権があるのが伝わってきます。
学校法人を取材・調査したら、汚い所業がボロボロ出てくると思います。
ぜひジャーナリストに頑張っていただきたい。)
(以下はNEWSポストセブンweb2017年4月3日の記事から抜粋)
籠池理事長の次男(照明)は、力士だった事がある。
2013年に15歳で阿武松部屋に入門し、「籠池」の四股名で初土俵を踏んだが、1年足らずで廃業(引退)した。
大手紙ベテラン記者
「籠池照明は、大阪にあるアマチュア相撲の老舗『古市道場』に通っていた。
古市道場は、豪栄道や勢が通った道場で、そのツテで阿武松部屋に入門できた。
この道場は、角界を揺るがせた八百長事件の当事者たちが出入りしていた所です。
2010年6月には、大相撲の野球賭博をめぐる恐喝事件で、道場長の長男(元力士)が逮捕されました。
11年11月には賭博開帳図利の容疑で、その弟と母が逮捕されています。
籠池照明は廃業後に、その経歴を隠した上で新弟子希望者を装い、複数の相撲部屋に接触して小遣いをもらったり飲食接待を受けました。
力士は引退後の復帰が協会規定で認められておらず、新弟子になる資格はない。
この一件は2009年に発覚し、スポーツ紙で『新弟子ごっつぁん詐欺』と報じられました。」
相撲協会の関係者
「所属力士が1人ふえるごとに協会からの力士養成費が増えるので、どの部屋も頭数を増やしたい。
籠池氏の次男は、その役回りにおあつらえ向きと思われたのでしょう。」