安倍政権を見極める㉕
安倍夫妻の新たな汚職疑惑 加計学園への便宜②
(2017.8.7&14.)

私が最初に『加計学園と安倍政権の癒着』を取り上げたのは、3月中旬でした。

当時はまだほとんどテレビで報じられてなかったのですが、その後ぐんぐん注目され、新情報も次々と出てきて、今では「疑惑」ではなく「確定事実」になりましたね。

もはや疑惑ではないのだが、前回の記事の続編として書くので、タイトルは変えないでおきます。

この加計学園問題では、当事者の加計理事長が雲隠れしている。

いくつもの学校を運営する法人のトップが、世間の目を恐れて逃げ隠れている。

そんなんで学校は大丈夫なのかな。それが不思議で仕方ない。

もう一方の当事者である安倍首相は、口では「反省している」「真摯に国民の疑念に答える」と言うが、行政文書の開示を拒否し、関係者の証人喚問も拒否している。

加計理事長と安倍首相の行動を見れば、「こいつらクロだ」と皆が分かっちゃうんですよね。

だからこそ世論調査で、「安倍首相は信用できない」が50%を超えるのです。

まあこの「信用できない」は、これまでに積み重ねてきた嘘や裏切りの結果で、加計問題だけじゃないですけど。

それにしても、国民の過半数が「この人、信用できない」と思っている人物を、いつまでも支持して担いでいる自民党と公明党って、何なのだろう。

惰性で政治をしているとしか思えない。

他方では、民進党もバタバタしてますね。

蓮舫代表が辞意を表明し、一時は有力な代表候補とされていた細野豪志が離党した。

私は細野さんを評価してないので、そっちは別にどうでもいいです。

新たな代表の候補として5人ほど名前が挙がっていたが、その中で立候補を表明したのは枝野さんと前原さんの2名。

この2名については、「新鮮味がない」との批判が出ているが、説得力を感じています。
いまの民進党の退潮傾向を変えるには、もっと大胆な人事が必要と思う。

私は名前の挙がった中では、山尾さんが良いと思ったのですけどね。
彼女は蓮舫さんと違って浮ついてないし、国会での発言に鋭さと深みがある。
で、まだそれほど知名度がないし女性だから新鮮さもある。

同じ女性でも、蓮舫と山尾ではかなり実力差があると見てます。
山尾さんには蓮舫さんのようなギスギス・トゲトゲした感じもないし。

まあ民進党の問題は、過去の栄光にしがみついているのと、いつまでも二大政党制に固執している事ですね。

「二大政党制を目指す」と政治家が主張するのって、私からすると「2党独裁制を目指します。2党で利権を交互に貪ります」に聞こえる。

政治家だったら、『公平かつ透明かつ清潔な選挙で、我が党がいつでも第一党になるのを目指す。どのような党が現れるかは、有権者が決めることだ。どんな党がライバルとしてきても相手になる、かかってきなさい。」と言ってほしいね。

さて。そろそろ本題に入りましょう。

ここからは、加計学園や獣医学部にからんだ、知っておくべき情報を書いていきます。

(以下はリテラの2017年8月5日の記事から抜粋)

岡本嘉六(鹿児島大学の名誉教授)は、7月7日にネット上に論考『獣医学小史』を掲載した。

この中では、安倍首相が6月24日の講演で語った「要請があれば2つでも3つでも獣医学部を承認する」との考えを、「何の根拠もない戯言」と一刀両断している。

『獣医学小史』ではこう述べている。

「それぞれの教育分野について、大学基準協会が最少基準を定めている。

 6年制の専門教育をする医師や獣医師は、要請に多額の税金が使われる。
 過剰な人員を養成することは、税金の無駄使いとなり、就職できない者も生む。

 市場原理で安い労働力を得るためにある程度の失業者が必要である、との乱暴な見解も
 あるが、命を預かる専門家の質の低下になる。」

安倍首相の目指す方向は、「獣医師のレベル低下」という国益を損ねる愚行なのか。

本ウェブサイトは、岡本氏にインタビューした。

質問者  安倍首相は「岩盤規制にドリルで穴を開ける」と言っています。

岡本

加計問題で不思議なのは、『日本の獣医学部が国際レベルに達していないこと』と、『文科省が共同獣医学部の構想を進めていること』が報道されていないことです。

(若干は報じられており、私はそれを見て既知でした)

まず知っておくべきは、「日本には国際的な獣医学部が1つもないこと」です。

欧米に比べてレベルが低いのですが、6年くらい前から文科省が『共同獣医学部』を提案しています。

これは、2つの大学の獣医学部を1つの体裁にしてレベルアップを図るものです。
いま進行している最中です。

こうした状況下で、昔ながらの獣医学部を作るというのが、加計学園の新設計画です。

規模(学生数)は大きいが、昔と同じで教員が少ない。

獣医学科160名と獣医保健看護科60名で、合計220名の学生数ですが、教員は70名。
3対1の割合です。

既存の学部は学生と教員がほぼ1対1だから、国内最低のレベルです。

実習さえまともにできず、国家試験に合格しない学生が続出するのではないか。

質問者  文科省がレベルアップのために共同獣医学部を進めているのに、
     横槍が入ったと。

岡本

(時代遅れの獣医学部の新設を)安倍首相の主導で、官邸が進めたわけです。

安倍首相は「国際的なレベルの獣医学部をつくりましょう」と言うが、逆行することを進めた。

質問者  あなたの論文では「学部新設ではなく、獣医師の待遇改善がレベルアップに
     最も有効だ」と指摘しています。

岡本

鹿児島県では、数年前に獣医師の給与をアップしたところ、鹿児島大学の獣医学部に入る地元出身者が充足しました。

獣医師の需給データを持っている農水省は、「獣医師は足りている」と言っています。

内閣府の役人や国家戦略特区の諮問委員会は、みんな素人で獣医学に詳しい人が入っていない。

質問者  安倍首相や加戸守行・前愛媛県知事は、「口蹄疫や鳥インフルエンザの対策で
     四国に獣医学部が必要だ」と言ってますが。

岡本

獣医学部があれば口蹄疫や鳥インフルの対策になるというのは、素人の戯言です。

獣医学部が水際対策の先頭に立つわけではない。
宮崎大学には獣医学部がありますが、口蹄疫や鳥インフルを防げたわけではない。

家畜伝染病の拡大の阻止は、国や地方自治体が主体です。

行政獣医師の待遇改善などで十分な人員を確保し、しっかりした体制を作るのが重要です。

(安倍首相や加戸さんは大学について)地域振興の話を先行させている。

しかし地域振興に大学教育を利用してはダメです。

彼らのしている事は素人のゴッコ遊びで、日本のために何らプラスになりません。

(以下は東京新聞の2017年8月7日の記事から抜粋)

加計学園の獣医学部新設に対し、同法人が運営する千葉科学大の加藤元・客員教授が批判している。

加藤元は1964年に開業した獣医師で、コロラド州立の獣医科大学の客員教授もしている。

彼の持論は、「世界レベルの獣医学部をつくるには、最先端をいくアメリカのやり方を導入する必要がある」だ。

具体的には、アメリカの基準「AVMAスタンダード」を取り入れるべきだという。

これは、学生1人に対して常勤の教授が1.2倍以上いることや、羊やヤギが十分にいることを、学部設置の条件としている。

加藤

「日本には獣医学を学べる大学が16あるが、どれもこの基準を満たしていない。

 教育環境が十分でないため、専門的な獣医師が育っていない。

 今の16から、4つまで減らす。そうすれば教授陣のマンパワーも予算も集中できる。」

日本獣医師会も、「学部新設は獣医師養成の質低下をまねく」と言っている。

だが安倍首相は、「速やかに学部新設を全国展開したい。2校でも3校でも新設を認める」とぶち上げたばかりだ。

加藤

「(安倍首相のいう獣医学部の全国展開は)めちゃくちゃな発言だ。

 いかに政治家や政府が獣医学の現場を分かっていないかが表れている。

 このままでは日本の獣医学のレベルは少しづつ落ちていく。」

(以下は東京新聞の2017年8月7日の記事から抜粋)

国家戦略特区による獣医学部の新設では、政府のワーキンググループ(WG)は2015年6月に愛媛県と今治市からヒアリングした。

この際に、加計学園の幹部が同席していたのに、公開された議事要旨に名前も発言もないことが、取材で分かった。

WGの八田達夫・座長は、加計学園の幹部が同席していた事を認め、「加計学園は説明補助者であり、参加者でないので記載しなかった」と説明した。

八田氏によると、議事要旨は愛媛県と今治市が非公開を要望したが、経過をオープンにするために今年3月6日に公開したという。

加計学園と競合していた京都産業大学は、昨年10月にWGに参加したが、出席者の名前も発言も記載されている。


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