アニメの「ちはやふる」が面白い
(2018.3.19.)

一昨日と昨日に、衛星放送でアニメ「ちはやふる」の一挙放送をやってました。

チャンネルが合ってたまたま見たのですが、面白かったです。

暇な時間に見たので、飛ばし飛ばしの視聴となりましたが、だいたいストーリーは分かりました。

「ちはやふる」は、かるた(百人一首)競技を題材にしています。

まず、そこが面白かったです。

かるたって、正月にやる軽い遊びだと思っていました。
あんなにガチンコでやる人が居り、駆け引きもあるものだとは。
ちょっとした衝撃を受けました。

記憶力や予想力や心理的な駆け引きが重要となる頭脳戦なのは、将棋や囲碁と似ています。
でも「かるた」だと、さらに反射神経や俊敏力という身体能力も大きく影響します。

だから、見ていると格闘アニメみたいな躍動感があり、スリリングなのです。

廃れている遊びで一見地味ながら、漫画やアニメに向きますね。
それに着眼したセンスに脱帽です。

ちはやふるは、ストーリーも面白いです。

登場人物の1人1人にきちんと背景があり、それぞれにドラマがある。

だから飽きさせないし、グイグイと話に引き込まれてしまう。

伏線をきちんと回収するし、「作者は素晴らしいストーリーテラーだ、構成力が半端ない」と感嘆しました。

私が好もしく思うのは、出てくる人達が皆、良い人だということ。

嫌な奴が出てこないんですよ。

だから安心して見られるし、長時間見ても疲れません。
癒しの効果すらあると思いました。

もう1つ傑出している点は、コメディ色の強い場面でも、下品にならないことです。

常に上品さがあり、一定の美のラインから落ちることがありません。

かるたという歴史と伝統のあるものを題材にしているからなのか、笑いの場面でもくだけすぎない。

ほとんどの漫画やアニメは、笑いをとる所で絵と話が汚くなるんですよね。

この作品は原作は漫画で、私は一度も見たことはないですが、独特の美が展開されているのでしょう。

それをアニメで再現しようとしている努力の跡が、端々から感じ取れるのです。

アニメのスタッフの注いでいる情熱が、画面から溢れてきます。

そこいらのアニメとは、なにやら気配が違います。
絵は綺麗でスマートでも、私にはビリビリした緊張感が伝わってくるのです。

惰性で作ってる大半のアニメと、品格が違う。

背筋がピーンと伸びてるような、やる気で目が輝いているような、見る者の目を覚ます覇気がある。

それが気持ち良くて、ついつい次が見たくなる。

こんなに次を見たくなるアニメ、なかなかないよ。

久々に、ベタ褒めできるアニメ作品を見たなあ。

まだ見たことない方はチェックしてみて下さい。

(同日に追記)

原作の漫画がどんな感じか少し見てみようと思い、ネットで立ち読みしましたが、どうもアニメの方が質が高そうです。

漫画がアニメ化される場合、ほとんどは漫画のほうが見応えがあるのですが、ちはやふるはアニメの方が楽しめるのかもしれません。

アニメの方が作り込まれていて、絵が格調高くて透明感があり、綺麗かつ洗練されています。
漫画(原作)だと、もっと絵がシンプルで丸みがある。

私としては、アニメの方が感動的に思えました。


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