森友事件で紛糾しているが、いくつか重要な点を見逃している
(2018.3.20.)

森友学園に関する汚職で、再び世間も国会も騒がしくなっています。

公文書の改ざんが発覚し、元の文書に安倍昭恵らの名前が出ていた事で、『安倍夫妻や自民党議員が森友学園に深く関わっていたこと』が改めて示されました。

色々と情報が出てきてますが、冷静に見ると「すでに分かっていた事について、文書や証言の裏付けが強化された」にすぎません。

私に言わせると、『森友問題で大騒ぎした昨年の2月~3月の時点で、どの事実もすでに分かっていたじゃないか』ですよ。

本来ならば、もっと早くに国民は安倍政権の支持率を下げて、退陣させるべきでした。

もっと言うと、安倍首相はさっさと森友学園との関係を認めて、首相も議員も辞めるべきでした。
(※彼は、「関係があったら首相も国会議員も辞める」と宣言しています)

それを先延ばしして、安倍晋三達は嘘を連発し、それを国民やメディアが黙認したから、国益が大きく損なわれてしまいました。

いま森友問題を大手メディアが連日取り上げ、テレビを見ると多くの解説者やコメンテーターが意見を述べています。

それを聞いていると、どこかもどかしい。すっきりしない。

「重要な点がいくつか抜けている」と感じてしまう。

森友学園に関していつの間にか忘れられていると思うのは、『あの学園を、多くの議員たちが大絶賛し、強力に支援していたこと』です。

自民党の議員に多かったが、他の党の議員にも支援者はいました。

あそこで行われていた教育は、権力者や上に立場の人に盲目的に従うことを求めるもので、虐待的な要素もあり、一般の人々はそれを見てドン引きした。

「これじゃあ北朝鮮じゃないか」と思った方も多いと思います。

多くの国民は「時代錯誤も甚だしい」と一蹴したが、あれを広く普及させようとしていた者がいたのは事実です。

国民が完全否定するのを見た議員たちは、態度を一変させ、口をぬぐって知らんぷりを決め込みました。

しかし、『あのような教育を称賛し、それを日本に広めようとしていた者がいたこと』は、重要ポイントであり、忘れてはなりません。

森友学園で行われていた教育は、一部の人々にとっては理想に近かったのです。
その人々にとっては、モデルとなるものでした。

実際に、籠池氏は「安倍昭恵さんから『一人でさせてすみません(本当はもっと多くの教育機関で行わせたいが、まだ出来ません)』と言われた」と証言しています。

さらに籠池氏は、「昭恵さんから直接に手渡しで、『安倍晋三からです』といって100万円をもらった」とも証言しています。

鴻池議員らが秘書を使って森友学園のために口利きをしたのも、森友学園を高く評価していたからです。

森友学園は、不正が追及され告発され、検察のメスも入っているが、それまでは日本会議などの保守系団体も称賛していました。

この重要ポイントをきちんと押さえると、『なぜ森友学園が、国からも大阪府からも特別扱いを受けたか』が明確に理解できます。

いま世間では「森友学園と安倍夫妻は関わっていたのか」と論議していますが、私に言わせれば「そんなの明らかだし、他にも関わった議員は沢山いるぞ」ですよ。

もう1つ指摘したい重要ポイントは、『大悪人は自ら手を下さない』ということです。

私は自らの人生体験からしっかりと理解するようになりましたが、悪知恵の働く一番卑怯なタイプの人間は、悪事を働く時に他人を使うのです。

悪事を行う時に、直接に命令せず、誰かを介在させるのは、典型的な大悪人の手口です。

どうもこの事を、多くの日本人は理解できてませんね。

そうして「安倍首相は財務省に指示をしたのか」とか「安倍首相はそんな発言を文科省にしたのか」といった、不毛な議論をしています。

例えばマフィアの大ボスは、誰かを殺したい時に、自分が直接殺したりしないし、部下に「あいつを殺せ」と具体的な命令をすることもありません。

「あいつは邪魔だなあ」とか「あいつが死ねば俺は嬉しいのだが」などと発言し、部下たちに殺しを促して、実質的な指令を下すのです。

こうすれば、悪事がバレてもすぐに自分に捜査がこないし、自らはクリーンなイメージを保つことができます。

オレオレ詐欺でもそうでしょ。

ボスは現場にいないし、直接に作業員に指示することもない。

安倍晋三も一緒です。

彼は悪知恵の働くタイプだし、自分が直接に財務省の役人や文科省の役人に指示してはいないでしょう。

加計学園の時に名前が挙がったけど、和泉・首相補佐官や萩生田・官房副長官みたいな側近が、安倍の意向を受けて動き、指令を伝えているのです。

だから、佐川氏などの官僚に「安倍首相から命令を受けたのか」と問うても、「受けてない」と答えるはずです。

しかし、「安倍首相に近い人から指令を受けたか」とか、「安倍首相の意向を誰かから伝えられたか」と問われれば、「これこれの事がありました」と答えるでしょう。

こういった世の機微を分かってない人が多いなあ。
それで役人の忖度とか、訳の分からない解釈をしている。

上記の大悪人の手口は、映画とかでもよく出てくる事なのにねえ。

おそらく多くの人は、特に自民党に票を投じてきた人は、『安倍晋三が悪人である』という事実をなかなか受け入れられないのでしょう。

国のトップが悪人である事や、そんな人物を支持してきた事を認めるのは、きついと感じる人も多いのでしょう。

それで、忖度という曖昧模糊な心理を持ち出して、真実を薄めて自分が受け入れやすくしている。

私はクールさを保っているので、変な偏見を持たずにずばっと本質を見抜けちゃいます。

クールさを保っている私から見れば、『安倍晋三は超一流の詐欺師だ』という真実まで見抜けてしまいます。

これも重要ポイントです。しっかりと押さえておきましょう。

もはや国民全員が気付いていると思いますが、安倍首相たちは嘘を塗り重ねてきていて、あまりに嘘が重なりすぎて、もう誰も騙せない所まで来ました。

それなのに、今でも安倍氏は嘘をつき、新たに国民を騙そうとしています。

彼はテレビを前にカメラ目線で、「真相を解明するのに全力をつくす」などと国民に語りかける。
裏では真実を隠すために公文書の改ざんまで行ったのに。

ある意味では感心しますよ、全国民に対してひるむ事なく嘘をつけるのだから。

その姿を観察していて、「こいつ、超一流の詐欺師だな」と理解しました。

安倍晋三については、支持しない人達では「無能だ」と評する人が多いです。

確かに国民の生活を良くするための政治をする力はゼロで、その点では無能なのですが、悪知恵は働くし、決してバカではないです。

私はしばらく前に、山崎拓さんの回想録を読みました。

彼が正直に色々な事を書いていたので理解できたのですが、自民党の政治家は良い政策を立案することにほとんど頭を使わず、どうやったら野党を懐柔できるかとか、どうやったら次の選挙で勝てるかを主に考えています。

山崎拓は自民党の幹部時代、仲の良かった小泉純一郎や加藤紘一と頻繁に会合していますが、そこで話される事は政局ばかりで、政策の話は少ないです。

これが自民党議員の姿勢なんですよ。

人間の能力には、それほど大きな差はありません。

だから何に時間とエネルギーを使うかが重要なのですが、自民党議員たちは選挙で勝つことを最優先して、それに頭を使っています。

そして相手を騙すような卑怯な手も使う事を躊躇わないし、実際にそうやって選挙で勝ってきました。

そうした組織で頂点に昇った安倍晋三は、当然ながら嘘に長けています。

嘘をついて選挙に勝ち権力を行使してきた先輩たちを見てきたのだから、安倍氏には嘘への嫌悪感も罪悪感もないです。

実に残念な事ですが、これが日本政治の現状です。

極端な話、安倍晋三は自民党政治の負の面の結晶と言えます。

安倍が自民党内で特別視されている理由の根源には、「安倍が自民党政治の結晶」である側面があると見ています。

自民党議員も、自民党員も、彼は自民党のある部分を凝集した人物だと、理解しているのでしょう。

もちろん私のような外側の人間から見たら、嘘ばかりつくインチキ野郎にしか見えないんですけどね。

第二次安倍政権になってからの日本を振り返ってみると、大きく見ると安倍政治の賛成派と反対派に2分されてきたと思います。

で、その本質は、「安倍の詐欺に引っかかった人と、引っかからなかった人」の二極化なんじゃないかと。

今となっては誰の目にも自明だけど、安倍政権で行われた良い政策って無いです。

例えば外交でも、口では色々と言うけど、北朝鮮の拉致問題は解決してないし、ロシアとの領土問題も進展がないし、近々ある米朝首脳会談でも完全に蚊帳の外です。

安倍政権を支持しない人々は、「ちっとも国民生活は良くなってない、良い政策がない。そのうえ、危機を煽りつつ国政を歪める不正ばかりしている」と言い続けてきました。

それに対し支持する人々は、「景気は回復してる、もうすぐ実感がある」とか「外交で期待できる」とか言ってきました。

どっちが正しかったかは、もう結論でましたね。

新安保法制とかを評価する人もいるけど、そもそもそれは多くの国民が求めていた政策じゃないです。

安倍官邸も実績がないの分かっているから、世間の耳目を集めそうな話題を探して、それに乗っかろうとしてますが、勉強不足だから上手くいかないし、結果として常に軽さがつきまとっています。

安倍政権を見てて分かるけど、国民を騙すことにほとんどのエネルギーが注がれています。

それだけで一杯で、何を国民が求めているとか、日本の将来には何が必要かには、考えが及んでいません。

まあでも、国民の3割くらいが強固な支持層として存在してきたのだから、嘘をつき続けてきたのも無駄ではなかったですねえ。

安倍政権を支持してこなかった私には、支持し続ける人々が謎の存在でした。

実績がなく、戦後ワースト1位といえるほどの低レベルな政治なのに、なぜ支持するのか。

色々と考察してみましたが、結局のところ「騙されてるんだな」と気付きました。

詐欺師って、私みたいな騙されてない人から見ればインチキ野郎にしか見えないが、騙されてる人から見たら素晴らしい人なわけでしょ。

相手が嘘を重ねていると分かっても、詐欺に引っかかった人にはなかなか受け入れられない事があります。

「まさか自分の国の首相が詐欺師のわけがない」、こう思っていつまでも支持している人がいるのでしょう。

ある意味では面白い見物だけどね、安倍がどんどん嘘を重ねて、それを好意的に解釈して安倍擁護をする人をみるのは。

安倍晋三は、悪人であり嘘つきであり詐欺師である。

彼のこれまでの行動を思い起こせば、これが誇張でないと分かるはずです。

そんな人物だから、当然ながら部下を愛したり守ったりする気持ちはありません。

実際に、森友汚職事件でも、財務官僚や近畿財務局の職員に罪をかぶせようとし、自殺者まで出しています。

本来ならば、自分が関わっていなかったとしても、「上司の私の不徳のいたすところ」と言って責任を取り辞任すべきなんですけどね。

そうすれば部下を守れるし、世間も納得できます。

責任感がないよね、安倍にも麻生にも。権力への執着ばかりしている。

もうすぐ佐川氏の証人喚問があるらしいのですが、野党は上記した「悪人の手口」をきちんと把握し、佐川氏が真実を話しやすいように質問をしてほしい。

佐川氏は、根は悪い奴ではない。
私は彼の様子を見てきて、そう感じています。

だから友情として彼に助言しますが、国会に呼ばれたら洗いざらいを正直に語ったほうがいいです。
そうしないと、全部の責任を負わされ、森友汚職の首謀者にされてしまうでしょう。

おそらく安倍官邸は、裏で佐川氏にアプローチし、「上手く安倍政権を守れば、こっちもお前を守ってやる」と持ちかけているはずです。

これも悪人の使う手口の1つですが、騙されてはいけません。

この話に乗って「私が首謀しました」と証言してしまったが最後、全ての責任を負わされてしまいます。
もちろん安倍官邸からは、その後になんのサポートもありません。

振り返ると、籠池氏にも同じ話が持ちかけられていました。

確か弁護士経由だったと思いますが、「しばらく身を隠せ」との指令がきたのを、籠池氏は当時語っていました。

籠池氏は、自らも悪の道を歩んでいたため、悪人の手口を知っていた。
だから騙されずに、公の場で真実を語り、自分の身を守ったのでしょう。

もし彼が大人しくしていたら、森友汚職の全責任を取らされた(被された)と思います。

私はいま、財務省の官僚たちに同情心で一杯です。

上司の汚職に付き合った結果、上司たちが逃げるために矢面に立たされ、へたをすると有罪判決が出てしまう。

見ていて思うのですが、官僚たちのほとんどは世事に疎くて、右往左往していますね。

この状況で自分の身を守るには、とにかく知っている事を全部話すのが一番なんですけどね。

安倍ら上司は口止めをし、「話すと容赦しない」みたいな脅しをかけているのだろうが、それは自分の身を守るためであり、ひいては責任を部下に押し付けるためです。

それを冷静に見抜き、言われている事を無視して、全てを公開しなさい。

それこそが国民に奉仕することであり、国家公務員の務めです。

これも重要なポイントです。

官僚諸君、試験に必ず出る所なので、しっかりと頭に叩き込んでおくように。

森友汚職事件は、とっくに真相が解明されていたし、安倍政権は終わっていなければおかしいのです。

韓国では朴槿恵・大統領の汚職が発覚してからは、デモが全国で起きて、朴政権の支持率は5%まで落ちて、辞任せざるを得なくなりました。

日本は、韓国よりも国民に決断力が無いですね。

安倍政権の支持率はいま急落していますが、まだ30%より上にあります。

なんで5%にならないのかなあ。

他に適当な人がいない?
それも安倍たちの広めてる話で、騙されてるよ。

最新の世論調査では、自民党総裁(首相)に相応しい人として、1位は石破茂、2位が小泉進次郎、3位が安倍、4位が岸田文雄となりました。

すでに安倍は1位ではない。潮目は完全に変わっています。

私の評価を述べると、こうです。

石破は、かなり危険な思想を持っているが、嘘つきではない。

小泉は、見た目は良さそうに装っているが、嘘つきである。

岸田は、根性なしであるが、嘘つきではない。

結論としては、岸田文雄がベターです。
あれが唯一、まともです。根性なしだけどね。

小泉進次郎は、見た目から高評価している人がいるみたいだけど、詐欺師タイプです。

安倍と同じ臭いを、私は嗅ぎ取っています。

もし小泉を首相にしたら、安倍の様な嘘だらけの政治をします。

もう同じミスを繰り返すのはやめましょう。

話のまとめになりますが、安倍首相はあまりに嘘をつきすぎたから、有罪となり刑務所に入ったほうがいいです。

本人も内心では、「俺は実刑判決を受けるだけの罪を犯した」と自覚しています。
私はそれを感じています。

私としてはね、刑務所に入れたら人間が改心するとは思ってないし、誰かを有罪判決する今の地球人のやり方に共感してないんですけどね。

昨年の2~3月に森友事件で大騒ぎした時に、安倍さんは辞任すればよかったんですよ。

そこで嘘をついて逃げたから、部下が苦悩することになり、自殺者まで出てしまった。

ここまできた以上、逮捕者が出るのはやむを得ないし、逮捕されるなら首謀者の安倍晋三がされないとね。
不公平でしょ、言われたままに実行した部下が詰め腹を切らされたら。

(2018年3月21日に追記)

ニュースサイト・リテラの記事を見たら、前川喜平・前文科次官が「安倍首相の意を受けて色々と指示をしたのは、総理秘書官の今井尚哉氏ではないか」と述べたと出ていました。

この人物も前から名前が挙がっていたし、容疑者の1人ですね。

野党はこういった首相の側近(安倍の意向を受けて実働する人達)の関与を捜査していかないといけないです。


日記 2018年1~3月 目次に戻る