いまのサッカー男子代表について① 商人気質で闘気を感じない
(2018.6.15.)

ついに4年に1度のサッカーW杯が始まりました。

私は大のサッカーファンなので、もう2ヵ月くらい前からワクワクしていた。
世界最高の選手達が集い、技と戦術と精神力を競うのは、何度みても飽きない素晴らしさがある。

正直、いつもこの大会中はテレビ観戦がメインになって、他がおろそかになってしまう。

W杯には期待している反面、そこに出場する日本代表には全く期待できない状況です。
あまりの迷走ぶりと弱体ぶりに、もはや自分達の代表だと認識できない。

多くの国民も同じらしく、大手メディアとスポンサーは危機感で一杯で(世論調査で酷い数字が出ているのでしょう)、テレビでは司会者やサッカー解説者が「応援しましょう、お願いします」と懇願するほどである。

サッカー男子代表がこれほど惨めな状態に落ちたのは、振り返ってみるとアギーレを起用したのが出発点です。

八百長に絡んだと噂されるアギーレを、サッカー協会はよく調べもせずに代表監督に起用してしまった。

そして、アギーレが告発されるに及び、解任せざるを得なくなった。

急遽、後任監督を探すことになったが、すでに実績ある監督のほとんどは就職していて、フリーの人は少なかった。

で、数少ない選択の中から、協会はハリルホジッチを選んだわけです。

言っちゃ悪いが、残りものの中から選んだのだから、良い監督でなくても仕方なかった。

ハリルの采配を見たら、やっぱりいま一つで、私など一部のファンはすぐに「これじゃあ駄目だ、別の監督を探したほうがいい」と語るようになった。

だが、協会も選手達も解説者も、ハリルを擁護した。
「この守備的なサッカーが、この体力勝負のサッカーが、今の日本には足りないもので
 あり、ハリル監督が日本を強くしてくれる」と力説した。

で、ハリル監督の下で日本代表は試合を重ねていったが、私の見るところさっぱり強化は進まなかった。

アジア予選では勝ち上がりW杯出場権は手に入れたが、強化は進まなかった。

だが、W杯出場を決めたことでサッカー関係者もスポンサー達も満足したらしく、「ハリルよくやった」の論調が中心となり、疑問を口にする解説者もわずかだった。

私は深く失望しましたよ。
真の強豪国と全く試合をせず、アジア相手に勝ったくらいで大騒ぎし、W杯のアジア枠が倍増されて易き道になったからこそ出場できるのにそこに気付かないのだから。

セルジオ越後さんくらいじゃないかな。この時点で危機感を口にしていた硬骨の解説者は。
彼も「強い相手と試合していない。アジア枠が増えたからW杯に出られるけど、こんなチームじゃ昔なら出られない。日本は強くなってない。」と言っていた。

私やセルジオ越後さんみたいなシビアな評価は、少数派だったんですよ。ちょっと前までは。

ほとんどのサッカー関係者が、「ハリルのサッカーはつまらないけど、この守備重視のスタイルがW杯で勝つ最良の道なんです。きっと結果を出してくれます」と擁護していた。

たぶんセルジオ越後さんもそうだと思うのですが、私は守備的なのが悪いと言っているのではないのです。

単純に、強くなってないなと。

『アジアではそれなりの結果も出てるけど、このサッカー内容だと強豪国とやったら
 必ず失点するし、今の攻撃力では得点できないから、負けちゃうじゃない。

 そもそも、選手達が上手くなってない。
 ザッケローニ監督の頃のほうが、技術も連係も良かったし、戦術も練れていた。』

これなんですよ。

危機感と失望感で一杯だったが、それを日本の皆と共有できないので、私は男子代表についてドンドン関心を失っていきました。

そうして2018年になってW杯が近づく中で、「もういいや。ハリルジャパンはW杯で0勝だろうし、たぶん3敗するだろうけど、もういいや。オイラにはなでしこジャパンがある。」と覚悟も固まった。

結局のところ、W杯の楽しみは自国のサッカーだけじゃなくて、色んな国のサッカーを堪能できるところにあるしね。

私として、つまらなくて弱いハリルジャパンがロシアに行くと思ってたんですよ。

そこで惨敗して、日本サッカー界は恥をさらし、それを契機に少しはまともになればいいと思ってました。

ところが!

W杯まで3ヵ月くらいになって、ハリルが解任されたんですよ。スキャンダルもないのに。

いやあ驚きました。サッカー協会も思い切ったことをすると。

私としては、ハリルを更迭した事には賛成なんですよ。

でも、皆が言ってるけど、遅すぎたよね。

それに、さんざんハリルのサッカーを擁護してきた連中が、手の平を返して「やっぱりあのサッカーは駄目だった。西野新監督に期待です。」と臆面もなく言うのを聞いて、「何なんだよ、こいつら」とさらに白けてしまった。

ハリルのサッカーを褒めていた解説者は、沢山いたんですよ。
その人達は、なぜ「この解任は残念です、サッカー協会は間違った選択をした」と言わないのか。

今のサッカー界の駄目ぶりがモロに見えた瞬間でしたね。

今回の解任劇を見ていて、『日本のサッカー解説者のほとんどは、協会のやる事を追認するだけでサッカーを知らない人だ』と痛感しました。

元日本代表という肩書きを看板にテレビで色々と解説しているが、結局は自分の意見が無いんですよ。

まあ、衛星放送のマイナーな番組ではけっこう本音でズバッと言う人が多いんですけどね。
でも地上波のメジャーな番組では皮を被るんですよ、根性なしなんです。

ハリルの解任理由について、サッカー協会は「成績不振」と「選手との意思疎通がうまく行ってない」ことを挙げた。

さらにテレビ解説では、男子代表の人気が落ちていて「スポンサー達がこのままだとまずいとサッカー協会に圧力をかけた」のを挙げていた。

この3つが理由なんでしょう。

はっきりいって、サッカーファンの気持ちが反映された解任ではない。

私もそうでしたが、ファンは皆、もうここまで来たらハリルで行くのだと思ってましたから。

私の目には、この解任は『小さなクーデター』に見えるんですよ。

西野監督になることで、それまで当落線上にあった本田や岡崎らがメンバー入りを確実にした。
そしてサッカーの内容が攻撃的に変わり、それが話題にもなって、やや世間の注目度が上がりスポンサーも安心したはず。

この流れを見ると、『本田ら不満を持っていた選手たちと、それを後援しているスポンサーが組んで、サッカー協会に圧力をかけた。で、ハリルを評価していると言い続けながらも、本心ではこの監督では勝てそうにないと思っていたサッカー協会がそのクーデターを承認した』という絵が浮かんでくる。

繰り返しになるけど、この事件にはサッカーファン達は何も絡んでない。

ファン達と全く別の所で起きたといっていい。

冷静に考えると、とんでもない事が起きたな。

私が今の男子代表に期待できないのは、サッカーの内容の他に、精神面の弱さに呆れているのがあります。

一言でいって、やる気を感じない選手が多いのです。

本田と長谷部を筆頭に、口ではあれこれと期待を抱かせることを言うのだが、肝心のプレイに覇気がない。本気で取り組んでいる感じがしない。

日本代表の人気が落ちているのは、それを国民が嗅ぎ取っているからだと見ています。

ここを是非、国民には冷静に見てもらいたいのだが、本田ら代表で中心面をしている選手たちは、すでに名声も大金も手に入れている。

日本サッカー界で活動している監督や解説者を見れば明らかですが、「W杯に出場した」というのは肩書きとして凄く有利に働くのです。

そうして本田らは、年棒で数億円も稼いでおり、資産額はゆうに10~15億円を超えるでしょう。

つまり、W杯に出場経験のある海外組は、もう成功者としての地位を確立しており、満足しきっておかしくない状況なのです。

で、私のみることろ、彼らのほとんどは(口では言わないが)もう満足していて、向上心はない。

本人は決して声に出さないし、もしかしたら本人自身も気付いていないかもしれないが、本田、香川、吉田、川島、長谷部は、すでに情熱を失っている。

「怪我しない程度で、もう一儲けしにロシアに行こうか」、こんな気持ちなんですよ。

そうじゃなかったら、あのプレイにならない。

私の見たところでは、過去にW杯に出たベテランでまだ情熱が消えてないのは、長友と岡崎だけです。

この2人は、サムライだよ。やる気と根性がある。

先日のスイスとの親善試合。

出た選手はベテランが中心だったが、良い動きをしていたのは長友、槙野、武藤、柴崎だった。
つまり、長友以外のベテランの出来はひどかったし、やる気を見せたのは過去にW杯に出ていない選手です。

この試合に出た川島と吉田は、とてもA代表の選手と認められないプレイの連続だった。

私は数年前から、この2人の失点に直結するミスの連発に失望し、代表から外していいのではと言ってきました。

スイス戦では吉田は、緊張感のない守備でPKを取られたし、2失点目もサイドからセンタリングが来たのだが吉田はボールの受け手に一番近かったのにそれを全くチェックしておらず寄せが遅かった。

川島も、ボールがゴール前に飛んでくると考えなしに飛び出してしまい、ボールに触れずゴールをがら空きにしてピンチを招いていた。

吉田も川島も、この手の深刻なミスがしょっちゅうです。

「おなじみの光景」と言っていいほどで、スイス戦でも「またやったか、いつも通りだな」との感想しか持てなかった。

この2人が21歳だったら、私はこんな事は言いませんよ。
「ああいうミスは誰でもする。この失敗から学んで、もうしないようにしろよ」と、むしろ温かい目で見守りますよ。

でも吉田と川島は、もう代表戦で何十試合も出てきたじゃない。ものすごいチャンスを与えられてきたんですよ。それでずっと同じミスを続けてるなんて話にならないでしょ。

私は、吉田とか川島とか香川とか、ちっとも良いプレイをしないのに代表に選ばれ続ける選手がいるのが不思議で、ある時に同じくサッカーファンの友達に言ったんですよ。

「川島って、ミスばかりでちっとも良くないよね。
 最近は西川がスタメンで出る事も多いけど、川島が使われる時もあるし代表から
 なぜか外れない。

 あれって何なんだろう、分からないな。」

そうしたら、友達はこう答えたのです。

「川島とかは、スポンサーから気に入られてるんだ。

 だから外れないし、大きな試合ではこれからも川島が使われると思うよ。

 いや、俺もサッカー界のこの状態は腐ってると思うけど、たぶん変わらないだろうね。」

この話を聞いた時は、半信半疑でした。
そんな事、ホントにあるのかと。スポンサーの意向がそこまで強いとはさすがに思えなかった。

だが、その後に正GKが西川から川島に戻り、「やっぱり本当なのか」と。
西川は良いGKだと思うんだけどね、とりあえず川島よりは良い。

それで、今回のハリル解任クーデターがあって、メンバーから外れかけてた選手が大量に復帰したでしょ。
大企業スポンサーの好きそうな、見栄えが良くてCMでは輝くけど、チームが勝つためにはあまり貢献しない選手が。

残念だけど、スポンサーの力が強く働いているな。メンバー選考に。

男子代表は、日本のサッカーを代表しているのではなく、スポンサー達を代表しているらしい。

川島は、最近にどこかの記事で知ったけど、所属するリーグアン(フランス・リーグ)で「今シーズンのワースト1位のGK」に選ばれたという。

リーグで最低のGKと評価された選手が、日本代表の正GKなんだよ。
私は恥ずかしくてつらいです。

川島のスイス戦でのプレイは、Jリーグでも通用しないと思います。

彼が日本に帰ってきたら、Jリーグではプレイできずに、J2でやっていくのがやっとだと思う。

そんな選手だが、スポンサーに気に入られているからロシアW杯でもフル出場して、引退後は「W杯に何度も出場した名GK」として我が物顔で日本サッカー界を闊歩するのだろうか。

…かなり悲観的な話になってしまったな。

だが、スタメンに吉田と川島が居ると、それだけでもの凄くがっかりするんですよ。

テレビを消そうかと本気で思うんです。
苦しいんですよ、代表が汚されてる気がして。

今の男子代表は、中心になってる選手の意識と、後ろにいて金儲けと宣伝に躍起になってる大企業スポンサーにより、商人気質になっている。

サムライの心意気はなく、闘う気持ちがないし、サッカーがビジネス対象なんですよ。

だからサムライブルーではなく、『商いブルー』なんです。

私の目は誤魔化せない。

本田や長谷部や吉田や川島は、日本代表が勝つことよりも、W杯に出たという肩書を得るのを重視しているし、W杯で目立って知名度を上げることを考えている。

彼らはすでにW杯に出ており、それで得た利権で美味しい思いをして、すっかり味をしめて今回さらに利権を得ようなんて甘い気持ちでいる。

だからプレイに必死さがないし、いざという場面で自分勝手なプレイを見せるのです。
仲間と一体になろうという姿勢が見えない。

この『商いブルー』は、結局のところ、商売も上手くいかないでしょう。

当然ですよ、他の国は真剣に勝ちにくるのだから。

相手国が甲冑に身を包み、研ぎすました刀を持って入場するのに、こっちがソロバン片手で「儲かりまっかー」なんて言っても、一刀のもとに切り捨てられてしまう。

誰の心も動かせない陳腐なサッカーをして、ビジネスとしても失敗するしかない。

このままだと、スタメンに商人気質の選手が使われる可能性が高い。

その裏には、スポンサーの意向が働いてるのかもしれない。

だが、それでは日本は惨敗する。

『商いブルー』には、「ロシアで商売に失敗しブルーな心になって帰ってくる」という意味が、裏メッセージとして込められています。

日本がW杯が活躍するには、スタメンにサムライを起用する必要がある。

「商いブルー」を脱して、「サムライブルー」に覚醒する必要がある。

というわけで、次回は『私の考えるスタメン構成』を書こうと思います。

長文になったので、今日はここまで。


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