「日本はなぜ、戦争ができる国になったのか」の抜粋ページ作成を始めます
(2019.3.6.)

前回の日記で書きましたが、いま『日本はなぜ、戦争ができる国になったのか』(矢部宏治著)の勉強を進めています。

他の本も同時進行で勉強中で、ガンガンはかどっている感じではないのですが、一歩づつ進めています。

『日本はなぜ、戦争ができる国になったのか』は、アメリカで機密解除された公文書を中心に研究し、日米政府間の密約を取り上げています。

著者は文中で日米密約の先駆研究者たちに感謝しているが、多くの人々が調査を進めてきたことの集大成的な本なのだと思います。

かなりの衝撃事実が(ほとんどの日本人はまだ知らない事実が)書かれていて、読み進めると戦後史の認識が全く変わるほどです。

正直なところ、まだ知られていない日米密約はいくつも存在するでしょう。

いまの安倍・自公政権が、新たに密約をしている可能性も十分にあります。

トランプ大統領をノーベル平和賞に推薦するという、桁外れのゴマすりを臆面もなく出来てしまう安倍首相だから、アメリカに有利な密約をしていて何ら不思議はないです。

『日本はなぜ、戦争ができる国になったのか』を読むと、吉田茂や岸信介がアメリカに従属する密約をしていたと分かります。
国民に隠して、日本がアメリカの占領下であり続ける政治決断をしていました。

その子孫がいま日本政治の中心にいるのは、危険極まりないと言っても過言ではないです。

日本の戦後史については、大きな勘違いが横行しています。

吉田茂や岸信介といった政治家たちを、「日本の国益を守るために奮闘した」と評する事が多いから。

勘違いも甚だしいですね。

日本は無茶苦茶な戦争を続けた結果、完全に敗北して、無条件降伏しました。

そして焦土となった日本に、アメリカ軍がやってきて、全てをアメリカが牛耳る状態が始まった。

アメリカが日本占領で最初にやった事は、自分達に逆らう者どもを公職から追放する事でした。

もの凄い数の人が、政界や経済界や言論界から追放されたんですよ。

「軍国主義者などを排除して民主化する」との名目で行われ、実際にろくでもない者達がたくさん追放されたのも事実ですが、アメリカが行った公職追放の本質は「言う事を聞かない者の排除」でした。

だから『日本の国益を守るために奮闘する人々』は、選別され排除されたんです。

そうして、アメリカにゴマをすり言う通りに動く者が、時にはA級戦犯なのが無罪放免になったりしつつ、戦後日本で出世していきました。

これが本当の戦後史です。

吉田茂や岸信介は、愛国者ではなく、アメリカの言いなりになる人物だったからこそ、首相になったのです。

この事が、『日本はなぜ、戦争ができる国になったのか』を読むと、しっかりと見えてきます。

もし日本の一般国民が「戦争反対」や「独立の回復」を声高に唱えていなかったら、政治家達はさらに妥協しまくり、今では「アメリカ領・日本州」になっていたかもしれません。

そして日本兵はアジア人種として低く見られ、アメリカの戦争で最前線に送られていたかもしれません。
実際に米軍では、黒人兵が最前線に送られやすいです。

私は歴史が大好きで、日本史も勉強し続けているから、そのうちこのウェブサイトで『日本史の勉強』というページを立ち上げたいと思っていました。

良い機会なので、この構想を実現する事にし、最初に『日本はなぜ、戦争ができる国になったのか』を取り上げようと思います。

すでに『歴史の勉強』というページがあり、色んな国の歴史を学んでそこで紹介しているのですが、日本史についてはそこに置かず、単独で扱うことにします。

『日本はなぜ、戦争ができる国になったのか』は素晴らしい本で、多くの方に内容を知ってもらいたいです。

なので、日記のページと日本史の勉強のページの両方に抜粋をアップしていきます。

(追記
 一部は『日本史の勉強』ではなく、『日本の問題の勉強』の
 所に入れる事にしました)

私は、日本が真にアメリカから独立し、過去の歴史を素直に認めた上で、世界中の国々と楽しく仲良く暮らすのを夢見ています。

同じ夢を見る人はたくさんいるはず。一緒に頑張りましょう。


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