なでしこジャパン W杯の初戦を観て
(2019.6.12.)

一昨日の深夜になでしこジャパンのW杯初戦となる、対アルゼンチン戦が行われました。

この試合、格下相手なので是非とも勝ち点3がほしかったのですが、0対0の引き分けに終わった。

前回の記事で触れましたが、今大会のなでしこジャパンは、メンバーの4分の3が初出場で、若手が中心となっています。

さらにチームの仕上がり具合が、W杯が近づいて来ても遅々として進みませんでした。

だから前回の記事では「チームが上手く仕上がらないとグループリーグで敗退する可能性もかなりあると見てます」と書いてます。

多くのファンは、格下相手に引き分けて、グループリーグ突破に黄信号が灯った事にショックを受けているでしょう。

だが私は、「負ける可能性もある」と見ていたので、冷静さを保っています。

想定内の出来事であり、動揺は全くありません。

この試合、日本はずっと相手を押し込む展開だったが、ついに得点は奪えなかった。

最大の原因は、FWの横山久美さんと攻撃的MFの長谷川唯さんが、本来のプレイをしなかった事にあると思います。

この2人は、「自分が得点してやろう」とか「活躍してやろう」との思いで一杯で、味方が良いポジションを取っているのに、何度も無視していた。

代表例は、右サイドから崩してペナルティエリア内の唯さんにボールが渡されたシーンでしょう。
この場面では、すぐ近くに完全にフリーな状態の菅澤優衣香さんが居た。
そこにチョコンとボールを蹴ってパスすれば、ほぼ100%の確率で得点できた。

だが唯さんは、優衣香さんが見えていなかったらしく、自分でシュートを撃ち、力みまくっていて大きくゴール枠を外した。

久美さんと唯さんが本来の視野の広さを持ってプレイしていたら、日本は1対0か2対0で勝っていたでしょう。

さらに言えば、中島依美さんのプレイの出来も良くなかったですね。

私がしたいのは、本来のプレイが出来なかった選手を非難する事ではありません。

彼女達はW杯に初めて出場したので、初戦ではおかしなテンションになり自分を見失う事は十分に考えられた。

これを考慮して、宇津木瑠美、岩渕真奈といったすでにW杯に出た事のある選手をスタメンに入れたほうが良かったんです。

真奈さんは途中出場したし、瑠美さんもアップゾーンで身体を動かしていたから出場できるコンディションだったはず。
なぜスタメンで出さなかったかなー。

この日のスタメンでは、W杯経験者は3人だけでした。

チームの仕上がりが良ければそれでもいいいんだけどね…。今の状態では…。

初出場なのに、三浦成美さんと山下杏也加さんは落ち着いていたし、良かった。

成美さんは、攻守両面でとても効いてました。あそこまでやるとは思ってなかったので、嬉しい誤算です。

長谷川唯さんは、試合直後のインタビューでもおかしかったね。

発言もおかしいし(引き分けに終わり危機的な状況なのに、W杯は楽しいとか小学生みたいな事を言っていた)、なにより眼つきがヤバかった。
薬やってる人みたいで、あんな姿を見た事ない。

マスメディアから「司令塔」とか「攻撃の中心」と持ち上げられて、W杯に向けたテレビ特番にも何度も登場していたが、取材を受けているうちに「自分がこのチームの中心だ、得点をあげなければ」とか思うようになっていたのではないかな。

それで舞い上がり、視野が極端に狭くなって判断ミスを連発したうえ、試合後も引き分けに終わった事を理解できないほどラリッていたのだ。

繰り返しになりますが、いつものプレイが出来なかった選手を非難する気持ちはありません。

W杯は本当に厳しい場で、魔に魅入られる者が出てもおかしくない。

そういう場所なのだときちんと教えず、「司令塔」とか言って勘違いさせてしまう悪い大人達こそ非難されるべきです。

重要な事は、「目を覚ます」こと。

ちゃんとチームプレイをしないとね。

私が思うに、今のなでしこジャパンには独力で局面を打開できるスーパーな選手はいない。

だから協力し合わないと。

「何を勘違いしているのだ? 長谷川唯、横山久美よ」と、声を大にして言いたい。

グループリーグを突破できるかは、次のスコットランド戦が鍵になる。

正直なところ、3戦目の対イングランドは今の状態だと勝てないでしょう。

まあイングランドが突破を決めていたら、ゆるい試合をしてくる可能性があるし、勝てるかもしれません。

W杯は大いに楽しんでいいだけどね…。

私はグループリーグで敗退するのも視野に入っているし、なでしこジャパンが3戦全敗でも怒らないけど(20代前半の女性ばかりのチームに怒れないでしょ)、たぶんマスメディアは手の平を返して思いっきりぶっ叩くと思うのです。

これでもかとぶっ叩かれるなでしこの選手達を見たくないんですよ…。

高倉麻子監督は「化ける選手が出るかと思ったのに、全然出なかった」とか言って、選手のせいにしそうだし…。

麻子監督は「若い選手が多いので、大舞台で化ける選手が出るのを期待している」と言うのですが、アレ本当におかしいね。

次々と試合があり、追い立てられる緊張の日々の中で、化ける奴なんて出るはずないでしょ。

W杯を経験した後、自分の足りない所を認識したり、凄い選手を見て受けた刺激を忘れず懸命に練習に取り組むとかは、当然あるでしょう。

それで所属チームに戻ってから練習メニューを見直したり、生活態度を改めたりして、2年後には見違えるほどに成長を遂げている。

これはあると思う。

でも大会中には無い。

サッカー始めて1ヵ月の人じゃないんだから、試合を経験して一気に成長するなんて無いよ。

日々の努力をバカにしてないか、高倉麻子さん。

頭を冷やして、目を覚ましてくれ。なでしこジャパンよ。

そうしないとグループリーグで脱落し、帰国してからぶっ叩かれる事になる。

最後におまけになりますが、1つ言いたい事があります。

マスメディアの報道姿勢なのですが、とても違和感があり、腹立たしい。

今回のW杯を取り上げる際、2011年のW杯優勝チームを持ち出して「あの感動をもう一度」と煽るのだが、なぜか2015年の準優勝チームを全くといっていいほど取り上げない。

なぜなのだ? 準優勝も凄いのに、なぜ無視をする?

私の好みでは、2015年のチームのほうがやっていたサッカーは素晴らしかったと思う。

2011年のチームより上だったと言う気持ちは全くないが、もっと評価されるべきじゃないか。

準優勝だと、何もしなかったのと同じになるのか?

ある意味では、前回に優勝して各国から徹底マークされた状態で準優勝までいった2015年チームは、2011年チームより難しい事を達成したと思うのです。

澤穂希キャプテンは偉大だったけど、宮間あやキャプテンも偉大だったと思うよ。

あや達が無視される今の状態には、どうしても納得がいかない。

マスメディアからサッカーに対する愛を感じない。
結局、カネのために取り上げているだけでしょ?

見えてしまうんだよね、その心底が。


日記 2019年4~6月 目次に戻る