Studio One5で音楽制作を始めました
(2021.11.8.)

およそ1ヵ月くらい前から、「Studio One5」というソフトを使って、音楽制作を始めてます。

これはDAWというジャンルのソフトで、パソコンで音楽を作るものです。

私は音楽好きで、ジャズ・ギターの演奏を熱心にしていた時期があります。

だから音楽制作にも大変に興味があるのですが、ずっとパソコンで音楽を作るといった、生演奏よりもコンピュータ上の操作を優先するスタイルに懐疑的でした。

私の耳で聴く限りでは、打ち込みサウンドよりも、生の人間が演奏した音のほうが遥かに感動的だからです。

このため、パソコンを持つようになって15年くらい経ちますが、3年くらい前まではパソコンで音楽を作る事は考えた事がありませんでした。

3年ほど前に、何となく「パソコンで音楽を作る道があると聞くから、その情報を入手してみようか」と思いました。

それで、行きつけの図書館にて、コンピュータ関係の棚や音楽関係の棚を見たのですが、残念ながら1冊も目当ての本がありませんでした。

この時に私は、「ほとんどやっている人がいないらしいな」と思い、茨の道に感じて関心を失いました。

それから1年くらい経ち、コロナ・ウイルスの流行が始まりました。

それで音楽業界が苦境となり、特に生演奏(ライブ)をするのが難しくなりました。

ちょうどその頃、NHKでDTM(デスクトップミュージック)を取り上げた番組があったのです。

その番組が最も訴えていた事は、「パソコンで音楽を1人で作るのは、簡単だし楽しいから、皆やってみよう」でした。

事実、テレビ越しに見る限りでは、ある程度勉強すれば誰でも音楽制作が出来そうでした。

とはいえ、その番組で作られたり紹介される音楽は、私の好みでは感動の極めて薄いものでした。

私は迷いましたよ。
「一人で音楽を作れるのは凄いが、感動できるものに仕上げるには長い道になりそうだ」と。

私はこのウェブサイト(村本尚立のウェブサイト)を2012年に立ち上げた時、もう音楽の道は諦めたつもりでした。

それまでは音楽に情熱を傾けていましたが、それを卒業して、文筆、特に『神との対話』などの、世界を変えられる可能性を持った哲学・思想を広める活動に移ったのです。

そうして、沢山のページを作成してきました。

他人がどう思うか分かりませんが、私はこのサイトで『神との対話シリーズ』を取り上げて、世に紹介した事を、「他の誰にも成しえない事をやった」と誇りに思っています。

この世界の全てを変えるほどの力を持つ、革新的な哲学・思想を、人々の多くが懐疑的な目で見る中で、堂々と紹介し普及に努める。

これがどれほど勇気と信念がいるかは、やってみた事が無い人には分からないでしょう。

私は『神との対話シリーズ』の紹介ページを完成させた時、達成感で一杯でした。

「今世で私がやらなければならない事は、成し遂げた」と思ったほどです。

それで、それ以外にも『歴史の勉強』のページとか『再生可能エネルギー』のページとかを作ってきましたが、どことなく余生という感がありました。

力を入れて作りつつも、本筋ではないなという感じでした。

そんな感じで、どことなく不完全燃焼でここ数年来てました。

話を音楽制作に戻しますが、デジタル技術の進歩により、パソコンで誰でも一人で音楽をつくり完成させられると、テレビ番組で知りましたが、まだ迷いがありました。

しかし、コロナ流行が長引くと、「良くも悪くも、これからはパソコンで音楽を作る状態にならざるを得ないな」と痛感しました。

ライブは出来ない、ミュージシャンが集まってセッションしたり録音したりも出来ないとなれば、自宅で一人で作るしかないです。

その考えに至った時、「あれ、そうなると私でも条件は一緒だな。パソコンと音楽制作ソフトで作るのがこれからの主流なら、私は皆と同じ地点に居るじゃん」と気付きました。

私は長い間、「音楽は、仲間のミュージシャンと共に活動し、ライブ演奏で練ったものでなければ、感動できるものにならない」と思っていました。

その思いは今でもあるのですが、今までの音楽活動がコロナ流行で出来なくなったため、その音楽概念を捨てるしかなくなったわけです。

で、その概念を捨ててみたところ、いきなり音楽への情熱が蘇ってきました。

私自身、この展開・心境には大いに驚いています。

私は、ギターの演奏活動をしていた時に、とにかく困ったのが、自分の音楽の好みや、自分の頭の中にある音楽を、誰とも分かち合えない事でした。

私の頭の中にある音は、どこかのジャンルに当てはめるならジャズなので、ジャズ・ミュージシャンの方と交流して、理解してもらおうとしました。
しかし、誰一人として理解しませんでした。

だから、ずっと諦めていました。

「私の頭の中にある音楽は、自分では素晴らしいものがあると思うし、個性もあるし、楽しんでくれる人もきっと居ると思う。しかし、一緒に演奏してくれる人が居ない」

こう思い、今世では頭の中にあるものを表現・発表するのは無理だと考えていました。

ところが、ユーチューブが普及して、それを見ると様々な音楽が存在し、一定数のファンも獲得しているのを見て、考えを改めました。

それで「一緒に演奏してくれる人は居ないが、一人で作っちゃえばいいじゃないか。現在のデジタル技術やパソコンの能力ならば、出来るのではないか。ユーチューブならば評価してくれる人もいるだろう」と、閃きました。

そんなわけで、「Studio One5」という音楽作成ソフトを入手し、制作を始めたのです。

発表したものは、ユーチューブにて公開する予定です。

そうなんですよ、私は近いうちに、ユーチューブにデビューします。

おそらく遠くない将来に、「チャンネル登録をお願いします」という、ユーチューバーのよく言うセリフを、私も言うようになるでしょう。

「Studio One5」は、まず無料の「Prime」という奴で始めたのですが、音色が気に入らず、有料の廉価版である「Artist」を購入しました。

廉価版だからか、無料版とほぼ変わらずで、ちょっと困ってます。

「Artist」だと外部の音源(音色)を入れる道があるのですが、外部音源は膨大な種類があり、気に入るものを見つけるには情報をかなり集める必要がありそうです。
なので、まだやってません。

「Studio One5」を使ってみたところ、想像以上に色んな事を覚えないと音の打ち込みがスムーズに進まず、全然簡単ではなかったです。

操作を覚えるために、色んな人のウェブサイトやユーチューブを見て、長時間の勉強をしているところです。

やってみて分かりましたが、ウェブサイトとかブログを立ち上げて文章を書きページを作るよりも、音楽を一人で1曲完成させるほうが、15倍は大変です。

ブログを始める感覚で音楽制作を始めると、痛い目をみますね。

音楽制作のノウハウを蓄積していきつつ、1ヵ月に1曲くらいのペースでユーチューブに発表していきいたいと思ってますが、どうなるかまだ分かりません。

現在は、祖母の介護もピークの状況になっており、余裕のある時間を作るのが難しいです。

次回の日記では、祖母の介護の話を長文で報告したいと思います。


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